謎解きクロスの、どこが好きですか?
もし、アンケートをとったら、どんな答えになるのでしょうか。これは、開発当初から、ずっと考え続けてきた難問です。
謎解きクロスは、一見、ふつうのクロスワードパズルに似ているものの、実は、キーワードは「生のまま」文章のなかに嵌め込まれています。それを取り出して、クロスワードパズルのフレームに入れるところが、特長があります。言葉のジグゾーパズルなんです。
ですから、ターゲット、すなわち謎解きクロスを楽しんでいただける人は、いくつかのパターンに分かれると思っています。
まず、クロスワードパズルのファン。
次に、ジグゾーパズルのファン。
それらを包括して、パズル好きの人。
一方、問題が「文章になっている」ことから、ミステリー小説が好きな人が挙げられます。
ここまでが、謎解きクロス。それをミステリーウォークに応用すると、謎解きクロスによるミステリーウォークという、一つのジャンルができてきます。それが、本サイトで求めているターゲット。
机上で、謎解きクロスを楽しむ。ときには、好きな地域に行って、ヒントを集めながら、謎解きクロスを楽しむ。
ここで、どこにもでてこないのが「地域活性化」というテーマです。
謎解きクロスは、問題が「文章」になっているため、本のターゲットがテーマ別に広がっているように、あらゆるテーマについて、それぞれ謎解きクロスを当て嵌めることができるという汎用性があります。
広告にも使えると、パンフレットにも使えます。
え? なんでわざわざ、ふつうの文章を謎解きクロスに直さなければいけないの?
「そのほうが、受け手が楽しめるから。自ら、文章を読めるからです」
と、考えていたのですが、ここ2年くらいは、謎解きクロスにおいて、「文章を読む」ことは、必ずしも必要がないという事実に、直面しています。
キーワードだけ拾えば、それで謎解きクロスの解答は、出てしまうのです。
そこで、ミステリー小冊子では、さらなる工夫を発見しました。すなわち、謎解きクロスを解くだけでは、ミステリー小冊子の解答は不十分。そこから、「真犯人」を推察することが、最終の目標になります。
ですから、問題を「キーワードだけ拾う」としてしまうと、真犯人がわからなくなるのです。
竹早高校の同窓会会報に、謎解きクロスを採用していただいたとき、文章があるクロスワードパズルということで「文章のおもしろさ」にも、評価をいただけた。それが、今日、私の創作意欲を支えてくれています。
文章が面白ければ、キーワードだけひろうのではなく、全部、読んでしまうのではないでしょうか。
というわけで、私の「文章修業」は続きます。
みなさんは、謎解きクロスの、どこがお好きですか?