竹早高校同窓会「篁会」にて謎解きクロス

昨夜、篁会理事会後の「新年会」に出席しました。こういうときこそ、謎解きクロスを普及させるチャンスとみて、「2018年元旦謎解きクロス事始め」の問題を持参しました。

そこで、高橋理事から「竹早高校の同窓生、みんなに支援してもらおうよ。これ、面白いから」という言葉をいただきました。また、吉田理事からは「昨年に引き続き、今年も篁会会報に謎解きクロスの原稿を寄稿してもらいました。これがまた、面白い!」として、何と謎解きの部分だけではなく、文章も引用して、もりあがってくれました。

また、姫野理事からも「たいへんよくできている」と、お褒めの言葉とともにメールで「正解」を送っていただきました。ヒントがなくても、謎解きクロス9×9ができるということ、大変刺激的な結果で、うれしく思いました。

ますます、謎解きクロスの可能性を感じて、勇気がでた私です。

ひょっとしたら、謎解きクロスは、日本人の数%のファンができるのではなく、たとえばミステリー小説のファンが1~2割いるように、10%の壁ほ超えて、普及することになるかもしれません。

たとえばクロスワードパズルが、新聞の日曜版で展開されているように、2020年には、いくつかのマス媒体(それも紙媒体)で、謎解きクロスの問題が登場していることでしょう。

その流れで、もうひとつ、うれしい提案をいただきました。それは、神田神保町で開かれるブックフェアに、謎解きクロスを出してみないかという提案で、昨年の篁会会報の編集長だった大貫理事から提案していただきました。

資本金のない私ですが、金儲けは苦手でも、人儲けは得意のようです。こうして支援してくださる仲間がでてくると、いよいよ、ブレイクは本物。

新たな展開が楽しみです。

謎解きクロスは「脳」を活性化する?

昨日、IDP出版に、新年のご挨拶で伺いました。和泉社長は、ご多忙のなか、1時間、私のドリームに付き合ってくれました。感謝いたします。

謎解きクロスの雑誌デビューは、竹早高校同窓会会報誌「篁会」で実現しました。これから、ぽつりぽつりと増えていき、2020年には英語バージョンも登場するなど、ひろく普及していると思います。

ただ、まだほとんど知らない状態で、謎解きクロスを評価してトライアルしてくれるアントレプレナー精神、チャレンジ精神のある方は少ないので、「これ、どうなんだろう」となるのがふつう。

もちろん。IDP出版はアグレッシブな出版社ですから、リスクについて真剣に悩みつつも、私のドリームを聞き、何とか実現する方向性を探ってくれました。

今年、脳を活性化する本として、謎解きクロス5×5の本から、スタートすると思います。いい形で「最初の出版」が成立するといいなあ。

そして、その普及とともに「廣川州伸の本」も、ふたたび脚光を浴びることになり、「なぜ、ヒツジが空を翔べたのか」も、ロングセラーとして、売れ始めることになるはずです。

出版は、大不況が続いています。でも、新しい風を受けながら、これまで培った編集魂を活かす道は、必ずあると思っています。本が好きなみなさん、パズルが好きなみなさん、こけからもよろしくお願いします。

まわり道が好きな理由

謎解きクロスは、理由を求めるゲームです。

なぜ、7文字がゴシックなのか。なぜ、その言葉が真犯人(といってもステキな人なのですが)になるのか。すべて理由を探して、進んでいきます。そのため、ときには「まわり道」をすることもあります。

思えば私は、大学を卒業して社会人としてマーケティングの道に入ったとき、研修で「まわり道をしなさい」と、部長から教わりました。通勤時間は、人生のなかでも膨大な時間。

仮に片道1時間として往復2時間。その繰り返しを20年も続けた人と、通勤時間のうちの帰りの1時間、毎日、行きとは別の道で「まわり道」をして帰った人と、どれだけ実力の差がでるか。

街で起きていることは、現場に行かなければわかりません。現場の空気を、一日1時間、いろいろ嗅ぎまわって帰ることが、マーケティングを仕事にする者の使命なのだと、教わったのです。

新しい店ができたら、入ってみる。入ってみるだけではなく、体験してみる。そのために、給料が稼げる人になろう!

