謹賀新年

明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。

ふと、気づいたことがあります。19歳の私は、未来の自分が何をしているのか、知りませんでした。何になりたいかは知っていても、それが実現しているか、まったく見えていませんでした。

 

19歳の私は今、時を飛び超え、45年も先の未来に来ています。これは、どういうことでしょうか。何だかそこに、とてつもない重要な真実があるに違いない。

すなわち63歳の私は、19歳の私が何に悩んでして、どんな希望をつかもうとしていたのか、今でも手に取るようにわかっている。うっかりすると、眠りについたとき、夢の中で19歳の自分を生き直していることがあるからです。

63歳の私がみる夢の中で、私は未来を知っています。しかし過去の出来事としては、すでに終わったこととして、事件を想い出すことになるのです。それに気づいた私は、ようやく『作家たちが何をして創作活動をしてきたか』を理解したのです。

 

遅すぎた、自覚。でも、まだ間に合うはずです。

もっと早くつかんでいたら、きっといい小説が書けたに違いありません。私は、少なくとも自分の人生については、何が起きたか、そしてどんなことを感じ、何を恐れていたか、すべて想い出すことができるのです。

2018~19年の間に、気づきました。今ならきっと、私も小説を書くかとができる。なぜなら、世界の仕組みを理解したから。

 

2019年は、遅れてきた週末作家が、いよいよ本物の作家になる年。謎解きクロスを生み出した私は、誰も知らなかった世界に踏み込み、誰もみたことがなかったミステリー小説を生み出すことでしょう。

みなさま、これからも変わらぬご支援、よろしくお願いいたします。

 

2019年元旦   謎解きクロス創設者 廣川州伸

探偵@ホームズ事務所が移転しました

もちろん、ミステリー小冊子の世界のことです。

謎解きクロスを発見する前から、私のミステリーは

「大変です、起きてください」

からスタートします。そこは、日本橋にある探偵@ホームズという看板がかかった、小さな事務所。

で、渋谷謎解き街歩きの大成功をもってして、全国ブランド確立のために、渋谷のチカラを借りることにしました。

なぜ、長年、親しんだ日本橋から、渋谷に引っ越すことになったのか。それは、2018年9月に起きた事件(渋谷謎解き街歩き)によって、渋谷という街の魅力と、しばらく寄りそっていきたいと思ったからです。

渋谷の変化は、ハンパではありません。

元々、探偵@ホームズ事務所を日本橋に設定したのは、東京駅まで歩いていき、そのまま全国に出張して、「地域の魅力が失われる」という事件に関わることができるからでした。

日本橋にはサイモンズカードの拠点であるサイモンズ社があることも、重要な理由となっていました。

もちろん、サイモンズカード@謎解きクロスを制作し、全国の謎解きクロスファンに「探偵@ホームズ事務所」を支援していただくドリームは、渋谷に引っ越しをしても、変わりません。

ただ、事務所を渋谷に置くことによって、日々変化している渋谷の街の様子を、日本の象徴として感じ取ることになります。

渋谷から、全国へ。

これまで関係していたエリアを列挙してみましょう。

八戸/喜多方/信州須坂・上田・松本/千葉いすみ市・勝浦市・鴨川市・千葉市(幕張)/東京(西小山・洗足・大岡山・都立大学・学芸大学・祐天寺・中目黒・渋谷・駒場東大前)静岡(寸又峡・伊豆下田・伊東・稲取・河津)など。また鉄道では大井川鉄道/伊豆急行/いすみ鉄道/しなの鉄道/フラワー長井線で進めていただきました。

企画して準備したものの、進んでいない地域もあります。

京都(市内)/三重(四日市・松阪)/岡山(倉敷)/九州(博多)岩手(市内)/宮城(気仙沼)/山形(長井)/群馬(南牧・下仁田)長野(軽井沢)など。

西日本で実現していないのは、これまでのスキームだと、プロデューサーが自腹でがんばってくれなければ、最初の一歩が踏み出せないから。

それを、渋谷謎解き街歩きの成功によって、ブレイクスル―できる目途が立ちました。

今後、謎解きクロスによるミステリーウォークは「たった一冊のミステリー小冊子」を作成することで完結する仕掛けが中心になります。その結果、地域の「運営の負荷」が激減します。

