悪意のはてにあるもの

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私の本に、また、★ひとつのコメントが載りました。だいたい、主張はわかっていますが、まとめてみます。「謎解きとして最低」「スケルトン(言葉のパズル)」としても最低」「ミステリー小説になっていない」「これで1200円は高すぎる」「まったく、お勧めできない」というあたりでしょうか。

並々ならぬ「悪意」が感じられるコメントです。自分のなかに生まれた違和感を、表現するときに「★」を一つにするだけではおさまらず、自分の悪いを正当化する行為に走るのだと思われます。作家の気持ち、なんてものは、どうでもいい。ただ、ひたすら、自分のなかに生まれた悪意を、処理したいという感覚でしょうか。

悪意の先にあるのは、悲しみしかありません。でも、有栖川有栖さんに言われた言葉を想い出します。新しい時代を切り拓く時、10人いたら9人が全否定するけれど、たった一人が、最高だといってくれたら、それでいい。みんなが、最高だという誌溶接は、書きたくないし、読みたくない。

2019年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster