ヒツジが飛翔する物語

謎解きクロスを支援していただき、ありがとうございます。
おかげさまで、昨年は、5000人を超えるみなさんが、謎解きクロスにチャレンジし、ミステリーウォークを楽しんでくれました。三年前に、謎解きクロスが生まれたときには、こんなに早く、ブレイクに向かうことは、想定していませんでした。
ラッキーでしたし、みなさんの期待があったという事実に勇気づけられた一年でした。感謝しています。

さて、今年。

まず、信州の須坂市で、ロマンチックな謎解きクロスによるミステリーウォークが開催されることになります。ひな祭りや、桜祭りと、謎解きクロスの相性がいいことは、かつて、勝浦ビッグひな祭りのミステリーウォーク、深川めしミステリーウォークで実証しています。
そのあと、ミステリー作家の伊井圭さんの遺志を継いで行われる深谷宿ミステリーツアーがあります。これ、凄い企画です。日本初、地域活性化の歴史に残る、凄い企画を進めています。
たぶん、記者発表があるので、私が、ここでネタバレに
つながるような話しを書くわけには行きませんが、凄いです。
勝浦ビッグひな祭りで、スマホを使う謎解きクロスを展開したのですが、そのときには、まだ操作ができる人が少なく、遊んでくれた人が、180人ほどしか、いませんでした。でも、大変好評。
震災の一年前でしたから、2010年。懐かしい思い出です。

来週、そしてその週末、謎解きクロスを使うミステリーウォークの企画で、動きます。もっともっと、いろいろな企画を考えているので、ご期待ください。

さてさて、ようやく、ヒツジの話しになりますが、電車が、着いてしまったようです。

また、ゆっくりと書かせていただきます。

よき週末をお過ごしください!

ゼロでなければ生まれないものがある

謎解きクロスによるミステリーウォーク。

これは、既存のコンセプトを活用しながら、ゼロベースで
生まれ、成長してきた、ブレイク間近のリアル・ゲーム。

のっけから、難解なことを語ってしまいましたが、2016年
の年頭にあたって、合資会社コンセプトデザイン研究所の
所長として、一言、ご挨拶をしておきたいと思い立ちました。

私たちは、しがらみのなかで、生きています。何を始めるに
しても、しがらみのないプロジェクトはありません。

新規事業を思い立ったとき、どうするか。何よりもまず、
自分が面白いと感じる部分を見極め、それが育っていった
あとのビジョンを想像すること。

謎解きクロスも、アイデア自体は、単純でした。それまで
クロスワードゲームはありましたが、それをミステリーの
なかに埋め込んだ作品は、少なかったこと。というよりは
デティールとしてクロスワードが出てくる作品はあったと
思いますが、少なくとも私は、読んだことがありません。

オセロゲームを題材にしたミステリーもあり、こちらは
読んでみたけれども、あまり面白くなかったなぁ、と。

それで、新しいミステリーを、クロスワードを活用して
作ってみようというチャレンジが一つ。

そして、クロスワードとミステリーウォークの「融合」
ができないかと、JTBの大谷氏から提案されたことが
謎解きクロスを生むアイデアにつながりました。

そもそも、ミステリーを使って、街の謎解きをしていこう、
それを地域活性化に活かしていこうというコンセプトその
ものが、新しかったこと。それを進めたのが10年前で、
実際に、謎解きができたのが、2008年の夏のこと。
赤坂サカスで実験的に展開し、その成果をもって、伊豆
下田でミステリーツアーを実施したのが、2008年の11月

それが2009年の、伝説の「西小山ミステリーツアー」に
つながっていきます。

しかし、ミステリーウォークだけでは、地域活性化の
システムに、乗せることが大変でした。もっとサクサク
問題も、街歩きも、楽しく進められないか。そんなことを
考え続けて生まれたのが「謎解きクロス5×5」でした。
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こんな、へんてつもない「謎解きクロス5×5」のフレームですが
実際に、ミステリーウォークのヒントポイントに置いてみると
思いがけない「あ、これって面白い」という評価につつまれ
ました。何よりも、高齢者から小学2年生まで、謎解きに目を
輝かせていたのです。

その状態を総合して「クロスワードパズル」をミステリー
ウォークに活用するというミッションが生まれたのが、今
から3年前。

現在、謎解きクロスによるミステリーウォークは、完成
された黄金パターンを持っています。

「謎解きクロス7×7」で事前PR。
「謎解きクロス5×5」で、当日の謎解きウォークの実施。
街歩きを楽しんだ人に、もっと先の難解な謎解きを提供
するときには「謎解きクロス9×9」が登場します。