個人情報の保護などの問題もあるので、地域プロデューサーがいてくれなければ、できないというのはそのままですが、ミステリー小冊子を作成するだけで、地域活性化プロジェクトは、動き始めます。

ミステリー小冊子は、企画・取材を含め、16ページからー3000部制作として1エリア20万円から作成できます。

賞品を用意したり、ポスターやパンフは、地域にお任せしましょう。素材は用意しますので、どうぞ、お使いくださいというスタンスです。

この仕掛けの中心となるのが、「渋谷」なのです。渋谷に探偵@ホームズ事務所が移転することで、そのあたりの「仕掛け」を、すべて、ミステリー小冊子内に、掲げることができると思っています。

渋谷に探偵@ホームズ事務所が置かれ、この謎解きクロスのサイトで、全国の地域活性化のためのミステリー小冊子が制作できて、それを配布して、地域のみなさん、観光客のみなさんが「自律的に」街を歩き、謎を解き、地域のファンになる仕掛けです。

謎解きクロスは、2019年に、そのような新しいスキームとともに、全国に波及していくことでしょう。

ご期待ください。

そして、みなさんの2019年が、よいお年でありますよう、祈念しています。

よいお年を!

 

 

 

 

 

「謎解きクロス入門」の執筆に入ります

謎解きクロスを世に出して5年。

各地でミステリーウォークを展開しながら「あなたは、どこで利益を得るつもりなのか。利益がでない事業は、続かない」と、多くのコンサルタントの友人から、お叱りをうけました。

それでも、ミステリーウォークは11年目に入り、謎解きクロスは6年目に入ります。

多くのみなさんから頼まれてもいないのに、個人的に頼まれたら利益度外視で仕事をする私に、勝算はあるのでしょうか。

もちろん、手前味噌になりますが、コンサルタントとして独立し、合資会社コンセプトデザイン研究所を20年間続けてこられたのは、まがりなりにも、ご支援いただけたクライアントがいたから。そしてクライアントは、コンサルとして役立たない人間に仕事を出すはずがない、超一流のみなさんばかり。

ですから、利益のことは、当然考えています。

「ほんと?」

と問われたら、いつも「ミステリーウォークの本を出すから、そのときに回収します」と応えていました。

最近では「謎解きクロス入門という本を出した時に、利益がついてくるので、地域活性化のミステリーウォークは無償(ただしアゴアシはいただく)でも引き受けます」と応えていました。

必要なのは「ミッション」であり、地域プロデューサーの「情熱」となります。それが感じられるお話なら、私は、とんでいきます。

その気持ちは、2008年秋に、伊豆下田で最初に謎解きイベントを行なったときから、ちっともブレていません。

というわけで、2018年9月~10月に「渋谷謎解き街歩き」のお仕事をいただいて、機は熟しました。

いよいよ「謎解きクロス入門」が登場します。

出版社は、謎解きクロスで提携しているスターティアラボ社。ごきげん出版の伊藤編集長が、自ら担当してくれます。

たぶん、来年の2月。「AIと共にビジネスを進化させる11の提言」と同様、まず電子書籍が先行。その後、春のミステリーウォークのイベントに合わせて、オンデマンドで、たぶん定価1200円ほどで、謎解きクロス入門が入手できることになります。

