謎解きクロスの原作・売ります!

GWの迷走から、凄いこと、思いつきました。村上春樹の小説の「架空の街」のモデルを探して、読者が歩くように、謎解きクロス®によるミステリー小説は、特定の街を歩きながら(あるいは誰かからヒントをもらいながら)謎解きをしていくことができます。

一方、謎解きクロス®を生んだミステリーウォークをするのは、地域プロデューサーがいなかったら成立しません。

地域の商店街や旅館、ホテルなどのみなさんとともに、おもてなしの仕掛けを考えて実行しなければなりません。

しかも、ただ「謎解きクロス」の問題を配り、ヒントを掲示するだけでも、「それって、どんな効果があるの?」と言われてしまうくらい、新しいことにチャレンジしてみようというフレキシブルなマインドがなければ、実施するのは難しいのです。

で、ずっとミステリーの小冊子をどんどん作りたいなと思いつつ、なかなか実現しませんでした。保田氏は、作家のはしくれなので、待機プロデューサーとして、地域のみなさんをまとめたり、動かしたり、するのではなく、「作品を残したい」のです。

そこで、ポイントになるのが「1割でいい」という、有栖川有栖さんの助言でした。

私のターゲットは、もともと少ない。それでいいんです。その人たちが、本当に楽しんでくれれば、いい。

そこをもっと掘り下げていくと、「謎解きクロスのミステリー小冊子は、売れる!」という結論にたどりつきました。

どんな人に売れるのか。コンセプトは明確です。

〇謎解きクロス®は文章がヒントになる日本初のクロスワード

・文章のなかにゴシック体で表現される「言葉の破片」があります。その破片を、謎解きクロスのフレームに「言葉のジグソーパズル」のように埋めていくと、クロスワードパズルが解けて「解答」が浮き彫りになります。その解答を使ってミステリーを解くのが「謎解きクロスによるミステリー小説」です。

・謎解きクロス©によるミステリー小説には「定型パターン」があります。そのパターンを使って、世界に一つしかないオリジナル・ミステリー小説が生まれます。ミステリー小説は1話あたり48ページを想定しています。

※内容はミステリー小説なのに「誰も死なない」ハッピーな結末。そこで謎解きをリードするのが、謎解きクロス®という言葉のジグソーパズルです。

※謎解きクロス®による地域活性化ミステリー小冊子制作実績

◇2013年05月 西小山ミステリーツアー2013(西小山商店街)

◇2014年05月 西小山ミステリーツアー2014(西小山商店街)

◇2014年11月 松本inえびす講ミステリーウォーク(松本市観光温泉課)

◇2015年05月 第16回深谷宿ミステリーツアー2015(深谷商工会議所)

◇2015年10月~11月 目黒商連「のんびりイベント散歩」(西小山駅・学芸大学駅・都立大学駅・大岡山駅・祐天寺駅・中目黒駅・駒場東大前駅)~総勢5000人参加

◇2015年11月 しなの鉄道「信州上田・謎解きミステリーウォーク」

◇2016年03月 信州須坂「ひな祭り・謎解きミステリーウォーク2016」

◇2016年04月 第17回深谷宿ミステリーツアー2016

◇2016年09月 信州上田「謎解きミステリーウォーク2016」

◇2016年11月 伊豆下田・大物産展「下田ミステリーウォーク2016」

◇2016年10~11月 目黒商連「のんびりイベント散歩」(学芸大学駅・洗足駅・大岡山駅・祐天寺駅・中目黒駅・駒場東大前駅)~総勢6000人参加

※以降 引き続き伊豆下田(伊豆急行)、信州上田(しなの鉄道)、埼玉県深谷市などで展開する他、三重県伊勢志摩、岡山県倉敷市、宮城県石巻などで展開を予定。

謎解きクロス®によるミステリー小冊子も、だんだん数が増えてきました。

たった50人しか正解しなかった難問もありますが「ヒント」があれば、解けるようになる特長があります。コミュニケーションを前提とした小説なのです。

そう、黙っていても、村上春樹の小説のように、地域を散策して楽しめる小説になっているのです。

はい。これが、凄いと感じる人が、10人いたら1人くらいいる、ということだったんです。

いままで、9人のみなさんにアプローチして、なかなかは急しませんでした。でも、1割のコアなファンに励まされて、9年も続けてました。そして今、ひとつのコンテンツが生まれようとしています。

夏目漱石の「こころ」が、謎解きクロス®になったように、新しいオリジナル小説を販売するビジネスデザインがあると気づいたのです。

■謎解きクロスによるミステリー小説を「オリジナルギフト」にしませんか?

