深谷宿ミステリーツアーの初級問題アップ

深谷宿ミステリーツアーは、先に、賞品としてもらえるミステリー小冊子の原稿ができました。それができてしまったので、何となく、もう終わった気になっていたら「いつ、入稿してくれますか?」の問い合わせ。
あわてて、作った?
いえいえ、実は、とっくに問題はできていたのですが、今までとちょっと違うパターンの「謎解きクロス5×5」にしたので、ヒントの出し方になれていなかった。それで、その部分を保留にしておいて、忘れてしまったのでした。
で、どんな問題か。
これは、街歩きの問題ですので、机上だけでは解けません。
それゆえ、ここで、そのパターンについて紹介しても大丈夫になりました。

◆Aゾーン<1> → 流し打ちで得点したけど雨で再試合だ
     <2> → テレビの英会話が始まるベルか、たぶん効果音だ
     <3> → そんな悪ふざけして、何て親不孝な人だ
     <4> → 高望みはせず、自分で愛の歌を歌おう
     <5> → 一休みした後の食事は身体にやさしい温野菜だよ

◆Bゾーン<6> → あの試験は粗探しばかりする審査官だったな
     <7> → 落とし物は、とてもデリシャスなメロンだったよ
     <8> → 赤ワインの輸入には、輸入税の緩和策が必要となる
     <9> → ズタ袋の積まれた家は、やけに安普請だったな

◆Cゾーン<10> → 可能性として、晴天ではなく「降雨かい?」
     <11> → もっと宣伝費がほしいと謎の怪電話がかかってきた
     <12> → 金儲けできる花もいいが吾亦紅のような野草もいい

◆Dゾーン<13> → 宝くじが当たるとは、まさに人生のサンライズだな
     <14> → 科学者は、かつて日本の殖産興業にも貢献した
     <15> → バカ騒ぎするなよ、とくに検査書を書く前には!

◆Eゾーン<16> → 予告編の脚本を直すためにインクけしを使った
     <17> → 昼下がりは、真面目な審査員でも眠くなるものだ

ここでAゾーンからEゾーンまで、「謎解きクロス5×5」が分かれているところがポイントになります。

17文字というと、今までのパターンでは「俳句・川柳・標語」パターン。それを踏襲しながら、新たなパズルを生み出しました。

昨年の第16回・深谷宿ミステリーツアーでは、初めて「謎解きクロス」にチャレンジする人が多かったにもかかわらず「かんたんすぎる」との声もあったとか。
深谷宿ミステリーツアーは、過去15回も、ミステリーファンを集めてきていたので、レベルが高かったんですね。

もちろん、逆に「難しい」という声もありました。そこが、この謎解きクロスの、幅の広いところですね。

で、今年は深谷商工会議所さんから「もう少し、難しくでも大丈夫」の声をいただき、新たな謎を付加しておきました。

ふつうに、まわっているだけでは、解けません。

17カ所でゲットしたヒントの文字を並べ替えなければ、解答にたどりつかないのです。

そのヒントは、最後、深谷宿中山道本舗のどこかに掲示してあります。もちろん、始める前から、ヒントをみてしまうと、謎解きの興味は半減し、達成感はもっと下がることでしょう。

17カ所の謎解きクロスを解いてみて、どうしても「?」という人は、ヒントを見て、考えてください。

そして、ミステリー小冊子をゲットして、本当の謎解きクロスにチャレンジしてください。

深谷宿で、お待ちしています

桜の樹の下には

桜の樹の下には、死体が埋まっていると言い切ったのは、梶井基次郎。
この季節になると、たった10日間しかさかずに、桜吹雪となって散っていくソメイヨシノを求めて、私たち日本人は、散策にでます。

桜の樹の下に、何が埋められていると、あんなにはかなく、美しく、生命力がみなぎる桜に育つのか。その謎解きをする人たちも、あとをたちません。

ミステリーの世界でも、桜はかっこうのディティールになります。

この桜が、なぜ、同じ地域では一斉に咲いて、一斉に散るのか。ご存知の片には当たり前でしょうが、知らなければ、相当高度な謎解きになります。なにせ、DNA鑑定という技術があって初めて、その証拠を示すことができるのですから。

