夢のある嘘と、嘘のない夢

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謎解きファンのみなさん、こんにちは。エイプリール・フールです。

謎解き作家は、こんなことを考えていました。この嘘には、夢があるなぁ。この嘘には、なんだか夢も希望もないなぁ、と。

人生の出来事を判断するモノサシに、夢があるかないかがあります。きっとエイプリール・フールにつく嘘にも、同じように「夢がある」嘘がありそうです。

でも、それは夢なのか願望なのか、金銭がからんでくると罪も大きくなります。たとえば「ドリーム・ジャンボ」が当たったという嘘。また「株が暴落した」という嘘。東芝が、再生して黒字になった?

現実とリンクしやすい嘘には、夢がありません。

一方、あのおぼちゃんがみた夢は、何てドリームなのでしょうか。お茶を飲むと若返る? いいな、それ。というドリーム。そんなバカなと思いながらも「200回くらい若返りました」なんていってくれると、「自分も、若返る?」と本気になるかもしれません。

同じように。謎のある恋愛と、恋愛のない謎は、どっちがいい?

謎のある恋愛は、まあ、そんなところでしょうが、恋愛の要素が入ってこない謎は、けっこうしんどいかもしれません。同じ謎解きをするのなら、ちょっと、恋心をくすぐるような謎解きにしてほしい。

それで、須坂では「恋人たちに贈る謎解き」としました。でも、深谷では、伝統的に恋愛はでてきません。

それは、深谷宿ミステリーツアーを書き始めたミステリー作家の故・伊井圭さんが、恋愛よりも、もうちょっと高度(?)な謎解きに目がいっていたからでしょう。同じ人情の機微でも、恋愛になると、ちょっぴり生臭いところもでてきます。

一方、その生臭い謎解きを、青春小説よろしく、さわやかに書いてしまおうというのが、伊井圭さんの友人でもあった冴島学さん。冴さんは、松本で出世して、ちゃんと仕事をしながら、毎晩、飲んでいます。きっと。

というわけで、どんなわけかは謎なんですが、この謎解きクロスでは、恋愛を想起させるようなテーマなり、感動なり、キャラクターなりを設定して、話を統一させたいと思っています。

夢のない嘘はつかず、夢のある嘘と、恋愛のある謎解き。この路線を訴求して、「いつも同じ色」で、パターン化できたら、面白いと思ったりして。

読者があきないように、1000パターンくらい用意しましょう。

こんな一人こども、エイプリール・フールならではかもしれません。