で、2003年から続いている「深谷宿ミステリーツアー」
ですが、これらの「黄金パターン」を踏襲しながら、新たに
新しい謎解きが加わります。

これは、まだ記者発表の段階ではないので、ここで先行して
好評するわけなはいかない「謎」のままなのですが、実は、
「深谷宿ミステリーツアー2016」では、8年前に、赤坂サカス
でスタートした私のミステリーウォークの中心的な謎解きの
ツール「ローマ字回文」が登場します。

ローマ字回文も、私のアイデアですが、こちらは商標登録は
していません。というのも、制作するのが難しいので、あまり
商標で独占する意味がみつからなかったから。

たとえば、AKASAKA。
これは、ローマ字回文になっています。
すべてのヒントは、そこから始まりました。

たとえば、OYANIKIKINAYO>
これは、言葉でいえば「親に聞きなよ」なんですが、
ローマ字の回文になっています。

たとえば、こんな文章があるとしましょう。

確か、電車の駅や、その屋根が大好きなネコがいた。
あんまりにも、けなげなネコなので、いつも誉めて
いた。そこで僕は、ネコを抱いては、言ってやった。
「駅も屋根も、誉めなよ、ミケ」
そう、思い出した。
あいつは、ミケという名のネコだった。

ここで「駅も屋根も、誉めなよ、ミケ」という文章が
「EKIMOYANEMOHOMENAYOMIKE」
というローマ字の回文になっています。

ここで感動していただけない場合、話は、終わります。

みなさん、どうでしょうか。これは、実は「ゼロ」から
でしか生まれない、コンセプトデザインの発想を使った
新しい、誰もみたことがなかったゲームの登場なのです。

深谷宿ミステリーツアーでは、新しい謎解きシステムを
使って、こんな謎解きが、登場します。

全国初。全国の自治体から注目されるようになる
新しい、地域活性化のためのミスリーウォーク。

今年は、さらに面白くなります。

ご期待ください。

謎解きは世界を救うカギとなる

新年、あけましておめでとうございます。
謎解きクロス&ミステリーウォーク、本年もよろしくお願い申し上げます。

年賀の言葉に、「今年は、謎解きクロスによるミステリーウォークをブレイクさせたい」
と書きましたら、ある先輩から「2015年に、もうブレイクしていると思いますよ」と
ご指摘いただきました。

確かに、深谷宿ミステリーツアーを継承させていただき、夏場こそ展開できなかった
ものの、秋には「のんびりイベント散歩」として
西小山・学芸大学・都立大学・大岡山・祐天寺・中目黒・駒場東大前と、都心にて
展開。参加者は5000名にのぼりました。

また、私が始めたミステリーウォークのトップバッターである「伊豆下田」でも、
さらに6年ごしのアプローチの実現となり、NHK大河ドラマ「真田丸」の舞台と
して大いに盛り上がっている信州上田で、しかも「しなの鉄道」のバックアップで
実現した「信州上田・謎解きミステリーウォーク」も実現しました。

今春には、信州の須坂市でも、恋人たちのミステリーウォークが予定されています。
ブレイクの兆しは、それだけではありません。

参加者がある程度の人数になると広告宣伝効果が期待されます。たとえば本サイトは
今は、日本全国をみれば「誰も知らないウェブサイト」の一つでしかあれませんが、
おそらく、ある日を境に、突然部゜レイクして、多くのみなさんが注目するように
なるでしょう。

そのトリガーは何か。たぶん、新聞記事。たぶん、雑誌記事。たぶん、テレビでの
ミステリーウォークの紹介。どれが先かはわかりませんが、マスコミに取り上げら
れたときには、すでにブレイクしている可能背手が高いのです。

では、そのときに、本サイトでは何が起きているのか。

これは、本サイトのスタートから、パートナーの福田さんにお願いしていた企画ですが
「謎解きクロス」の問題が、毎週のように、出題されるサイトになっています。また
過去のミステリーウォークの記録、アーカイブも見られることでしょう。

