オオカミ少年の、なれのはて?

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パズル小説®をサポートしてくださるみなさん、いつもありがとうございます。先日、久しぶりに会った学生時代の友人と、15分ばかり、お茶したときのこと。彼に「いよいよ、パズル小説®がブレイクする」と、ふと、もらしました。

すると、彼は、けげんそうな顔でいいました。「パズル小説®って、あれだよね。君は、前に会ったときも、同じことをいってたよ」すなわち、オオカミ少年だというのです。

彼は、還暦を過ぎたオッサンが、これからブレイクすることはないと、前に会ったときにも、「ほんとかよ」というスタンスでした。そこで、いろいろな現象を取り上げて、「ほんとにブレイクする」と語ったのが、確かに5年ほど前。

パズル小説の前は「謎解きクロス®」がブレイクするはずでしたし、その前には「ミステリーウォーク」があり、さらにさかのぼれば「週末作家」や「ビジネス作家」としてのブレイクがありました。

いずれも、2割くらいは賛同して期待してくれるのですが、残念ながら、私の「作家遍歴」では、ブレイクの瞬間を迎えたことはありません。それにもかかわらず、親して友人には「必ずブレイクする」と伝えています。

ずっと、自分はドリーマーなのだとポジティブに考えていましたが、なんのことはない、私は「オオカミ少年」だったのかもしれません。「ブレイクするぞー」と、いつも叫びながら、実際には、そこまではいかないのです。

思い起こせば、毎日新聞の「ちいさな目」というこーなーに「ラッパ」という詩が載っていらい、60年も、親しい人には「作家になる」と言い続けてきました。言い続けてきたということは、まだ「なっていない」ということです。

昔を知っている友人に逢っても、さすがに「いつブレイクできるの」とは言われません。ほんの10年前は「そろそろ有名になってもいいんじゃないの? そしたらミステリーウォークは、あっという間に全国区」と言ってもらえたのですが。

自分で、勝手に「パズル小説®作家」と称し、実際に本も出しているのですが、代表作がありません。代表作のない作家は、ヒット曲のない演歌歌手と同じで、全国に営業に行っても、誰も知らないし、認めてくれません。

オオカミ少年は、「くるぞ」と言い続けて、信用されなくなりました。講談社の編集者が、定期的に飲んでくれたのですが、5年ほど前に「そろそろ、一本、いきましょう」と、もらしました。

「廣川さんは、いつ、ベストセラーがでてもおかしくない作家だけれど、そろそろ、だしませんか?」といわれました・私は、そのときは、あまり心にひびかなかったのですが、今、あらためて、申し訳なかったと反省しています。

私が、しなくてはいけなかったのは、世間のみなさんに「私は作家です」とアピールすることではなく、本当に、ベストセラーを出してしまうことなんです。

長編ミステリー風パズル小説「そして誰も死ななかった」と、パズル小説®をアピールできる「パズル小説版 怪人二十面相」など、コロナ禍の今こそ、しっかり準備して、ベストセラーにしてしまう段階になったということです。

ロートルですが、命懸けで取り組む時代が、きているということです。

2021年4月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster