謎解きクロスによるミステリーウォーク。
これは、既存のコンセプトを活用しながら、ゼロベースで
生まれ、成長してきた、ブレイク間近のリアル・ゲーム。
のっけから、難解なことを語ってしまいましたが、2016年
の年頭にあたって、合資会社コンセプトデザイン研究所の
所長として、一言、ご挨拶をしておきたいと思い立ちました。
私たちは、しがらみのなかで、生きています。何を始めるに
しても、しがらみのないプロジェクトはありません。
新規事業を思い立ったとき、どうするか。何よりもまず、
自分が面白いと感じる部分を見極め、それが育っていった
あとのビジョンを想像すること。
謎解きクロスも、アイデア自体は、単純でした。それまで
クロスワードゲームはありましたが、それをミステリーの
なかに埋め込んだ作品は、少なかったこと。というよりは
デティールとしてクロスワードが出てくる作品はあったと
思いますが、少なくとも私は、読んだことがありません。
オセロゲームを題材にしたミステリーもあり、こちらは
読んでみたけれども、あまり面白くなかったなぁ、と。
それで、新しいミステリーを、クロスワードを活用して
作ってみようというチャレンジが一つ。
そして、クロスワードとミステリーウォークの「融合」
ができないかと、JTBの大谷氏から提案されたことが
謎解きクロスを生むアイデアにつながりました。
そもそも、ミステリーを使って、街の謎解きをしていこう、
それを地域活性化に活かしていこうというコンセプトその
ものが、新しかったこと。それを進めたのが10年前で、
実際に、謎解きができたのが、2008年の夏のこと。
赤坂サカスで実験的に展開し、その成果をもって、伊豆
下田でミステリーツアーを実施したのが、2008年の11月
それが2009年の、伝説の「西小山ミステリーツアー」に
つながっていきます。
しかし、ミステリーウォークだけでは、地域活性化の
システムに、乗せることが大変でした。もっとサクサク
問題も、街歩きも、楽しく進められないか。そんなことを
考え続けて生まれたのが「謎解きクロス5×5」でした。
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こんな、へんてつもない「謎解きクロス5×5」のフレームですが
実際に、ミステリーウォークのヒントポイントに置いてみると
思いがけない「あ、これって面白い」という評価につつまれ
ました。何よりも、高齢者から小学2年生まで、謎解きに目を
輝かせていたのです。
その状態を総合して「クロスワードパズル」をミステリー
ウォークに活用するというミッションが生まれたのが、今
から3年前。
現在、謎解きクロスによるミステリーウォークは、完成
された黄金パターンを持っています。
「謎解きクロス7×7」で事前PR。
「謎解きクロス5×5」で、当日の謎解きウォークの実施。
街歩きを楽しんだ人に、もっと先の難解な謎解きを提供
するときには「謎解きクロス9×9」が登場します。
で、2003年から続いている「深谷宿ミステリーツアー」
ですが、これらの「黄金パターン」を踏襲しながら、新たに
新しい謎解きが加わります。
これは、まだ記者発表の段階ではないので、ここで先行して
好評するわけなはいかない「謎」のままなのですが、実は、
「深谷宿ミステリーツアー2016」では、8年前に、赤坂サカス
でスタートした私のミステリーウォークの中心的な謎解きの
ツール「ローマ字回文」が登場します。
ローマ字回文も、私のアイデアですが、こちらは商標登録は
していません。というのも、制作するのが難しいので、あまり
商標で独占する意味がみつからなかったから。
たとえば、AKASAKA。
これは、ローマ字回文になっています。
すべてのヒントは、そこから始まりました。
たとえば、OYANIKIKINAYO>
これは、言葉でいえば「親に聞きなよ」なんですが、
ローマ字の回文になっています。
たとえば、こんな文章があるとしましょう。
確か、電車の駅や、その屋根が大好きなネコがいた。
あんまりにも、けなげなネコなので、いつも誉めて
いた。そこで僕は、ネコを抱いては、言ってやった。
「駅も屋根も、誉めなよ、ミケ」
そう、思い出した。
あいつは、ミケという名のネコだった。
ここで「駅も屋根も、誉めなよ、ミケ」という文章が
「EKIMOYANEMOHOMENAYOMIKE」
というローマ字の回文になっています。
ここで感動していただけない場合、話は、終わります。
みなさん、どうでしょうか。これは、実は「ゼロ」から
でしか生まれない、コンセプトデザインの発想を使った
新しい、誰もみたことがなかったゲームの登場なのです。
深谷宿ミステリーツアーでは、新しい謎解きシステムを
使って、こんな謎解きが、登場します。
全国初。全国の自治体から注目されるようになる
新しい、地域活性化のためのミスリーウォーク。
今年は、さらに面白くなります。
ご期待ください。