そして、もっとも重要な本サイトの機能が「リアルとの融合」です。

地域で進められる、地域活性化のためのミステリーウォークのヒントが、実は本サイト
にアクセスすることで、得られます。たとえば、今年の信州上田でミステリーウォークを
開催することになりますが、その様子を、信州上田に直接、行かない人も、このサイトで
ウォッチし、リアルな謎解きとは別物ではありますが、楽しむことができたりします。

もちろん、その結果、リアルな信州上田に興味を持っていただけたら、旅行のときに
信州上田を選んでいただくことも可能となるでしょう。

謎解きクロスは、地域活性化のなかから生まれました。ですから、地域活性化の試みに
恩返しをしていくことが、本サイトの強いミッションの一つでもあります。

どんなサイトになるか、みなさんもぜひ、推理してみてください。

本年も、よろしくお願いいたします。

そして、そして、みなさまの地域が、ますます輝くこと、祈念しています。

時間の謎を解くために

ミステリーファンのみなさん、クリスマス・イブの前日。
天皇誕生日を、いかがお過ごしでしたか?

私は、村上春樹の小説を読み、買い物をして、食事に出て
生ビールとビンビールを飲み、肉と魚と野菜を食べて、小雨の中を
散策して、今は事務所で瞑想しています。

瞑想というと、ちょっとカッコいいのですが、私の場合は、ほとんど
思考の迷走。どんなテーマかは内緒ですが、いつも飛躍に飛躍を重ね
決して正解のない問いかけと知りながらも、また徒労に終わったなぁ
と、まあ、敗北のような感覚になかで

「あ、謎解きクロスを書かなくちゃ」

などと、自分のやりたいことを思い出します。私は、謎解きクロスに
よるミステリー小説を、世の中に、たくさん残して、死んでいきます。
その創作は、まだ始まったばかり。作品数も、10作に満たない。ただ
未発表のものは、実は50作ほどあるのです。

数で考えることは、あまり意味がないとは思いますが、それでも、何
とか100作、厳選100作ができたら、一つの区切りかと。

そうこうしているうちに、私の持ち時間が、なくなっていきます。

私は、今年、還暦を迎えたヒツジ男なのですが、まさか60年も生きて
しまうとは、思ってもいませんでした。思ってもいなかったにもかか
わらず、時間は進んでしまったのです。

どうして、もっとたくさん、作品をつくらなかったのか。
ちょっと、というかとっても、心残りです。心残りにもかかわらず、
私は、ふと気づいたら還暦になっていたように、日々、ものづくりに
精を出しているうちに、時間がなくなって、しまうのでしょう。

時間の謎を解く。それが、少年時代の「ドリーム」でした。必ず、
解いてみせると思っていましたし、そのための勉強も続けました。

学校の勉強よりも、講談社のブルーバックスを借りて読むほうが、
楽しかったわけです。アタマでっかちになってしまい、中学の先生を
バカにしていました。高校も、似たようなものです。

ただ、さすがに、川端康成と会ったときは、ちょっとビビりましたし
その小説世界に、驚きました。

? 何が言いたいか? 今回は、謎は謎のまま、おいておきます。

よき、クリスマス・イブを!!!
メリー・クリスマス。

恋人たちの聖地はどこ?

謎解きクロスファンのみなさん、こんにちは。
今回は、今期、最後になる「3月の謎解きクロス」について、ご紹介しましょう。

日本には、「恋人たちの聖地」がたくさんあります。
たとえば「〇〇恋人岬」~そこに行き、潮騒につつまれて、夕陽を見ながら、二人で
愛の鐘を鳴らす。すると、二人は固く結ばれるのです。
スゴイ。それで結ばれるなら、一度は試してみたい、恋人たちの岬。
そこは、きっとあなたも、一度は行ってみたい、いわばパワースポットの一つかも
しれません。
波乱万丈が当たり前の「恋人たち」を、強く結びつけるのは、相当なパワーが必要
だと思います。

さて、その「恋人たちの聖地」の一つで、来年の3月。
いよいよ、謎解きクロスによるミステリーウォークが開かれます。チャンスは、
たったの一日。
もちろん、場所は内緒というわけではありませんが、ただ、ちょっと遠い。
思い立ったら「よし、行こう!」というように、簡単にたどりつく場所ではあり
ません。
ですから、事前に情報は、シェアさせていただきます。

で、恋人たちの聖地で、何故、謎解きクロスをして、ミステリーウォークをする
ことになっているのか。そこは、やっぱり、人生も、来いも、みんなミステリー
という説明しか、今は容易してありません。

ともかく、こうご期待、なのです。

恋人たちの、聖地で、謎解きクロス。きっときっと、いいことある?