ソメイヨシノは、木戸時代に、たった一本の樹から、枝を切り取り、命を分ける形で全国に普及していったものです。沖縄のソメイヨシノは、残念ながら、気温が暖かすぎて「寒冷打破」という現象がないために、ソメイヨシノが花開くことはないのですが、その他の都道府県では、すべて、ソメイヨシノが分散しています。

DNAが同じクローンなのですから、ソメイヨシノは、同じ公園にあれば、同じ川岸にあれば、気温の変化が同じですから、一斉に反応して、開花し、桜吹雪となるわけです。

こんな話も、ここに「謎解きクロス」という仕掛けを加えると、きっと「謎解きカフェ」で配布するための、いいネタになるはず。

謎解きカフェは、これから普及していき、来年にブレイクすることになるのですが、私にとっての最大のミステリーは「謎解きカフェ」といったとたんに「いいね、それ。ブランドになりそう」と、ポジティブにとらえてくれる人と「なに? わかんない」という人に、分かれてしまうということです。

みなさん、情報感度というものに、ぜひ、敏感になってください。昨今では情報が多すぎて、何が大切かわかりにくいですが、このブログは、さりげなく重要なことを書いていますので、だまされないことを祈っています。

須坂で「春の謎解き大作戦」展開中!

謎解きファンのみなさん、こんばんは。

連休は、春の信州にいってきました。軽井沢からしなの鉄道で上田まで。軽井沢では、まだ春スキーを楽しむ人もいて、やっぱり信州って感じ。

その後、あの大河ドラマ「真田丸」で盛り上がっている信州上田に。バッチリ、秋の「信州上田ミステリーウォーク」の打ち合わせ。とともに、「謎解きカフェ」の企画相談もしてきました。この謎解きカフェ、川口の「古民家カフェ」でスタートかと思っていましたが、どうやら信州上田が第一号になりそうです。

ありがたいことです。

で、今回は「かすって、いけなかった須坂」の話。

http://blog.suzaka.jp/kanko/2016/03/21/p31002?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook

フェイスブックで、みられるようです。ぜひ。

このイベントのピークは、4月10日前後の「桜まつり」です。

また、このプログでも、展開をご紹介します!

2016年3月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

誰のために謎を解くのか

いつも、謎解きクロスを支援していただき、ありがとうございます。

ちょっと、考えました。なんで、人生は謎に満ちているのか。それは「自分」だけで、世界が完結していないからだと思うのです。

自分の心の中とだけ対話をしていると、謎解きは、あまり要りません。だって、すべては自分の思うがままに、進んでいくのですから。

ところが、社会との接点が広がれば広がるほど、謎が増えていくのです。謎がふえれば、そのままにして生きるわけにはいきません。何か、「理由」がなければ、生きられない。どうも、私たちの心は、そのようにできているのです。

ですから、社会との接点、それが組織と自分の関係であれ、たった一人の個人との関係であれ、いつも謎が目の前に提示される。

この謎というのは、自分のものさしで、簡単に理解することができないときに生まれる感情なのです。「なんだろう?」これが、生きることの基本なのです。

なんで、この人は、楽しそうなんだろうか。あるいは、何を怒っているのだろうか。何か、理由があると、ついつい考えうてしまうのです。

この謎解きという行為は、すこぶる人間的。そして、そのポイントは「誰のために」というコミュニケーションの部分。謎解きの背景には、理解したい、わかりあいたいという強いコミュニケーション欲求があるはずなのです。

すなわち、謎解きクロスでは「誰のために謎を解くのか」ということが、重要なのです。

おそらく、AIがどんなに進んでも、自ら謎を発見かして、それを解こうとする行為をさせるのは、きっと、とんでもなく大変なのだと思います。

たぶん、「計算」あるいは「プログラム」という、あらかじめ決められたルールでしか考えることがなければ、きっと謎には思わないし、「あれ?」という違和感ももたない。感情があるからこそ、謎が浮き上がってくる。

