謎解きクロスのファンのみなさん、こんばんは。
確信はないのですが、謎解きの習性は、人間だけかもしれません。人間は、「なぜ」を問いかけ、その答えを探そうとします。そして、答えを探すプロセスを楽しみ、結果に達成感を覚えます。動物、たとえばライオンが狩りをするときに、謎解きをするような行動に出るとは、ちょっと考えられません。もちろん、どうやったら獲物をとらえ、生命を奪い、食糧にありつき、生命をつなぐことができるか、ということは「考えている」と思います。
でも、それは過去から未来に向かう直線的な思考であり、欲望とキッチリとリンクされているのではないでしょうか。欲望を満たす方法を考える。それは、きっと動物でもしていることと思うのです。ところが、一つのプロセスがみえたときに「なぜ」という問いかけをするのは、人間ならでは、という気がしています。
人間は、「なぜ」を問いかけることで「本質」にせまりました。一度失敗したことでも、「なぜ」と問いかけることで、次の失敗を回避する知恵が生まれます。
動物も、若いころには、いろいろ練習を積み、小さな失敗をたくさんしながら、大きくなり、狩りをするようになります。それができなければ、死んでしまいます。でも、狩りをするときに、何が食べられて何が食べられないものか、何が危険で何が安全なのか、それらを「謎」として設定し、それを解いて「答」を生み出すというアブローチはとらないのではないでしょうか。
残念ながら、ていうか幸運にも人間以外の動物になったことがない私は、動物たちが、本当は謎解きが大好きで、いつも謎解きをしている、という事実を知らないだけかもしれないという疑念を抱くことなく、「きっと動物に謎解きはない」と、決めつけています。ま、永遠に応えがわからない類の質問であり、謎解きになりますから、それもまたよしというところなのですが。
いずれにせよ、私たちは謎解きが大好きです。
そう生まれたことを、大須に喜びたいと思っています。