これまで、謎解きクロス®の普及をミッションとしていたころから、具体的には5年くらい前のことですが、私は地方にあるローカル線を元気にするツールとして、謎解きクロス®が有効だと考えてきました。
過去、地域活性のミステリーウォークとして、10年前から大井川鉄道(SLを借り切ってやりました!)・伊豆急行(普通列車の借り切り・踊り子号ではJR東京駅から伊豆急下田駅まで黒船列車内で)・いすみ鉄道(ツアーを組んで乗り込みました)・山形鉄道(フラワー長井線)しなの鉄道(上田駅を貸していただきました)において、ミステリーウォークを実施してきました。
まだパズル小説®は生まれていませんでしたが、鉄道の乗客に謎解きの暗号やヒントを提供するのは、とてもいい経験となりました。鉄道は、ミステリーとの相性がいいんです。
そんな経験もあり、NPO法人おいしいローカル線をつくる会の鳥塚さんの活動に共感するなかで、2年前に、こんなことを考えました。全国にある96のローカル線に参加してもらって「日本パズル小説®大賞」をつくろう、と。
この仕掛け、スキームはシンプルです。まず、謎解きクロス®9×9の問題を私が作成し、34のキーワードをつくります。そのキーワードは、全路線共通。募集するのは、そのキーワードを1回ずつ使った、ローカル線の魅力を伝え、地域を元気にするパズル小説®です。
たとえば、「えちごトキめき鉄道」を舞台にして展開されるパズル小説®。応募作の中から、一番ふさわしい、素敵なパズル小説は「ローカル賞」として、えちごトキめき鉄道の周遊券がもらえます。応募作品の路線の数だけ、ローカル賞ができることになります。
そのローカル賞のなかから、最高のパズル小説®を選び、グランプリとします。読者に選んでもらう読者賞も設定すると楽しそうです。
こんな未来を、私は2020年に実現できると企画書に書いていましたが、現実問題としては、2025年の大阪万博からとなる感じ。10年後には、全国のローカル線で、当たり前のようにパズル小説大賞®の小冊子を持った乗客が、日本のほこるローカル線の風景を楽しんで、地域の魅力にふれていることでしょう。
この夢も、ぜひ応援してください。