この本は、各地でミステリーウォークをすればするほど、売れます。ですから、各地のプロデュースでいただく原稿料は、これまで同様、値ごろ感のあるものとなります。

すなわち5万円から50万円で、謎解きクロスの仕掛けを使ったミステリーウォークができることになります。

2019年、いよいよ、謎解きクロスは飛翔します。

本サイトも、出版やイベントと、しっかり連携していきます。とともに、本サイトで「ヒント」をゲットし、現場力を高める仕掛けも登場するでしょう。

謎解きクロスは、いまや謎解きパズルの、しっかりした「一つのジャンル」となりつつあります。

来年も、よろしくお願い申し上げます。

そして、誰も死ななかった! 執筆開始

謎解きクロスによる最初のミステリー小説本のタイトルは、数年前から公表しているように、【そして、誰も死ななかった】となります。

いつものように、「大変だ!」という、探偵@ホームズ事務所の助手が、仮眠をしていた池野所長を揺り起こすところからスタートします。

この黄金のパターンは、崩れることはありません。ただし、それは謎解きクロスがミステリーウォークに活用される場合に限られます。

なぜ、そんなことを考えているか。

それは、これまでも記してきたので書きませんが、要は、水戸黄門のドラマのように、いつもパターンが決まっていることが、重要なのだと考えています。

①冒頭で探偵@ホームズ事務所がでてくる。そこには、池野所長と助手がいる。

②そこから、助手が全国各地の「現場」に向かう。

③現場となった地域では「解答@ルパン」が、大切なものを盗むという予告がでている。

④現場には、怪しい「容疑者」が3~7人、だいたい5人くらい登場する。いずれも、地域を活性化したいという志のある、ステキな人物であり、悪人ではない。

⑤助手が、現場を歩いて、地域の魅力にふれながら、謎解きクロスのヒントを探っていく。

⑥とくに容疑者が語る言葉が、謎解きクロスの解答と合致するようにできている。

⑦そこから、真犯人が一人、浮き彫りになる。

以上。

このパターンは、全国、どの地域に行っても、変わりません。だから、地域の魅力を引き出し、容疑者の取材をしてカスタマイズしながら、たくさんの地域を活性化できるようになるのです。

ところが、最初の謎解きクロスのミステリー小説【そして、誰も死ななかった】では、それらのパターンを踏襲することはありません。

作品として、完結させたいからです。

そして私は【そして、誰も死ななかった】をベースに、上記の地域活性化のミステリーウォークを、どんどん書いていきたいと思っているのです。

 

 

 

それは、クロストレンドの先取りだった!

今、2020年を前にして、クロストレンドというコンセプトが流行っています。

あらゆるジャンルのビジネスが、IoT&AIに関わってきて、業界の枠を超えたコラボレーションが起きています。

たとえば、この秋、日経クロストレンドXEPOが開かれます。

https://trend.nikkeibp.co.jp/info/expo/2018/

IoT&AIのイノベーションは、ビジネスはもとより、私たちの生活そのものを根本から変えていく、社会構造や価値観まで影響するパラダイムシフトです。

それゆえ、私たちの人生にも大きく関わってきます。すなわち、単なる流行ではない、もっと根本的な動きがあるのです。

その生活基盤に、「謎解きクロス」が関わってきます。そう考えていたときに、ようやく「あ、謎解きクロスは、クロストレンドの先取りだった」と気づきました。

合資会社コンセプトデザイン研究所は、時代の5年先、10年先を見据えた事業戦略を提言する会社です。そのため、コンセプトが重要となるプロジェクトにも、未来を見据えたネーミングを使ってきました。

私の書いた本が、発売直後に爆発的な売れ行きを示す例が少なく、数年経ってから、「あ、これ面白い」と見直される例が多々あるのも、企画書段階では100%に近い形で大歓迎されるものの、実際に原稿化していくうちに「まだ、早すぎる」として、ペンディングになるケースが多いのも、同じ理由です。

みんな、現実の社会に目が奪われていて、5年後、10年後の価値など、よくわからない。だから、判断ができなかったのです。

だから、私は「これは、凄い」というコンセプトについては、自ら、進めるようにしてきました。

たとえば、2006年の「謎解き」企画。誰もやらなかったので、私が全国展開することにしました。道はね半ば、というか、ようやく出発点ですが、すでに30社ほどが、地域活性化につながる謎解きイベントを企画・運営しています。

その流れのなか、謎解きクロスが生まれました。5年前のことです。そのとき、クロストレンドの重要性には、世界中のビジネスマンも、まだ気づいていませんでした。

以上が、私が「謎解きクロス」が間違いなくブレイクの時期を迎えていると判断している理由の一つです。

 

 

