古希を前にして、二十歳のときに「作家になる」と決めてから生きてきた50年間を振り返り、これからの人生は「作品をつくり続ける職人」になろうと決めていた自分を、改めて意識している。
やはり、作家がいい。ものをつくり出しながら、生きていきたい。それが成立するかどうかは、あまり関係がない。作品をつくり、自分の世界を構築する。
そして、それを支援してくださるパトロン、サポーターのみなさんに販売することで、生きていきたい。
それには、自分の世界をつくることだ。そして、私はハガキ絵のジャンルでは、自分の世界を確立しつつある。どんな一枚にも廣川州伸の世界がある。
私の目標は、作家になること。
作家とは、他の誰とも異なっている「自分の世界」をもち、それを表現している人、私も、その仲間入りをしつつある。
たとえば、ハガキ絵は、これから1000枚、制作する。そこで個展を開き、銀座の一隅で「ギャラリー州伸」をつくることになる。ただの個展ではない。1000点を、15000円で販売する。
そこで得られた資金をベースに、世界遺産の旅に出よう。
そのあとは、旅人として、世界遺産とともに生きる。それが、古希を迎えつつある私の、GWにみた見果てぬ夢なのである。