○結婚式の「記念品」の目玉として:一部

○記念日の「配布物」の代わりに

○イベントのオリジナル景品として

○地域おこしの目玉として(これが、今まで仕掛けてきたミステリーウォークです)

 

<1>主人公を決められます

・あなたが指定した誰かを「主人公」にして謎解きクロスによるミステリー小説を作ります。そのミステリー小説は、エロ・グロ禁止で、決して誰も死なない、アットホームなコンテンツとなっています。

<2>解答を決められます

・そのミステリー小説の「解答」は、あなたと相談して作成します。

<3>創作ページ数と、10部~200部までの発行部数を指定できます

・ニーズに応じて、コストを計算できます。たぶん、売値で20~50万円くらいが、いい感じかと。

どこかに、ターゲットいます。だから、代理店をみつけるか、直接、結婚式場のコンテンツに加えていただくか。

いずれにせよ、謎解きクロス®によるミステリーウォークにつながる大きな一歩が、パトロンたちによる「小冊子の発刊」にあることは間違いありません。

GWの迷走

謎解きクロスのファンのみなさん、GWはいかがお過ごしですか。

福島県の新甲子温泉にある甲子高原フジヤホテルにて、地域活性の達人たちで、ホテル再生事業のコンセプトづくりをするワークショップに参加させていただきました。

とっても楽しく、興味深いワークショップ。ここから、新生フジヤホテルの新しい歴史がスタートする、そんな思いを強くした二日間でした。プロデュースしてくれた東急電鉄のTさん、そして宿泊させてくれたオーナーに感謝いたします。

で、例のごとく、そこでも私は「謎解きクロス」のトップ営業マンとして、みなさんに紹介させていただきました。

そして、約20名のプロのみなさんに、ちょっとした余興として、2016年秋に行われた「信州上田 謎解きウォーク」と同じ問題とヒントを、甲子高原フジヤホテルのロビースペースで展開させてもらったのです。

ありがとうございました!

その結果を少し書きます。

地域活性化を進めている現役プロデューサーのみなさんのうち、関心を示してくれた人が10名。ただ、実際に謎解きまでしてくれた人が3名。その内訳は、建築家と漫画家は女性、一人は著名なビジネス作家の男性です。

ご参加、ありがとうございました。

その他の人は、目の前に広がっている謎解きの空間よりも、今いる素晴らしい環境と、素晴らしい人たちとの会話と、これから打ち出す新生フジヤホテルのコンセプト開発に夢中で、謎解きをする人はいませんでした。

ちょっと残念でもあり、まあ、そうだろうなぁという気持ちもありました。

で、ちょっと迷走してみました。

謎解きをしてみたい、パズルを解いてみたいという欲求は、私にとっては「当たり前」のものなんですが、地域をよくしたいという思いにあふれたみなさんの2割程度しか、関心はなかった。この数字をどうみるかで、今後の展開がきまってきます。

この数字は、たぶん、一般的な数字なんだと思います。

謎解きクロスという世界は、面白い、興味がある人には深く入り込めますが、そうでない人にとっては「なにそれ」の世界なのでしょう。

例えば昨年、10000②の人が街歩きのミステリーウォークを楽しんでくれました。私は、ミステリーウォークに参加されたみなさんの後ろをついていき、みなさんが謎解きクロスを見て楽しんでいる状況に感動していたわけですが、その人々は、そもそも謎解きに興味がある人だったんですね。

一般のみなさんは、ミステリーにもクロスワードパズルにも、謎解きにも興味はないのです。そのことを前提に、マーケティングを考えたほうがいいのですね。

謎解きクロスは、特別な人たちが楽しむゲームなんです。

ですから、これはひろくマスとしてPRしても、ひっかかりは少ない。特別なターゲットが集まる場に、PRすべきなんです。そして、2割という数字は、かなり高いのです。きっと。

かつて、有栖川有栖さんが、こう言ってました。

「ミステリー小説を書くときに、本を読む人のうち、9割が面白いといってくれる内容ではなく、9割が関心を示さなくても、1割がものすごく興味をもってくれる内容にしたい」

私の勧めている謎解きクロスも、同じような気がしています。

本を読まない人に、謎解きクロスの魅力を伝え、ミステリー小説を手渡しても、それはスル―してしまうだけ。本を読み、なかでもミステリーが好きで、その理由がホラー的な要素ではなく「謎解き」にあるというみなさんが、ターゲットなのです。

そんな迷走のなかで、ホテルですすめる謎解きクロス。ちょっと考えています。オペレーションが大変なのですね。オペレーションが必要ない、ミステリーウォークができるといいのです。

まず、問題は「無人のスペース」に置いてあるだけ。ヒントは、ホテルの中に何ヶ所か「謎解きクロス」が掲示されている。ただ、それだけでは解けません。その他に、何ヶ所か「謎解きクロス」ではない「言葉」が、現地に行くとわかるしかけ。

それを組み合わせて問題にすれば、ホテルに戻って、「謎解きクロス」と「現場の言葉」のミックスで謎解きが自動的にできるという仕掛け。

そんなことを考える、いい環境の新甲子温泉。これから、通うことになりそうです。