来年はクリスマス・イブの謎ときを

謎解きファンのみなさん、こんにちは。

いよいよ、年の瀬。街は、クリスマス一色に染まって
きらびやか。みなさんも、忘年会のあとで、街のきら
めきを楽しまれたと思います。

実は、今年のクリスマス・イブには、あちこちの店舗
を使って、クリスマスらしいマゾ時にわいている計画
を立てていました。

今年は、残念ながら間に合いませんでしたが、間違い
なく、来年は、とある店舗で、しかも同時多発的に、
クリスマス・イブの謎解きクロスが、楽しめるはず。

東京・横浜。そして、別の場所でも。

たぶん、クリスマス・イブに問題が出て、きっとその
翌日、クリスマスの夜に、静かに解答が、本サイトに
発表されます。

それが、今年の私からの、コミットメント。

どんな問題かは、おおよそ、わかっています。
たぶん、ミステリーウォークとのからみでは、謎解き
クロス5×5。そして、それを歩いて解いてくれた人に
暮れすマスプレゼントが当たる「謎解きクロス7×7」
が手渡されます。

そう、黄金のパターンです。

そして、その謎を解いて、応募してくれた人は、何と
「謎解きクロス9×9」の、本格的なミステリー小冊子
をゲットできるという、仕組みです。

今、おそらく、このサイトをご覧の方は、まだまだ
少数派。全国のみなさんと比べたら、「ゼロ点」に近い。
でも、そのゼロ点は、大きなポテンシャルのあるゼロ。

謎解きクロスが、一般化すれば、必ずブレイクします。
そして「そういえば、クリスマス・イブのコミット」が
あったなぁ、と想い出してくれると思います。

お楽しみに。

のんびりイベント散歩が、アーカイブ化する?

みなさん、こんにちは。

ちょっと、おもしろいことをやってみました。
ご存知のように、「のんびりイベント散歩」は、2015年10月25日から、12月5日の期間で、目黒区の7カ所で行われました。日程と、それぞれの地域の「容疑者」は、以下の通りです。

○10月25日(日)西小山駅/先崎弘健さん
○10月25日(日)学芸大学駅/鏑木康之さん
○10月31日(土)都立大学駅/坂本義明さん
○11月1(日)大岡山駅/若井大造さん
○11月14日(土)祐天寺駅/深谷俊二さん
○11月28日(土)中目黒駅/本橋健明さん
○12月5日(土)駒場東大前駅/平田オリザさん

各地域では、独自色を打ち出した都立大学を除いて、「5・7・5」の俳句形式の言葉が「謎」となっていて、17か所のヒントポイントを歩いて「謎解きクロス」を解き、17文字を発見すると「正解」となりました。

その正解を活用すると、ミステリー小冊子「目黒に風が吹いた」の謎解きクロス9×9が、比較的簡単に解ける仕掛けになっています。

今回、最初の10月25日の段階で、ミステリー小冊子を読み解いて「正解」を導き、応募されたパズラーの方が数名、おられたそうです。快挙です。ありがとうございます。
ただ、その方は「もっと難しい問題にしてほしい」といわれたそうですが、それは数年後に出る「謎解きクロスを使った本格ミステリー小説」の登場まで、お待ちいただくことになります。

今回は「のんびりイベント散歩」ですから、歩かないで、椅子に座って謎解き間ロスによるミステリー小冊子が解けても、あんまり、おもしろくなかったはず。歩けば、歩くだけ、いろいろな仕掛けがめに入ってきて、実は謎解きだけではなく、「のんびりイベント散歩」には、たくさんの「謎解き」が含まれていて、大いに「リアルとバーチャルゲームの融合」を楽しんでいただけたと思います。

実際、そのように楽しまれた方も、たくさんおられ、今、続々と「3回、参加して最高に楽しかった」などという、うれしい感想と、真犯人の名前が提示されつつあります。

締め切りは、12月20日。まだ、ここで公表するわけにはいきませんが、ミステリー小冊子をお持ちのみなさん、ぜひ、あきらめずにチャレンジしてください。みなさんが、歩いた場所も、ヒントになっていますので、よろしくお願いします。

で、話は戻ります。アーカイブの件。

実は、私は、7ヶ所のすべてに参加し、みなさんとともに歩き、ヒントとなっている謎解きクロス5×5について、写真を撮ってきました。実は、何ヵ所か、写真を撮り忘れているところがあり、すべてではないのですが、大枠はおさえてあります。

