なぜ、深谷市を視察しないの?

このエントリーをはてなブックマークに追加

クロスワードパズルファンのみなさん、ミステリーファンのみなさん、お元気ですか? 週末作家の廣川州伸です。

今回は、ちょっと真面目に、地方創生のキーファクターについて考えてみましょう。理屈は、簡単です。中央で、机上の空論をベースに「地方は、こんな形で再生した事例がある。それを研究したから、真似しなさい」と、地域に根差していないコンサルタントが出した「課題解決策」を、地方が鵜呑みにしてしまうから、ちょっとだけ再生はしても、新たに何かをつくる「創生」まで至らないのです。

それは、見本とした事例に、問題があります。

地方の地域活性化には、全国に通用する事例と、その地域にだけ通用する事例があるわけですが、みんな「その地域で成立した事例」を、視察に行きます。それをそのまま、自分の地域で実現しようとする。

失敗しないほうが、おかしいのです。

もちろん、失敗してもいい。そこから、ちゃんと「おらが地方に応用するには、どうしたらいいか」がわかるような失敗なら。

しかし、中央から大先生が降りてきて、指導するというスキームは、たいてい。地域をかき混ぜるだけで、グラスルーツで地域を支えているみなさんの琴線にはふれません。

すると、どんなことが起こるか。

補助金がほしいから、とりあえず、従うけれども、何の解決にもならないから「早く、一念がすぎないかなぁ」と、みんなでじっと息をひそめる。そんなことが、続いてしまうわけです。

これは、スキームそのものが、間違っているからこそ、起こることです。

では、どうしたらいいか。地域と、10年間以上、一緒に地域活性をしてくれるコンサルタントとパートナーとなり、一緒に「宝物」を発見し、そして創生していくしかない。ポイントは、パートナーシップなんですね。

それができる企業も、コンサルタントも、限られています。

そして、私たちが進めている謎解きクロスによるミステリーウォークは、まさに地域を創生する、トリガーとなるツールだということなんです。

そのことに、なぜ地域の「地方創生」担当者は、気づかないのでしょう。

そんなの、とっくに気づいているよ?

いえいえ気づいていません。その理由は、「深谷宿ミステリーツアー」に、視察する人が、ほとんどいないという現実があるからです。地域を、地域の人々の力で元気にしていく仕掛けであり、しかも、大それた予算を必要としないミステリーウォークの仕掛けは、今、大変重要な視座を与えてくれるはず。

深谷市には、地方自治体のみなさんが視察に来た、遊んで帰れるインフラがほとんどありません。観光地でもないので「深谷視察? ネギをみてどうするんだ」という認識になるのも、仕方ないのかもしれません。

でも、あの渋沢栄一さんの生まれ故郷。何もないはずがないでしょう。

ということで、今年は、深谷宿ミステリーツアーを、本当に地域のためになるものとして深堀し、全国展開できる事例にブラッシュアップしていきます。

ご期待ください。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です