【タイトル】観光業DX~改革・改善のための戦略デザイン
【著者】廣川州伸(一般財団法人 地域活性機構理事)
【発売】秀和システムより
2022年12月1日発刊(Amazon予約中)
改革・改善のための戦略デザイン 観光業DX | 廣川州伸 |本 | 通販 | Amazon
【内容】単行本A5版 240ページ
定価1760円(本体1600円+税)
※観光業のDX(デジタルトランスフォーメーション)をわかりやすく解説した入門書です。感染症や災害、海外紛争などの影響を大きく受けている観光業ですが、デジタル化の進展と政府がSociety5.0達成の切り札として推進するDXにより未来への光が見えています。観光庁が募集し展開してきたモデル事業を社会変革につなげるためにも、本書によってパートナーの選定、地域ブランド活用、顧客体験価値創造などの知見を吸収しましょう。
■希望の光が差してきた
日本は人口減少、高齢化、災害の多発、感染症リスク、そして海外で起きている戦争等の様々な社会課題に直面しています。これらの課題は今後ますます深刻化するものと危惧され、未来に暗い影をおとしています。
しかし影があることは、新たな光もあるということ。希望の光はデジタル化の潮流であり、政府が感染症の逆風にもめげずSociety5.0達成の切り札として推進してきたDX(Digital Transformation)でしょう。
その潮流は観光業にもおよび、インバウンド需要が限りなくゼロに近づいた2020年、21年と、観光庁は観光DXを推進するための参考となるように多種多彩なモデル事業を公募し、全国で展開してきました。
それは令和3年版、そして令和4年版の観光白書などに詳しく報告されています。そこで抑えられている膨大な知見は、観光業に携わるすべての人々に関係し、未来を決定する「宝物」だと思っています。
令和3年度観光白書には、このように記してあります。
□旅の本質とは「出会い」である。人と出会い、風景と出会い、心打たれる出来事と出会う。その過程で、人々は新しい自分自身と出会う。時代によって旅の形態は変わろうとも、人間の根源的欲求である旅の本質は変わることがない。コロナ禍においても、人々を引きつける旅の魅力は決して損なわれていない。
□また、観光は地域固有の自然・文化を保持・発展させることにより、そこに住む人々が誇りと生きがいを持って暮らしていくための基盤であり続けている。そして、多くの人々が旅を支えている。このような状況下で公表される本白書は、依然として不確実性が高い中で、観光の新たな展開や今後取り組むべき方向性の一端をお示しするものである。本書の分析が、観光を取り巻く状況の把握や観光政策の立案等において、少しでも参考になれば幸いである。(※令和3年度観光白書)
【p004】② ※28行
■観光DX推進は、複合プロジェクトになる
日本国内には、観光業に携わる人が900万人おられるとのこと。地域を元気にするのも観光であり、それが疲弊すれば地域経済も停滞します。未来の日本をバラ色にするのは、900万人のみなさんの勇気と努力、そして苦労して手に入れたDXに他なりません。
ただ、観光DXは単独で推進することはできません。DXを社会変革につなげるには、最適なパートナーと組むAX(Alliance Transformation)、地域ブランド活用によるBX(Brand Transformation)、そして顧客体験価値創造によるCX(Customer
Transformation)のそれぞれとDXのもつパワーを掛け合わせることが必要となってきます。
本書を通じて観光白書の知見を吸収し、それぞれの地域で観光業を成功させ、仕事でシアワセになってくれることを切に願っています。