私は、週末に副業をする代わりに、週末に作家として文章を書く人生を選びました。その集大成が、50才のときに書かせていただいた「週末作家入門」でした。それから12年。

ようやく、廣川州伸が生み出した仕掛け、新しいペンシルパズルと、誰もみたことがなかった作風、スタイルをもつパズルミステリーの世界を創造することができたのです。

思えばその間、ずっと、ずっと、まわり道しかしてこなかった気がします。行きと帰りで、違う道を歩くと、行きの2倍の時間がかかります。すべてがまわり道になります。

その考えは、でも、ストレートに「最短距離」で駆け抜ける人々には、無駄な人生に思えたことでしょう。

でも、まわり道が無駄でないことは、いろいろな作家が、プロが、照明しています。とくに歩くことの効用は、はかりしれません。それは歩きながら「なぜ」の答えが、ヒントが、みつかることがあるからです。そんなことを考えながら、今日もまわり道をしました。

あのとき、何を感じたのか

エッセイのようなものを書きます。

今日は、1月17日。阪神淡路大震災が起きた日付です。1995年の1月17日、東京にいた自分が、テレビのニュースで神戸で大きな地震があったことを知り、時代のめぐりあわせのようなことを、不謹慎かもしれませんが、感じていたのを覚えています。

数字というものには、その並び自体には、きっと「意味」はないのでしょう。昨日が1月16日で、今日が17日。明日が18日だろうという認識を超えて、「数字の特別なめぐりあわせ」などというものは、おそらくないはず。

それでも、1995.1.17があり、2001.9.11があり、2011.3.11があるわけです。ある日付の数字は、結果論になるのでしょうが、特別な意味があるようにもみえてきます。

言葉には意味があり、ときとして魂が宿る。そんなことを考えているから、謎解きクロスのようなペンシルパズルを生み出したのだと思いますが、だったら数字にも特別な意味があってしかるべきというように思いたい自分がいます。

そして、その特別な意味がある日に、自分が生きていたことが、とても貴重なことに感じますし、何か、自分にもできることがあるような、歴史として、特別な日付として記憶されるその日に、自分が生きていたことの「めぐりあわせ」を考えたりします。

私の大好きだった人は、2011.3.11を経験しないで、亡くなりました。同じように、1955.1.17を経験しないで亡くなった友人もいます。何か、特別な日に、生きていたということは、その出来事とも、何らかの関係があるのだと、信じたくなってしまうのです。

特別なことが起きた日が、その後、特別な日として記録され、記憶される。そのことと、特別な日には、特別なことが起こるということは、逆は必ずしも真ならずということで、正しいのか、そうでないのか、判断に迷います。

それでも、今日という日が、自分の何かを刺激していることは事実です。何か、ものをつくりたくなるのは、そういう日なのです。

 

2018年1月17日 | カテゴリー : , 読み物 | 投稿者 : wpmaster

人生の謎を解くことはできないのか

平日に、お仕事中に、ちょっと失礼します。

こんなことを、考えてしまったのも、昨年がAI元年といわれ、今年が謎解きクロス元年と位置付けているからです。地域活性化を謎解きで実現しようという試みから生まれた「謎解きクロス」ですが、いずれAIでも「謎解きクロス5×5」の問題を作成できるようになるだろうし、「謎解きクロス7×7」までなら、AIでもできそうです。

もちろん、AIの書いた恋愛小説ではらはらしたりどきどきしたりはしにくいように、エッセイに近い「謎解きクロス9×9」は、AIがうまくつくるのは大変でしょう。

この論法は、人生の謎解きにも、あてはまります。

2018年(平成30年)スケジュール

2018年は、「謎解きクロス元年」と位置付けています。何が起こるか、まだ詳細はわかりませんが、明確になりましたら、本コーナーで告知させていただきます。

本年も、よろしくお願いいたします。

2018年1月8日 | カテゴリー : , 未分類 | 投稿者 : wpmaster

夏目漱石「こころ」2~5一挙大公開

出し惜しみせず、夏目漱石「こころ」の、最初のところを謎解きクロスにしてあるので、一気に公開しておきます。謎解きクロスのファンのみなさま、ぜひ、チャレンジしてみてください。

 

スマホから、よろしくお願いします

みなさん、お元気ですか?

ビジネスパートナーの福田さんが構築してくれた、この謎解きクロスのサイトは、外出先でも入力することができます。私のスキルが追いついてないので、まだ、ひんぱんに更新していませんが、これは最高のツールです。なぜなら、出張先からも更新することができるからです。毎日、ブログを更新するという、夢のような世界が待っています。

まぁ、毎日ブログを更新するのは、私の自己満足でしかありませんが、謎解きクロスを開発できたこと、まだ、廣川州伸しか謎解きクロスについて語れる人がいないという、しかし、必ずブレイクすると信じることができるので、とても、ワクワクしています。自己満足を、止めることは、できそうにありません。

今年も、よろしくお願いします!

