静かなる受動的データの謎

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謎解きクロスファンのみなさん、お元気ですか?

先日まで、クリステンセン教授の「ジョブ理論」を読んでいました。これは急伸してきた21世紀型ビジネスの集大成。なぜ、アマゾンやグーグルが成功して、他の企業が追随できなかったか。その因果関係を、多彩な視点から明らかにしているビジネス書。

イノベーションを起こした企業が、次世代の覇者になることは、みんなわかっています。でも、なかなかイノベーションは起こせません。それで「なぜ、おこせたのか」「なぜ、おこせなかったのか」を調べているうちに、発見したのがジョブ理論。

実は、ジョブ理論の文脈は、ゼロからイチを生み出すイノベーションとしてみると、謎解きクロスの市場にもあてはまり、大変勉強になりました。

ここから先は、あまりにも専門的なのでカットさせていただきます。だって、クリステンセン教授のイノベーションのジレンマを読み、21世紀のエクセレントカンパニーについて刷賞は勉強し、その上で、ジョブ理論の話をみなければ「何?」となってしまうからです。

で、ポイントだけ。

今、謎解きクロスは、実際に体験した人にとっては「有効」で「わくわく」となっていますが、それ以外の人には「何?」「地味」「市場はひろがらず、オタク向け」などと、まったく眼中に入らないようなのです。

でも、100人いたら、10人くらいは「面白い」という人がいることもわかってきました。そこで、どこが面白いのか、徹底的に、顧客側からの訴求が必要となります。

謎解きクロスは、顧客の何にフィットするのか。謎解きクロスが面白いという人は、どこに魅力を感じているのか。

謎解きクロスによるミステリーウォークは、地域の何を解決しているのか。そこがみえなければ「また、やりたい」とはなりません。

実際、去年、5000人規模で遊んでくれた目黒区においても「小冊子は要らない」という話になり、別な市場を開発するキッカケとなりました。私は、実際に歩いて、謎解きを実践してくれている人のご意見も、直接、きいたのでわかるのですが、ミステリー小冊子も、とても人気だったのです。ただ、100人いたら、90人は「めんどう」ですし「あまり関心がない」という受動的な意見でした。あとの10人に「最高!」「凄い!」「感動しました」という意見。

でも、主催者には届かないこともあります。主催者は「90人の満足」を求めるから当然なのですが。

というわけで、目黒区でミステリー小冊子は消えてしまったのですが、そのおかげで、信州上田と伊豆下田は引き続き制作するとともに、全国の屋台村で、ミステリー小冊子の連載が始まるかもしれないという、大変わくわくする、それこそミステリアスな展開が起きているのです。

これが「苫小牧で逢いましょう」の裏側です。

誰かに何かを断られるときは、チャンス。仕事がなくなるときこそ、新たな仕事を生み出すチャンスなのです。

 

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