何気なく、過去を振り返ってみたら、本ブログのスタートは2015年7月。ということは、2025年は10周年の年。もう10年も、何かを描いてきたことになる。
ただ、10年も書いてきたのに、まだエッセイの本が出ていないのは、きっとマスコミが「気づいていても、取り上げたくない」理由があるに違いない、などと陰謀を考えたりする。
自分の思い通りにならないことは、何でも陰謀論にしてしまえば、気が楽になる。そうか、本当は、もっと認められていいのに、邪魔されているのか。
あるいは、誰かが足を引っ張っていたのか。そういえば、30年前にテレビに出かかったとき、「こいつはテレビに収まらない」と、採用されなかったことがある。
私の場合は、さもありなん。テレビには向かない。かといってラジオも、あまり向かない。というのも、数秒間、考えてしまう癖があるから。ラジオでの沈黙は、やはりNGなのである。
専門家に「いい声してますね」と言われるから、ひょっとしたらと思ったときもあったけれど、結局、メディアの露出はリスクのほうが大きいという結論に達した。
だから、本。ところが、その本も、売れるには資本が必要となる。その結果、数えてみたら50冊ほど出せた本も、売れたのは10冊ほど。
ゴースト時代は12版も売れ、「本人以上に本人らしく書ける」と諜報された時期もあったが、著名プロデューサーから「自分の名前で書きなさい」と叱られてから、ゴーストは封印。
でもベストセラーはなかったけれど、ロングセラーは、いくつかある。私は、それで十分だと思っていた。
ところが今、シンガー・ソングライターの出版版を試みている。自作し、編集し、装丁も自分でやって、供給も自分。プロモーションも自分でやって、利益を社会還元しようと考えている。
本ブログも、フレームを作ってくれた福田さんのおかげでスタートできたのだが、まだ恩返しができないまま、いたづらに、長く続けてしまった気もないではない。
それでも、石の上にも3年。それがトリプルとなって、もう一年。10年ひと昔というけれど、まあ、持続こそが整骨の秘訣とみれば、楽しみはまだまだ残されている。
というわけで、2024年最期のブログの筆をおくとしよう。
みなさん、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。