仕事に効く人生に役立つ 大人のための「寓話」50選 その2

このエントリーをはてなブックマークに追加

■第3章・扉(表)

 ■コラム(謎解きクロス)②

■出逢いのとき

二人が出逢った渚でのこと。花嫁はを脱いで裸足になり、砂浜を走った。が痛くなったが、そのときの経験はどんな出来事よりも印象的だった。理屈では説明できないが、幸せのモリサシで測れる範囲をこえていたのである。

彼は、いきなり交際を申し込んだ。貴女が隣りにいてくれたら何もいらない……。

それは大河ドラマのように、波乱万丈の未来に続いた。いくつかの四季を経て教会が鳴りひびき、披露宴となる。花婿への祝辞は、他のもあったのだろうが、よくできた孝行息子への賛辞として「トンビがを生んだ」という話が多かった。

花嫁は気品あるウェディングドレスを脱ぎ、明日から長い旅にでる。ズタ袋には、少しのお金と、たくさんの夢をつめこんで歩き始めた。二人は家庭の習慣という垣根を超え、メリハリのある人生を送ることだろう。花嫁は、母に言われた。

「たとえ倦怠期がきても、大好きなクイズ番組でも見ながら、笑い合うのよ」

気長に待ち続ければ、幸せを照らす明かりは消えることはないのだから。

な人だったと言われる、確かな(あかし)となる道を、二人で歩んでいく。

 

※問題編を読み、キーワード(書体がゴシック)となる言葉を平仮名にして、次ページにある記入欄のマス目を埋めてください。そのピースは、名詞とは限りません。

2020年2月27日