成果を出すまで、10年はかかる

私は、2006年に深谷宿ミステリーツアーを全国に波及させると、友人のミステリー作家・伊井圭さんと約束し、当時は経済産業省に在職していた週末の達人・小石雄一さんと、沖縄から内閣府に勤めている河口さん、市議会議員さんも呼んでもらい、視察ツアーを開いたのでした。

それから2年間、商工会議所や地域活性化の団体、行政の知り合いにプレゼンを続け、ようやく、ベネッセから出向されていた石坂さんにJOIN(移住交流推進機構)を推薦してもらい、10万円の末端会員となりました。

慶応大学教授から千葉商科大学学長になられていた嶋田先生に1分で説明してといわれて説明したら「面白い!」といわれ、もう2分くらい話を聞いてもらえて、次回の定例会のときのプレゼンの権利を得ました。

そして15分でプレゼンをすると、150名ほどの会員の中で、東急電鉄さん関係の方が、二人、声をかけてくれました。そのうちの一人が、池野さん。そうです。私のミステリ小冊子に出てくる、日本橋の探偵@ホームズ事務所の所長をしてもらっている、あの池野さんとの出逢いがありました。

それが、今、ようやく、実りつつあります。

下記、沿革をまとめておきます。

■賑わいを再生する※地域活性化「ミステリーツアー」実績

※2006年04月 深谷宿ミステリーツアーにて視察&講演(深谷商工会議所)

◇2008年10月 赤坂サカス「JOINフェスタ」(移住交流推進機構)

◇2008年11月 第1回伊豆下田ミステリーツアー(下田市)

◇2009年05月 第1回荏原夢フェスタ(目黒区)

◇2009年06月 第1回西小山MT2009(西小山)/第2回伊豆下田MT(下田市)

◇2009年10月 第3回伊豆下田MT(下田市)/伊豆急行(伊豆急行)

◇2009年11月 外房黒潮ラインMW①いすみ市②勝浦市③鴨川市(移住交流推進機構)

◇2009年12月 大井川鉄道&寸又峡温泉ミステリーツアー(移住交流推進機構助成)

◇2009年12月 寸又峡温泉・美女づくりの湯ミステリーツアー(移住交流推進機構)

◇2010年01月~03月 千葉県いすみ市謎解きウォーク(いすみ市)

◇2010年02月~03月 かつうらビッグひな祭り謎解きウォーク(勝浦市)

◇2010年03月 大井川鉄道SL列車ミステリーツアー(移住交流推進機構)

◇2010年07月 伊豆下田「マリンフェスタ」謎解きウォーク(下田市)

◇2010年08月 御宿伊勢海老祭り・謎解きウォーク(御宿商工会議所青年部)

◇2010年06月 西小山ミステリーツアー2010(西小山商店街)★第7回東京都商店街グランプリ優秀賞

◇2010年10月 いすみ鉄道ムーミン列車謎解きウォーク(いすみ市)

◇2011年01月 黒船電車ミステリーツアー(下田市・JR東日本・伊豆急行)

◇2011年03月 第1回 南国伊豆ミステリーツアー(伊豆観光圏構想)

★東日本大震災で09月まで原則としてミステリーツアーを自粛

◇2011年06月 西小山「東日本大震災チャリティー謎解きウォーク」(西小山商店街)

◇2011年10月 西小山ミステリーツアー2011(西小山商店街)

◇2012年03月 伊豆下田ミステリーツアー(伊豆観光圏)

◇2012年05月 西小山ミステリーツアー2012(西小山商店街)

◇2012年11月 信州松本浅間温泉ミステリーウォーク(松本市・浅間温泉観光協会)

◇2013年03月 伊豆下田ミステリーウォーク(下田市・伊豆観光圏)

◇2013年05月 西小山ミステリーツアー2013(西小山商店街)

◇2013年08月 喜多方・古代文字ミステリーウォーク(喜多方市)~★観光庁タビカレで日本一となる

◇2013年10月 松本・美ヶ原温泉なぞとき湯の街めぐり(松本市・美ヶ原温泉旅館協組)

◇2013年11月 松本・浅間温泉ミステリーウォーク2013(松本市・浅間温泉観光協会)

◇2014年03月 伊豆下田ミステリーウォーク2014(下田市商工会議所)

