パズル小説®の原点①

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パズル小説®は、商標登録が認められた、出版およびゲーム機器等における新ジャンルの名称です。特許ではないので、誰でも同じような作品を創作することはできます。ただ、謎解きクロス®を使ったミステリー仕立ての物語なので、同じパズルでも謎解きクロス®を使う物語は著作権が廣川にあり、できません。

でも、以上のことを前提として、謎解きクロス®もパズル小説®も、私が独占的に使用して儲けようとしているかといえば、それは違います。謎解きクロス®とパズル小説®を登録商標にした理由は「他者から使用禁止にされないため」です。ご安心ください。

もし、みなさんが謎解きクロス®やパズル小説を作りたくなったら、いちいち私に許可を得なくても「謎解きクロス®は廣川州伸氏の登録商標です」「パズル小説®は廣川州伸氏の登録商標です」との注釈を入れておいてくれれば、自由に創作していいんです。むしろ感謝されるくらいです。

私は、謎解きクロス®とパズル小説®を生み出したファウンダーとして名前が残る。それを、別に強制はしませんが、リスペクトの意味も含めて「登録商標」だということを明示してくれるだけで、OKなんです。だって、多くの人に楽しんでもらえることが目的なんですから。

お金は、別のところで作ります。たとえば「謎解きクロス®」「パズル小説®」の本を書いたり、講演をしたり、何よりも地域活性のためのツールとして活用することで生まれるタイムチャージをいただいたり。それが目的なのですから、権利を主張してお金をとる世界では、生きるつもりはないのです。

よくある、手段と目的の問題です。謎解きクロス®やパズル小説®の普及は、地域活性の手段にすぎません。ただし、その手段を発見した人として、廣川の名を記していただきたい、そう主張しているのです。これは、これから私が特許をとったとしても、同じことをしようと思っています。

たとえば、今日的な問題では、新型コロナウィルスに対抗する薬を開発したときに、それを独占的に製造して莫大な利益を得ることを考えるのではなく、開発した名誉は明記していただき、そのうえで、なるべく安価に、薬を製造してもらうようにする、それが社会貢献のカタチですから。

謎解きクロス®もパズル小説®も、社会を楽しくする、元気にする、地域を活性化するコンテンツであることは、間違いありません。それは、ちょっとした技術があれば、誰でも創作にチャレンジできるもの。そのとき、私の描く「本」を参考にしていただく。それが、私のビジネスモデルです。

社会を元気にしたい、もっと面白くしたい。そんな気持ちでいる作家さんが、謎解きクロス®やパズル小説®の世界に踏み込んでくれたら、本望です。きっと才能のある作家は、私の描く小説よりも、はるかに面白い文章をつむぐことでしょう。それで私は、嫉妬することはありません。

新しいジャンルができること、新価値創造が起こること、イノベーションが生まれるとき、故クリステンセン教授は「クオリティは二の次になる」と指摘しています。私の場合、小説のクオリティは、多くの作家さんの作品よりも、はるかに低いものでしょう。

でも、謎解きクロス®と、それを使ったあたりしいパズル小説®というジャンルを、ゼロから立ち上げるときに、そこにこだわっていては、前に進むことができなかった。だから、そこはめをつぶった。もう少し、小説を上手に描くことはできたかもしれないし、ちゃんとディテールを書き込むこともできました。

でも、そのクオリティよりも、謎解きクロス®というパズルを普及させ、パズル小説®が地域を元気にできることを、まず、証明するため、実例をつくるため、ある程度のクオリティで、作品の完成としたことも事実です。ほんと、もう少し、私も文章がうまいんですよ。

朝日新聞千葉版で、天声地語をというお天気コラムを4年間、計100回、書き切ったのは私です。毎回、千葉総局長に「朝日新聞用にてにおはを直す」ことや、多少の文脈の修正はありましたが、95%は私の文章でした。ある程度は、書けるのです。でも、ベストセラー作家さんには足元にもおよびません。

でも、イノベーションとしては、それでいいのです。これは、今後、新価値創造を目指すみなさんにも、参考になると思います。

2020年5月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster