改めて、ミステリーウォークについて、まとめておきます。
■ミステリーウォークとは何?
<1>謎解きをしながら、街の魅力を発見する
◇謎解きウォークは、地域の魅力を掘り起こし、それをミステリー風の『謎解き』のストーリーを加えて、参加者が自らリアルな街、リアルな人、リアルな文化、そしてリアルな商店街に関わるように構成された、コンテキスト発見方型のリアルゲームです。
◇参加者はヒントポイントの位置を示す地図と、地域の魅力を体験する「謎解きストーリー」を受け取り、自らの足で、ゆっくりと散策しながら謎解きをします。参加者が主人公となり、地域独自のコンテキストを発見していく新しい参加型のリアルゲームです。
<2>街全体で参加者を「おもてなし」する仕掛け
◇謎解きをするためには、ときどき、街のみなさんとコミュニケーションをとる必要があります。何となく敷居が高かった場所や店舗も、ミステリーウォークのヒントポイントとなっていれば「こんにちは」と声をかけて、気軽に入ることができます。
◇途中、参加者は街の人々による「おもてなし」を体験します。それは挨拶かもしれないし、笑顔かもしれない。ちょっとした親切かもしれないし、余計なお世話かもしれません。ミステリーウォークは、観光地を自分の足で歩いてコンテキストを楽しむものです。
<3>謎解きミステリーなのに、誰も死なない!?
◇謎解きウォークのコンテンツとなる『ミステリー』は、通常の推理小説や推理ドラマとは異なり、「誰も死にません!」。商店街活性化の目的、地域ブランド強化の門的で進めますので、毒殺も撲殺も惨殺も、そぐわない。だから、子どもたちとともに、家族全員で楽しめるのです。
◇謎解きウォークは、事前告知、現場で使う問題の中心は、ミステリーのジャンルでいえば「パズラー」と呼ばれる『謎解き』になります。その難易度は調整が可能で、地域のニーズに対応したオリジナルの問題となり、それを解くこと自体が地域のブランディングに直結します。
具体的には、個々の事例をご覧いただくのが早いと思います。
埼玉県深谷市では2003年から。ミステリー作家の伊井圭さんに触発されて、ミステリーウォークを全国に広げようと廣川が始めたのは2007年からでした。