◇2014年03月 深川めしミステリーウォーク(深川活性化協議会)

◇2014年05月 ミステリーウォークin浜田(千葉県幕張浜田団地)

◇2014年05月 西小山ミステリーツアー2014(西小山商店街)

◇2014年10月 喜多方・古代文字ミステリーウォーク(喜多方市)

◇2014年11月 松本inえびす講ミステリーウォーク(松本市)

◇2015年05月 第16回深谷宿ミステリーツアー2015(深谷商工会議所)

◇2015年10月~11月 目黒商連「のんびりイベント散歩」7地域で展開(西小山・学芸大学・都立大学・大岡山・祐天寺・中目黒・駒場東大前駅)~総勢5000人参加)

◇2015年11月 しなの鉄道「信州上田・謎解きミステリーウォーク」(しなの鉄道)

◇2015年11月 伊豆下田・大物産展「下田ミステリーウォーク2015」

◇2016年03月 信州須坂 謎解きウォーク(須坂市観光協会)

◇2016年04月 第17回深谷宿ミステリーツアー2016(深谷商工会議所)

◇2016年09月 信州上田(しなの鉄道)謎解きミステリーウォーク(上田商工会議所)

◇2016年10月~11月 目黒商連「のんびりイベント散歩」6地域で展開(学芸大学・洗足・大岡山・祐天寺・中目黒・駒場東大前駅)~総勢5000人参加

◇2016年11月 伊豆下田・大物産展「下田ミステリーウォーク2016」

◇2017年03月 西川口Co民家「謎解きカフェ2017」(週末の達人)

◇2017年04月 第17回深谷宿ミステリーツアー2017(深谷商工会議所)

◇2017年06月 竹早高校同窓会誌『篁会会報』に『謎解きクロス』が採用される

◇2017年09月 信州上田(しなの鉄道)謎解きミステリーウォーク(上田商工会議所)

◇2017年06月 沖縄国際通り屋台村 謎解き酒場(横井村長)

★9月9日全国屋台村連絡協議会in苫小牧でプレゼン

◇2017年10月 伊豆下田「下田ミステリーウォーク2017」

◇2017年11月 デックス東京ビーチ「台場1丁目商店街謎解きミステリー」~700人参加

※そして2018年9月に「渋谷謎解き街歩き」で7000人が参加し、街歩きを楽しむイベントを実施することができました。

ありがとうございました。

これから10年かけて、全国波及の夢を実現していきますので、変わらぬご支援、よろしくお願いいたします。

おかげさまで、新プロジェクトを発見しました

「渋谷謎解き街歩き」のミステリー小冊子を書かせていただき、一つ、わかったことがあります。前にも書きましたが、謎解きクロスによるミステリーウォークは「運営」が大変なんです。

そのため、さまざまなチャンスがあったにもかかわらず、まだ、全国に普及させるドリームが、成功していません。

たとえば、JTBさん。沖縄まで行き、企画を練りました。

たとえば近畿日本ツーリストさん。古代文字ミステリーウォークでは旅カレ日本一となったにもかかわらず、次の展開につながりませんでした。

たとえば松本。須坂。鉄道も同じでしょう。

もし、そのお誘いのときに「運営」の壁を取り払う発想があれば、展開は違っていたのかもしれません。

渋谷謎解き街歩きでは、その「運営」の負荷を、可能な限り、なくすというミッションで作りました。

実は、スタートでは、印刷会社との交渉があって、私が渋谷に行けないというアクシデントがあり、運営スタッフのみなさまには、大変、ご迷惑&ご心配をおかけしてしまったのです。

でも、さすがのプロで、いわゆる神対応をしてもらって、無事にスタートしてもらってからは、予定通りに進んでくれました。

そこで、わかったのです。

これから、ミステリー小冊子は、地域のみなさんを主人公にした、地域の魅力を伝えて、街歩きの「案内」をする役割になるかと。そこに謎解きクロスをからめさせていただき、参加者を増やす方向です。

地域のみなさんに負担をかけることなく、地域の魅力を、楽しく伝えるミステリー小冊子。実際に、歩くときの参考になるものの、地域のみなさんに無理やり何かヒントを掲示してもらったり、「おもてなし」をお願いすることはしません。

