謎解きクロスは、人間の営みに他なりません。
一見して、AI(人工知能)が得意なJALのような気がしますが、実際、AIでは解くこともできない。作ることは、人間の頭脳の力を借りるなら、きっと得意になる。でも、それをもう一度、問題として与えられても、「逆は必ずしも真ではない」という大原則にのっとり、たぶん解けない。
それが謎解きクロスの構造なのです。
で、先ほどまで感じていたこと。世界は不条理で満ちている。だからこそ、論理的に物事を考え、そこからズレていることと、ズレていないことを区分けしながら、進んでいくのです。
ところで、世界が明確に「わかる」ことは、たぶん、人間を不幸にする。なぜ、そんなことを考えたのか。
だって、世界の構造がわかれば、自分がなぜ、死んでしまうことになるのか、そのメカニズムもよくわかる。
すると、寂しさに襲われ、生きる気力をなくすことになります。だから、知らないほうがいい。
ついにいく
みちとはかねて
ききしかど
昨日今日とは
おもわざりしを
というように「あ、今日だったのか」と気づいたときには、もうあきらめるしかなく、運命に従うのに、一日しかないという緊迫した状況で、迎える死。
それが理想?
謎解きクロスが全国に普及するまでは、世界の整合性については、考えないことにしましょう。