2018年1月8日 | カテゴリー : , 未分類 | 投稿者 : wpmaster

新年のご挨拶「謎解きクロスの世界観」

そろそろ、正月気分も薄れてきました。2018年の冒頭、謎解きクロス元年にあたって、少し語らせてください。

今、謎解きがブームとなっています。もともとパズルやミステリーが大好きなみなさんからは「今頃?」という感じだと思いますが、書店に行けば謎解きコーナーがあり、脳トレも併設されていて、そこそこに売れています。

ベストセラーもでています。私は多胡輝さんの「頭の体操」で育った世代なので、新たなパズルの本、謎解きの本は、とっても懐かしいと思いながら、楽しんでいます。

で、昨日。JUNKDOU池袋店に行きました(一度行くと数万円が飛んでいくので、なるべく月に1回くらいにしているのですが、ついつい買ってしまいます。アマゾンで買っていた本を、うっかり買うことも、当たり前にあります)

だいたい3時間ほどいて(棚の変更をしている最中だったので本は半分くらいしかなかったのですが)100冊ほどの本をチェック。そのうち、今回のテーマは脳トレとパズルで、半数の50冊ほどチェックしたと思います。

そこで気づいたのが、謎解きクロスには世界観があるということです。

新しいジャンルの本が登場するときには、必ず、世界観がともないます。クロスワードパズルがでたとき、数独がでたとき、もっというとミステリーの新ジャンルがでたときにも、そこに世界観があると広がり、深まり、複数の作家が追随し、そして根付くことになります。

では、この謎解きクロスの世界観は、どういうものなのでしょうか。

まず、「5×5」「7×7」「9×9」と3種類のフレームがあり、それぞれターゲットと展開が異なっていることがあげられます。これについては、後ほど、再びふれたいと思います。

次に、クロスワードパズルをベースにしながら、似て非なるものとなっていることが挙げられます。もともと、クロスワードパズルは「短い説明の文章(なぞなぞに当たる)」からキーワードの「言葉」を探すものでした。そこが数独のような論理パズルとの違いです。言葉なので「右脳型」といっていいかと思います。

謎解きクロスには、通常のクロスワードパズルにはない特長があります。まず、文章のなかにある「言葉」を使うことです。クロスワードパズルで考えなければならないはずの「言葉」が、すでに提示されているのです。

その言葉を、ジグゾーパズルのように、すでに確定している「謎解きクロス7×7」や「謎解きクロス9×9」のフレームに、はめ込んでいきます。それが完成したときの達成感が、けっこう高いパズルなんです。フレームが左右対称になっているのも、ジグゾーパズルを完成させたときの達成感と通じるものがあります。美しい!のです。これは、少し論理的な思考が必要となりますので、「左脳型」ということになります。

すなわち、謎解きクロスは「右脳型」と「左脳型」の、バランスよい「脳トレ」になっているところが特長なのです。

さらに、クロスワードパズルやジグゾーパズルが「屋内型」「室内型」のペンシルパズル(鉛筆ひとつで解けるパズル)であるのに対して、謎解きクロスは、その出自がミステリーウォークということから推察されるように、現実のリアルな場所で行われるイベントと関係できる強みがあります。

さて、冒頭で書きましたが、謎解きクロスには「5×5」「7×7」「9×9」と3通りありますが、それぞれ難易度が異なるとともに、その展開方法が異なっていることが、その世界観を表しています。

■謎解きクロス5×5 → ミステリーウォーク 謎解きカフェ 脳トレ本の発刊

■謎解きクロス7×7 → ミステリーの小冊子 謎解きカフェ パズル本の発刊

■謎解きクロス9×9 → ミステリーの小冊子(オリジナル本の発刊)

このすべてが、謎解きクロスで展開できます。その背景には「人生は、けっこう楽しい」「捨てたもんじゃない」という世界観があります。

ミステリーウォークに参加された高齢者のみなさんが、謎解きクロス5×5を解いたときにみせる満面の笑み。小学生低学年の子どもさんが、一緒にまわっているお母さんがでてこない解答を発見して「スゴイ、天才ね!」と言われて大喜びをしている姿。これを実現できるツールの一つが謎解きクロスなのです。

謎解きクロスの世界観は、高齢者から子どもまで、ファミリー、カップル、パーソナル。みんなが右脳と左脳を使って、それぞれの楽しみ方で(ヒントがあれば全員が解ける!!!)「あ、面白い」「あ、できた」「へぇ、こうなるんだ」という達成感を得るというものです。みんなの笑顔が、謎解きクロスの世界を支えているのです。

今年、謎解きクロスはブレイクします。

2019年の冒頭に、ブレイクした謎解きクロスの新しい世界観について、語れることを願っている私です。

本年も、よろしくご指導ください。

 

 

 

 

2018年「謎解きクロス事始め」の問題を公開します

謎解きクロスのファンのみなさま、お元気ですか?