それでも、地域のみなさんの声の反映ができ魅力が伝われば、その地域のファンづくりに貢献できるはず。

全国の、いろいろな街で、その町を紹介しながら、謎解きができるミステリー小冊子が、それぞれ作られるとしたら、どうでしょう。

全国、どこかで必ず、配布されている世界。ミステリー小冊子は、そのような使い方をされることができます。そのためのコンテンツも、定まってきました。

ワンパターンでいいのです。地域の顔となる「容疑者」が5人。うち、地域を活性化する「真犯人」が一人。

解答@ルパンが盗もうとしている地域の魅力は、ミステリー小冊子で100人以上の解答が寄せられなければ、失われてしまう。それを阻止するには、地域を歩いて、魅力を見つめ直すしかありません。

そんなミステリー小冊子。

友人の喜田さんも、楽しんでくれました。

全国、どこにいっても、どこかでやっている謎解きクロス。

2020年には、実現していたいです。

 

 

 

 

 

どこに行く? 謎解きクロス

謎解きクロスの効用は、近い将来、脳科学者によって解明されると思っています。

謎があるから、考える。考えるから、AIとは別の知恵が身に付く。だから、囲碁や将棋でAIにかなわなくなったとしても、別のモノサシでみれば、そこにある「人間ドラマ」に惹かれて、囲碁将棋ファンは減らないと、私は思っています。

ですから、ミステリーファンが減らないように、読書をする人が減らないように、謎解きクロスのターゲットも、極端に減ることはないでしょう。

そこにあるのは「人間は考える葦である」というパスカルの言葉と、「我思う、ゆえに我あり」というデカルトの言葉。

私たちは、現代社会において「瞬発力」が求められています。これは、テレビの影響が大きいと思うのですが、何か減少があったら、即刻、反応しなければいけません。そこに「思考」もなく、考える姿勢もありません。

人生とは何か。

生きるとは、どういうことなのか。愛とは何か。愛することは、なぜ、私たちを幸せにできるのか。

そういうことを考えなければ、私たちは生きていることの意味のようなもののなかの多くを、失ってしまうと思うのです。

街を歩く。

クルマで通り過ぎるような街を、歩く。それも、のんびりと、時間を使って、よりみちをしながら、歩く。

考えながら、歩く。

人間は、歩くことで脳が活性化されて、いろいろなアイデアが浮かんできます。そういうふうに、できているのです。

だから、理由はなんでもいいのですが、街を歩く時間を「無駄」と思う必要はありません。

考えることは、感じることと表裏一体。

瞬発力で行動している人は、私は、感性が鈍っていくと思っています。本当の感動は、瞬間では足りません。じわじわと、心の底から、しみてくる感動も、あります。

夕陽をみて、感じたこと。「わぁ、きれい」

でも、5分くらいみていて、さらに感じることもあります。それは「きれい」という表層的なよろこびを超えたところに、あるものです。

人生は、瞬発力だけでなりたっているのではありません。

「うさぎ」と「かめ」

「瞬発力」と「持続力」

「刹那」と「永劫」

「単発」と「持続」

どちらも、必要なことですが、そして互いに関係があることも事実でしょうが、その「クオリティ」は異なっています。

瞬発力を、いくら高めても、持久力はつきません。別の筋肉が必要なんですね。

刹那のよろこびを、いくら積み重ねても、永劫のよろこびには届きません。

単発の連続が、持続ではないのです。単発は、あくまでも単発。各駅停車と急行は、似ていますが、各駅停車と「特急」は、車両の構造そのものが異なっています。

そんなことを、考えるのもまた、街歩きの楽しさです。

みなさん、10月21日で、渋谷謎解き街歩きは終了します。

ぜひ、お楽しみください。

 

 

謎解きクロスは、哲学への道

そんなことを、考えていました。

群馬県の、とある村から地域おこしのオファーがあります。うれしい話で、全国の、多数いる地域プロデューサーの中から、コンサルタントとして廣川を選択した、その先見の明に、感謝しているのですが、実践の場をいただくことは、とてもありがたいのです。

