とある人から、聞いた話。
わざわざ時間をとり、友人も一人誘って、ライブハウスに行ったら、観客が3人。バンドマンが5人。スタッフらしき人が数人いて、ライブが始まった。
本当は、もう少し、入る予定だったらしい。だが、昨夜は「台風」だし、帰りの交通手段のこともあるから、また「ライブ配信」もあるみたいだから、それでいいか、ということらしい。
たった三人のライブ。
ボーカルの女性は「あたし、弾き語りは苦手で、今までやってこなかったけど。今夜は、着てくれた三人のために、一曲だけ、弾き語りを披露します」ということで、三曲くらいやったそう。
その後、バンドのメンバーとみんなで「打ち上げ」に行くので、三人も、ついていったそう。「あやうく終電を逃すところだった」らしい。
それを聞いて、高校時代、渋谷ジャンジャンで五輪真弓を聴いたり、赤テントで根津甚八の芝居を見たり、浅草の見世物小屋に行ったり、池袋や新宿、上野の寄席に行ったことを想い出した。
ライブには、特別な魅力がある。
考えてみたら、古希を迎える年代になって、ひとりで露店を出して、プレミアム大吉くじを売り、ジグレー作品を売ろうというのは、その頃のライブ体験からきているのかもしれない。
ところで、今、想い出した。もう印刷に出してしまったパズル小説で、「露天風呂」のことを「露店風呂」としていた。誤植は、二度のチェックで、わからなかったもの。
私が、売れなくても創作を続けている理由は、やはりライブの魅力にとりつかれたからだと思っている。