今年、これまで謎解きクロスを応援してくださったみなさまに、謎解きクロス元年を迎えられた御礼として「2018年 謎解きクロス事始め」というタイトルで、謎解きクロス9×9の問題を贈呈させていただきました。

※ちなみに、解いて正解にたどりついた方から、こんな感想をいただきました。冒頭に紹介させていただきます。

良く考えたものだと感心しています。言葉のパズルであるとともに算数のパズルのようにも感じました。最初の七文字の縦横を間違えるとドツボに嵌まりますね。」

ドツボにはまったら、本サイトのトップにある「ニュース」に「謹賀新年」として「ヒント」を掲示していますので、それをご参集ください(でも、難しいです)

 

■謎解きクロス事始め■

■2018年の容疑者■

・宮本輝

・夏目漱石

・村上春樹

・谷崎潤一郎

・大沢在昌

 

ガラス窓から、雪化粧をした路地が見えた。コンビニの店員が雪掻きをしている。所長は熱い桜湯を飲み、ほっと息を吐いた。

そこは日本橋にある雑居ビルの一室、ドアにの文字で『探偵@ホームズ』と書かれた表札のある、小さな事務所である。

もっとも探偵といっても根掘り葉掘り男女の過去を調べることはしない。彼らの専門は、地域の文化や魅力が失われる原因を見極め、再生の方法を示唆することだ。

「容疑者は五人。みんな作家の人ですね」

その声は、近ごろめっきり女ぶりをあげてきた助手のふくちゃんである。

彼女は探偵協会から届いた賀詞交歓会のパンフレットを、所長に見せた。そこで行われる講演のレジュメには、二○一八年に運勢が良いという作家の名が記してあった。

「作家といっても画家ではなく小説家ですね。賞品はないけど、ドキドキします」

彼女はカフェオレを飲み、手作りのサブレを口にした。ちょっぴり刺戟的な香味のあと、深い旨みが感じられた。

「美味しい…五人の容疑者から真犯人を見つけられれば幸先の良いスタートが切れ最高の年になるそうですよ」

「五人か……誤認逮捕にならないよう慎重に考えよう。謎が解けたら家族を集め、真犯人を披露しよう」

どうやらふくちゃんは、今年も所長のダジャレによる疲労と戦うことになりそうだ。

ここで、少し解説をしておこう。

謎解きクロスは、廣川州伸が開発した新しいパズルのこと。謎を解くヒントが、文章の中に言葉の欠片として散らばっている。それを集め、ジグゾーパズルのように適所に埋め込んでいくと『キーワード』が浮き彫りになる。

それを使ったミステリー小説はキーワードから真犯人を見つけるゲームとなり、喫茶店で使えば謎解きカフェとしてマスターとお客とのコミュニケーションが進むことだろう。

今回の容疑者は宮本輝・夏目漱石・村上春樹・谷崎潤一郎・大沢在昌の五人となる。

永井荷風は入っていないしクオレを書いたイタリア王国のエドモンド・デ・アミーチスなどの外国人もいない。

話は変わるが、去年、所長は釣りをしたいと竿を買って伊東までクルマを飛ばした。残念ながら成果はなかったが、駅前の土産屋でアジや金目の干物を買って帰った。

それがきっかけで、所長は干物の魅力に目覚めた。ランチでは、定食屋でアジの開きを食べることが多くなった。

今年も定食屋で彼はアジを選び、レジで年賀としてレプリカの金貨と折紙で作ったを結んだストラップをもらった。

夕方、降り続いた雪は霙(みぞれ)に変わった。所長は雨傘をさして銭湯に行き、あぶくの出るジェット風呂やサウナ風呂で英気を養う。かすかにさらし粉の臭いがしたが、あまり気にならなかった。

少したるんできた下腹も、新年を迎えた清廉な気持ちとともに、引き締まる気がした。