それを並べていたら、本当に、おもしろいことがわかりました。

改めて、各地域を歩いた想い出が浮き彫りになるとともに、「ひょっとしたら、あるかなかった人にとっても、何か意味があるのでは?」と気づいたのです。たとえば、これをアーカイブとして残しておけば、来年、「のんびりイベント散歩」に参加したいという人が、そのアーカイブで、前年の事例を確認できます。すると、もっともっと、参加者が増えるのではないでしょうか。

今回が、約5000人。来年は、7000人。そして、いずれ1万人が「のんびりイベント散歩」を楽しむ時代がくるのです。そのときに、このアーカイブが、役立ちます。

イベントは、その日、その時間帯に、実際に歩いてみなければ、良さ、楽しさはわかりません。この各地域17点の写真も、その場所で撮ったものですから、臨場感が異なります。

みなさん、いかがですか?

というわけで、いよいよ来年、このHPにも「アーカイブ」が登場します。

お楽しみに!!!

終わりが、始まりになる謎

みなさん、今晩は。
すでに、活動報告に書きましたが、今年ののんびりイベント散歩、謎解きクロスによるミステリーウォークは、無事終了しました。
幸いに、7日間で、6日が快晴に恵まれ、秋のひと時を、みなさん、楽しんでいただけたと思います。関係者のみなさま、運営、ありがとうございました。
いろいろ、反省するところはあるのでしょうが、ともかく、目黒区で7日、それぞれの街の魅力を浮き彫りにする謎解きクロスによるミステリーウォークが展開できたことが、何よりもの成果です。
実は、このミステリーウォークのヒントポイントは、すべて、記録しています。どんな問題があり、どんなふうに展開されたのか、しっかり、写真が撮れています。
今、そのシーンを、全国のみなさんに、提示することを企画しています。
もし、同じように、地域活性化を謎解きクロスによるミステリーウォークで実現したいと思った地域がありましたら、ぜひ、チェックしていただきたい。具体的に、街を歩いていくように、謎解きクロスをしながら、問題を解きながら、バーチャルで、楽しく企画がわかっていただけます。
あるいは、いつか、この具体的な街を歩いて撮影して、そのまま、謎解きクロスになる、本になる日が、くるわけですが、そのスタートを、みなさまは、ここで体験することになる。わくわくしませんか?
謎解きクロスのポテンシャルは、とても大きい。でも、まだ、ほとんどの人が、気がついていません。一部の、コアなファンが、私たちを励ましてくれ、チャレンジを続けている状態です。
でも、のんびりイベント散歩の成功で、これまで、8年間のチャレンジが、本物であったことが明確になりました。
みなさんは、一つの歴史が始まるところに、いてくれたのです。厚く、御礼申し上げて、ペンを置きます。
ありがとうございました!

謎解きが地域をワンダーランドにする!

みなさん、こんにちは。いよいよ2015年も、師走に入りました。
今回は、地域活性化と「謎解きクロス」と「ミステリーウォーク」の関係について、まとめておきます。
「謎解きクロス」は、ミステリーウォークを展開するなかで、JTBさんの支援を受けている5年前に、千葉県の黒潮ラインミステリーウォークで始まりました。JTBの大谷さんが
「ぼくは、クロスワードパズルが大好きなんです。問題に、クロスワードパズルを使うことはできませんか?」
と、問うたのです。直観的に「それはいい」と感じた私は、出張(講演)で行った京都の書店でクロスワードの本を買い求め、研究しました。そして、最初にクロスワードを埋める形で問題作成がなされたのが、「勝浦ビッグひな祭りミステリーウォーク」となります。掲示されたヒントを問題用紙に入れると、クロスワードが解けるというものです。若いカップルが「これ、とても面白い!」と、満面の笑顔で語り「もっと他の場所でも、このパズルの問題、やってないのですか?」と聞かれました。いける!と感じた瞬間でした。

