今は、謎解きカフェの存在を、誰も知りません。誰も、というのは大げさですが、ごく限られた、私に近しい人しか、しらないのです。
でも、「謎解きカフェ」を知っている人は、日本の人口の1%くらいの人々に、サービスを提供している人たちです。その彼らが今、いずれ「謎解きカフェ」は全国に広がるだろうとみているのです。
「謎解きクロス」を始めたときには、そのパズルが本当に面白いのか、なかなか判断ができませんでした。正直な話、ひょっとしたら普及はしにくいのではないかという気もしていたのです。そんな私を励ましてくれたのは、いつもユーザーのみなさんでした。「これ、面白い」という声が、私の推進力となってくれました。
とくに「謎解きクロス5×5」は、子どもから高齢者まで受けるということを、直接、目にすることができました。また「謎解きクロス9×9」も、一部のマニアには、たまらない魅力があることもわかりました。だって、西小山で楽しんでくれた人が、わざわざ、問題を求めて深谷まで来てくれたのですから。
その謎解きクロスを使って謎解きをする「謎解きカフェ」ですが、こちらは、まだ日本中に1店舗もないにもかかわらず、「これはいい」という声が寄せられてきました。
米国で、なぜ、レクサスが売れたのか。その大きな要素に「ネーミング」があったということです。ネーミングは、とても大事。「謎解きカフェ」は、間違いなく、受け入れやすい名前です。忘れない名前です。今までなかったのが不思議なくらい身近な名前です。「謎解き」と「カフェ」です。うっかれすると商標がとれないかもしれない言葉なんですが、いけます。
謎解きクロスが、ちゃんと通ったのですから。
というわけで、みなさん(といっても、本稿は何もPRしていませんので、見られているのは、本当にごく少数の方なんですが)しばらく、独占状態をお楽しみください。
そして、来年の今ごろには「謎解きカフェに行きませんか?」という言葉を、あちこちで耳にされること、一緒に願っていてください。