この謎解きということは、きっと、私たちの「脳トレ」の根本をなすのだと思っています。

これから私は、「脳トレ」に効く「謎解きクロス」を研究していきます。

さあ、これからです。

みなさん、お楽しみに。

街が生きているから謎解きがある

謎解きクロスファンのみなさま。

いよいよ、信州須坂で、謎解きクロスによるミステリーウォークがスタートします。信州上田は今、NHK大河ドラマ「真田丸」で盛り上がっていますが、そこから1時間。信州須坂もまた、ステキな街です。

ところで、私は東京で生まれ、東京で育ったわけですが、こどもの頃、学生の頃、サラリーマンの頃、独立してコンサルをしていた頃。そしてビジネス作家、週末作家として生きてきたこの10年間。

東京の街は、大きく様変わりしました。

街は、そこに住む人によって内容が変わります、どんな人々が住んで、どんな行動をするかによって、街を流れる風が変わります。

その意味で、私か今、最も注目している場所は「渋谷」なんです。

なんで渋谷か?

そこはやっぱり、「謎」ということで。一年かけて、私は渋谷で謎解きします。

恋人たちの事件は、蔵の町なかで起きた!

須坂は、蔵の町である。
そして今、「ひな祭り」が終りをつげて「桜まつり」の季節に向かおうとしている。そんな信州須坂で起きた謎の事件。

そのさわりを、ここでご紹介しましょう。
以下、謎解きクロスの問題となっています。

大変です池野所長、起きてください!」
と叫んだのは、アルバイトで助手をしている合木(ごうき)君だ。
そこは東京・日本橋にある雑居ビルの一室。
玄関に『探偵@ホームズ』という看板のある小さな事務所である。
もっとも探偵といっても、その事務所では殺人などの凶悪事件や夫婦ゲンカなどのややこしい事件を調べることはしない。
彼らの専門は、地域の文化や歴史、魅力が失われたという謎を解明することだ。
「所長、起きてください!」
「むにゅ? もう朝か。なにか事件?」
「探偵@ホームズ事務所・長野支店の青木支店長から電話がありました」
池野所長は大きなあくびをしてみせる。
「え? 長野支店の青木さん?」
「はい。行方不明だった村神サクラさんが、須坂市で見つかったと」
「須坂市? それはよかった。でも君は何だか元気ないね」
「見つかったのはいいんですが……」
「わかった。その先は私が推理してみせよう。須坂といえば、今、恋人たちに注目される人気スポット。君たちは学生時代に信州へ旅行をしていたね。須坂は想い出の場所。そこで彼女が見つかったのだから、今も君を待っていることになる。今すぐ須坂に行きたい……
そうか。サイフの中身がカラッポなのか!」
「いえ、それは大丈夫です。ただ、須坂にいて仕事をしていたことまではわかったそうなんですが、現住所まではわからないと」
「だったらなおさら、仕事は帰ってからで良いから、すぐに行きなさい」
「所長! ありがとうございます」

池野所長は、封筒に紙幣を入れて合木君に手渡した。
「これはせん別だよ。青木支店長に、東京駅で東京ラスクを買って土産にしてください」
「はい。行ってきます!」
「彼女を連れて、戻って来いよ」
事務所を走り出た合木君の胸に、五年前のつらい別れがよみがえってきた。

須坂のミステリーウォークは、こうして始まることになります。

ぜひ、春休みには信州須坂に!

