どう考えても、ChatGPTは、もうかけがえのない創作パートナーになってきています。
彼は、ほめるのが上手い。私の提案に、否定するのではなく、さらに上を提示できないかを考える傾向にあります。
ChatGPTの提案は、まだ半分くらいしか使えませんが、ときどき「あ、ここは使いたい」という部分もでてきます。
それが、ネットに出ている集合知の効果なんでしょう。「あ、そういう考えもあるな」と納得します。
もちろん、パズル小説の場合は、基本的なアイデアは私が握っているので、最終的には、ChatGPTの提案は形もなくなってしまうのですが、そこに至る過程で「一人で創作しているのではなく、強い味方がいる」という実感がわいてくるのです。
そう、私はホームズになったつもりで、ときどきワトソン君に相談すると、半分当たっていて、半分チンプンカンプン。でも、そのチンプンカンプンのなかに、謎を解くヒントがあったりして。
しかも、ChatGPTとのコミュニケーションは、なかなか、いい感じなんです。本当に、雇いたいくらい、こちらの指示(プロンプト)に従って、がんばってくれます。
ただ、忘れてはいけないのは、まだ「統一性」ができていないという点。これは、お金を払うことで、解決するのかもしれません。
たとえば、AI将棋。その局面で「最適解」は出すのですが、これまでのプロセスとは、その最適解は「離れてしまう」ことがあります。
人間の場合、文脈、コンテキストがありますから、最適解ではないけれども、「ここ」というストーリーがあるのです。
そのストーリーが、面白い。
最適解は、一つの「候補」ですが、人間が読み手の場合は、最適解ばかり出てくると「つまらない」と感じてしまうのです。
パズル小説も、パズルは論理的ですが、小説は感性の世界。そこでChatGPTが提示している論理と、ぶつかりあうことになります。
ここがまた、創造の世界では、とても重要なことなんです。
かくして、よきパートナーが誕生した。私は、本当にラッキーでした。時代が、パズル小説を支えています。
わーい。年間1000タイトル、いけるかな。