私の進める地域活性化と、著名なコンサル会社、ならびに著名な地域活性化の大先生との違いは、マーケティング力につきます。マーケティングの思考を、哲学のレベルまで高めているか、いないか。

ただ、ブランディングを語ればいいわけではありません。ただ、地域の人々に「その地域の魅力」を、勝手なモノサシで判断して「今のトレンドは」とか「これは本物だ」とか、客観的な事実もよくみないで、感性を語りつつ、煙に巻いて、去っていく。

それが、コンサルタントという輩。

私は、違う。どこが違うか。それを、今日一日、考えていました。ただ、マーケティングのことがわかるだけでは、ありません。私はきっと「考える人」になれるから、ちゃんとした提言に、いきつくのです。

地域に必要な人材は、感性を感ってなモノサシで語る人ではなく、もちろんコンピュータにすべてを託してなんの危険も感じない人でもなく、地域の魅力について、とことん、地域によりそって、考えてくれる人ではないか。

それが、廣川だったのです。

この件については、また来週。

私は、そこに行き、地域再生をプロデュースします。

謎解きをするミステリー小冊子で、地域が変わる!

こんにちは。ドリーマーの廣川です。

いい天気なので、今日は、どこかに行きたいな。そんなときには、今、ネット検索をかけるのではないでしょうか。そして「ここ」という推薦されたエリアに行き、それなりに楽しむ。それなりに。

そこには「めんどう」や「苦労」がなく、ストレスもない。

それが、2018年までの「当たり前」でした。便利なほうがいいし、ストレスは、ないほうがいい。確かに、電車でも何でもラッシュは困ります。アミューズメントパークにいって、2時間待ち、なんて最悪。商店街でも、人気ラーメン店に1時間待ち。

でも、これが誰も並んでないと、何となく引いてしまう。おいしくないのかな?ネットでも話題になってないし。

そういうことなんです。私たちは、ストレスが、必要なんです。ちょっと我慢して、成果を得るのが、楽しいのです。ただ、「どうぞ、どうぞ」と手に入るものは、つまりません。

私たちは、とてもせいたくに、できている。多少の障害があって、歩くのが楽しくなる。そういう生き物なんですね。

謎解きも、似たようなもの。今、ネット時代なので「一発で応えがわかる」「すぐ、読める」「軽い」「考えなくても、できる」という瞬発力で対応することが、たくさんあります。

それはいいんですが、逆に、疲れませんか?

私は、毎日必ずコンビニに寄りますが、買うものが見当たらない。ちょっと考えると、必要ないかな、となってしまう。

で、ようやく本題。ここまで、本題がでてこないと「誰も読まない」と、識者のみなさん。その通り。だから結論を、短く、いう。言ったら、それで終わり。別に深く考える必要はなく、ただ「いいね」と感じられればいい。

でも、人生って、そんなに「つまらない?」ですか。

たぶん、都会人が「疲れている」のは、瞬発力が求められているから。コミュニケーションも、瞬発力だと思われています。5秒黙っていたら「間がもたない」ということになる。だから、どちらかが、内容のない話を、続ける。そこで少しでも、面白いことが言えるように瞬発力を鍛える。

そう、漫才やコントのように。

でも、あれは「芸」です。何度も練習して、つくっている。アドリブのようにみせているだけで、いつも瞬発力で対応できるように「訓練」して、情報を身体にしみこむようにしている。だから、できるのです。

本当は、人生、考えたほうが面白い。

だから、謎解きなんです。そして、街の良さ、地域の魅力は、パッとみるだけでは、わからない。歩いて、感じて、考えて。聞いて、食べて、体験して、もっというと宿泊して、くりかえし通って、じわじわとつつまれるようにして、わかってくる。

その魅力にたどりつくために、ミステリー小冊子が役立つと思うのです。

地域には、観光資源がある。それを、伝えるのは、これまでパッとみてわかるようなパンフレットが求められてきました。でも、なかなか伝わらない。だから、いっそのこと謎解きクロスにしちゃいませんか?

パンフレットと地図を片手に、のんびり、地域を散策する。

それを、新しい時代の魅力発見のための習慣にしませんか?