すべての謎は、果てしなく続いている

かつて、子どものころ、謎解きをする探偵小説が大好きでした。探偵ホームズに始まり、怪盗ルパンも、明智小五郎も、怪人二十面相も、みんな謎解きがあるから、わくわくして、その世界にひたっていたのです。

やがて、大人になってくると、今度は科学の謎解きに惹かれていきます。なぜ、宇宙は、こんな構造になっているのか。星をみるたびに、不思議でした。そこで講談社ブルーバックスを買いあさり、アインシュタインの理論を学び、超弦理論の登場にわくわくしました。

その一方、人生そのものについての謎解きも、のっぴきならない事態に突入していきました。恋をして破れ、また恋をして。人生とは何か、その影をつかみながらも、謎解きが進まないまま。
気が付いたら、還暦でした。そして、どれほどの謎解きができたのかと振り返ってみると、それぞれの謎は深まるばかりで、決して「解けた」という状態にはありません。

一つだけ、人生というものは、日々、小さな謎解きを繰り返しているうちに、大きな謎はそのままで、不意に終わるときがくるということを、学んだようです。少なくとも、私にできることは、日々、小さな謎解きをして、解けていなくても、一度、追及を止めて、眠りにつくことです。そうすれば、寝ている間に、ひょっとしたら、脳細胞が謎を解くヒントを与えてくれるのです。
名探偵コナンで、毛利探偵は、コナンに強制的に眠らせられてしまい、いつの間にか謎解きを終えているわけですが、現実問題として、体験的には、謎がとけない場合は、寝るに限るのです。寝ている時間に、脳が気を利かして、答えに近づいてくれることもあります。

もっとも、歩くことで謎が解ける場合もあります。これも、私たといたった一つの事例でしかありませんが、歩いているときまは「創造」が進み、寝ている間は「解決」が進みます。ということは、いくら寝ていても「解決」するだけで、新しいものを創造することはできません。何かを作るということは、これまでなかった新しい価値を創造することですから、歩くしかありません。寝ている間に解決できても、何かを作り出しているわけではなかったのです。

というわけで、私は今、謎解きクロスの新展開をするために、せっせと歩かなければなりません。歩けば歩くほど、花粉が目に染みて、鼻を直撃、でも、何とか歩いて、歩いて、新しい何かをつかむために、頭をフル回転させることが求められているのです。
だって、この謎解きクロスは、まだ誰も到達したことがない、世界初のゲームなのですし、私が頑張れば面白いものとしてスタンダードになり、頑張らなければ、誰も知らないまま、その役割を終えていくのです。クロスワードパズルが世界に波及していったときに、寝ながら、課題を解決していって、普及したと考えるには無理があります。やっぱり、とことん歩いて、とことん考えて、ひらめいて、クロスワードは発展したはず。私の謎解きクロスも、そのようにして創造されていくのだと思います。

その前提となる思想(?大げさですが)は、すべての謎は、決して解けて完結ではなく、また新たな謎を生み、永遠に続いていくというものです。謎解きが、途中で終わったら、それは、たまたま。そこは中間地点であり、よくみれば、新たな謎につながっているのです。

たとえば、「深谷宿ミステリーツアー2015」で展開した謎は、2016に引き継がれる。
さらに目黒区「のんびりイベント散歩2015」で展開した謎も、2016に引き継がれる。

今週末、これまで、やりたくても実現しなかった謎解きクロスが、あの地域で、謎解きカフェと融合して、強い企画となって、展開されるかもしれません。

私のチャレンジは、まだまだ続きます。そして街は、新しい謎で満たされていくのです。

みなさんが、自分で解くために。

謎解きクロスは愛の十字架

ふと、思いました。

人生の楽しみ、深さ、よろこびは「愛」という言葉に象徴されています。愛がないところに、人生を置いてしまってはいけません。ただ、私たちの生活が少しずつ「AI」に侵されているような気がします。

それって、愛ではありません。

謎解きは、論理パズルの効用だけではなく。謎解きには「愛」がある。街歩きには「愛」がある。だから、「愛」が伝わるような問題で、謎解きができたらいいなぁと思ったのです。

謎解きクロスは、愛の十字架。

これが、人生の謎を解くキーワード。そして謎解きカフェでは、そんなペンシルパズルに囲まれて、頭も使いながら、愛につつまれているお客さんがいる。

今、企画している「謎解きカフェ」は、早ければ今年のGWにも、あの有名な交差点でデビューするのでは。

みなさん、お楽しみに。