みなさん、お元気ですか? という問いかけで、書き始めるのは、いつも心に「まだみぬ読者」を想定しているから。思えば、私も、かなり孤独。聖人君子ではないから「孤高の人」と自分を評するわけにはいきませんが、かなり、孤独です。だって、読者が「心の中」にしかいないのに、今もって謎解きクロスをつくり、パズル小説の構想を練っているのですから。
ごほうびが、あってもいいのに、と、ときどき思います。たとえば、ある日突然、マスコミが注目して「日本初のパズル小説家」を取材にくる、とか。考えてみたら、私は500人以上の中小企業の社長さんたちに取材をしてきたけれど、それで「よし」としてきたけれど、自分が「取材される側」に立ったことは、数えるくらいしか、なかったのです。
まさに無名人の人生。それにもかかわらず、謎解きクロスのプラットフォームを完成させてしまいました。これは、自分てぜ自分を「ほめてあげたい」ことの一つ。あきもせず、しつこく、続けてきました。美術家の丸山常生さんが、廣川から10年前にも「謎解きクロスが今年はブレイクする」と聞いたけれど、「今年も、まだか」その通りです。
東急さんでミステリーウォークをやってくれたときにも、祐天寺の肉屋の主人からも「早くテレビで紹介してもらってください。謎解きクロスは間違いなく、全国でヒットしますから。マスコミへのアプローチ、努力が足りないんじゃないの。こんなに面白いイベント、なかなかないよ」と言われたのに、取材されたことも、マスコミに登場したこともありません。
朝日新聞の千葉版で「天声地語」というコラムを100回書いたのは私ですが、それを知っている人は、朝日新聞の人とWNIの人だけ。ま、それは仕事でしたからいいとして、謎解きクロスも、パズル小説も、マスコミで紹介されなければ、全国に普及することはできません。そろそろ、「誰か、気が付いてくれてもいいのに」と思っているのですが、どうでしょうか。
たとえば、松尾芭蕉が本当に「忍びの者」だったとして、その仕事については誰にも言えなかったけれども、俳句という作品は残ったし、俳句を書く世界、プラットフォームは残っています。私も、コンサルの仕事は、みんなに知られなくても、傍らで謎解きクロスをつくり、パズル小説を書き、新しいプラットフォームを作ったということは、マスコミに知ってほしいのですね、きっと。
というわけで、3月いっぱいまで「コンサルの仕事がよ~くわかる本」の第5版にあたる「全面リニューアル版」を完成させることを、秀和システムの斎藤社長にコミットしてきました。今までになかった本にしてください~と言ってもらえたので、コンセプトデザインから入ります。そう、「観光業DX」のように。