謎解きクロスによるパズル小説。たった今、信州上田謎解きさんぽの原稿が完成しました。タイトルは「街の誇り」で、信州上田の「偉人の記憶」を、解答@ルパンが盗もうとしているので、それを阻止して、街の誇りを、偉人の記憶をたどることで、取り戻そうというストーリー。
このパズル小説を書くにあたって、けっこう、頭の中で考えました。そして、気づいたのです。ものを作るということは、「どうしたら、ものが作れるか」そのプロセスを、イメージすることに他ならないと。すなわち、完成までの道のり、何をしたら作品ができるかということがわかれば、いずれ、作品は完成するのです。
昔、竹早高校時代に、小野政吉先生に教わりました。油絵を前にすると、何をどうしたらいいか、わからない。だから、最初は試行錯誤となり、結局、恐ろしく「自分らしくない作品」になってしまう。そこを、場数を踏むことで、少しずつ「あ、こうしたらいいのかもしれない」と、プロセスを発見していく。それが、創作するということなんです。
この謎解きクロスも、パズル小説も、私は何度もチャレンジしているなかで、どうすれば作品が完成するのか、そのプロセスを発見しました。だから、必ずできると信じられるのです。
かくして、これから、まずは日本初のパズル小説家の廣川州伸を通して、パズル小説が全国に波及していきます。そして、プロセスを伝えることで、私に続くパズル小説家が現れることでしょう。
私は、それを信じて、時代の風をおこし、自ら、その風に乗って飛び立ちたいと思います。そして、今吹きつつあるこの風を、みなさんにも感じていただける日を、信じています。