下仁田ネギ祭りでは、下仁田町商工会ブースにおいて、大吉くじ2000札が配布された。配ったのは、私と商工会の事務局長なので、掛値なく、わずか5時間で、みなさんの手元に届けられたことになる。
もちろん、「いかがですか」と勧めたのは私と局長だが、受け取らない人もいる。
そのなかで、私の感触としては、「何、これ」「大吉くじ、です」「へぇ、くじなの」となり、用意した箱には「1回引いて」とあるので、引こうとする。そのときに、すかさず「どうぞ。みんな大吉ですから」となる。
ここで半数以上の人が「えー、大吉」と、吹き出したり、ニッコリしたり、大笑いして「わー、凄いじゃない」となった。しかも、迷っていた人も「ラッキー」として、楽しんでいる。
その笑顔に、こちらもほっこりして「安心して、引いてください」というと、みんな、大喜びしていた。「中を見て、大吉ビンゴの数字をみつけて「何かもらえるの」と聞く人も、10人に一人はいた。
そんな人には「何ももらえないんですが、みんな大吉なので、みんなラッキーになります」というと、ここでまた笑顔になり「いいね。ありがとう」と、大切そうにしまっている。
100にに一人か二人「えー。全部大吉だったら意味ないじゃん」と言われたが、私は「お守りです。縁起物で、お祓いもされています」というと、納得されていた。
写真をとるヒマもないまま、朝10時から15時までの5時間、配布しつづけた。商工会の局長も「こんなに人気となったとは、事件です」と、感動してくれた様子。
実は、スタッフも、これまで「効果は未知数」と、様子見、トライアルの面もあった。しかし、私は知っていた。大吉くじのコンテンツにふれた人々が、けっこう大切に、大吉くじを扱っていたことを。
2000札を配り終えてから、広い会場を歩いて回った。もし、地面に大吉くじが落ちていたら、拾うためだ。ところが、私がみた限り、一札も落ちていなかった。やっぱり、ちょっと「畏れ多い」のだろう。
おみくじに興味がなければ、最初から引かない。「お祓いされている」というと、100人中99人は「凄い」というけれど、一人は「あ、じゃあ要らない」となる。神社がお嫌いな人か、宗教上の問題か。
いずれにせよ、謎解きクロスファンは2割、パズル小説ファンは5%という感触だったが、大吉くじと組み合わせることで、私のプロジェクトは、新たなフェーズを迎えることとなった。
あとは来年、NFTを販売するプロセスを加えること。楽しみだなぁ。