次に登場したのが、JR東日本と下田市が共催した「黒船列車ミステリーウォーク」です。何と、あの伊豆急行の特別列車内で、クロスワードによる謎解きをして、黒船列車内に掲示された「黒船&下田物語」から、ヒントをつかんでもらうという趣向。400人ほどの参加者の半数が、65才以上の高齢者。最初は「クロスワードなんて解けない!」と関心もうすかったものの、東京から5時間もかけて下田につく間、だんだん、ヒマをもてあますようになる。そこで「謎解きでもしてみるか」となりました。数人のグループで参加している人が多く、掲示されたパネルの物語を読む人、クロスワードを説く人などにわかれ、教えあう姿もみられました。大盛況。大人気を目の当たりにした私は、いよいよ、「謎解きクロス」の開発に入ります。

「謎解きクロス7×7」が、最初にできました。4年前のことです。
「謎解きクロス5×5」ができたのは、3年前。あまりの効果に、私自身びっくり。
{謎解きクロス9×9」は、たぶん問題制作が無理筋だろうと思っていたのですが、2日間かければできることが判明。それが2年前です。
その結果、ミステリーウォークの「黄金パターン」が出来上がりました。

<1>事前告知(これはクロスワードではなく、新しい「斜め読み」問題です)
<2>当日のミステリーウォーク(謎解きクロス5×5を使って、街歩きを楽しみます)
<3>地域活性化のミステリー小冊子配布(謎解きクロス7×7と9×9で校正されています)

この黄金パターンで、何が実現するのでしょう。

まず、当日の街歩きの参加者が、謎解きと街歩きの両方を楽しむことができます。街歩きをしながら、難しいミステリー小冊子を読むという、伝統的な「深谷宿ミステリーツアー」方式は、ターゲットを限定してしまうという課題がありました。ミステリーファンしか、参加しにくいのです。

そこで、これは西小山で、地域プロデューサーの川崎さんからの提案があって3年前から、そうしていたのですが、「ウォーキングの問題は簡単に」ミステリー小冊子は「もっと難しい問題が解きたい」という、コアなファンの「希望者」(街歩きはしてくれている!)に配布するというパターンです。これが、なかなか好評で、参加者に加須器連れが増えました。

そこで大活躍したのが、ミステリーウォークのヒントポイントのすべてに、その場で考える「謎解きクロス5×5」というパズルを掲示して、ヒントにするという方法です。

この謎解きクロス5×5は、小学校2年生から解くことができ、高齢者も参加できる仕掛け。大人も、男性も女性も、みんなで参加でき、「一問解くと、他の問題を解きたくなる」という特徴があります。だから、街歩きにピッタリなんです。

いずれ、これは「脳トレ」にいいということになるのではないかと、私は、ひそかに期待しています。

このように、「謎解きクロス」と「ミステリーウォーク」は、地域活性化のためのイベントに活用するという明確な指向性を持って、生まれてきました。

ところが、ミステリーウォークと地域活性化だけではなく、「謎解きクロス」には、「脳トレ」のみならず、知的好奇心を満たすニーズが存在しています。これは、間違いなく、巷に溢れているクロスワードパズル本の応用系として、全国に普及するはず。

この謎解きクロスが、全国に普及すれば、地域活性化のためのミステリーウォークも、地域のみなさんが、自分で活用して、自分でプロデュースできるようになるでしょう。

すなわち、地域活性化とミステリーウォークのイベントは、私ではなく、地域プロデューサーが、自ら問題を制作して、進めることができるようになるのです。自立、してしまうのです。

ということは、私は、この地域活性化では、利益を上げることはできません。だって、それぞれの地域が、自分の問題としてとらえ、自分たちでプロデュースして、運営していくのですから。最初、講演に呼んでくれるかもしれませんが、そのあとは、自分たちで、進めることになるでしょう。

実際、浅間温泉ミステリーウォークは、そのような経過をたどりました。

ミステリーウォークの仕掛け自体は、ヒントポイントをつくり、順に回っていただスタンプラリーの変形になります。そこに「ミステリー」が関わってくる。そのミステリー小冊子に価値があり、ここは、地域のみなさんでは難しいかもしれません。しかし、浅間温泉には文章が得意な方がおられ、自分で書くと申し出てくれました。ただ「謎解き」を考えるのが難しいというのです。

確かに、深谷宿ミステリ―ツアーでは、原作者の伊井圭さんは、いつも「問題をつくるまが大変」と悩んでおられました。ときには、3カ月もかけてミステリー小冊子を作っていました。ところが、私の謎解きクロスを使えば、たぶん1ヶ月に短縮できます。

全国に、ミステリー作家は500人もおられます。

謎解きクロスの問題を作って、地域に住んでいるミステリー作家さんに「この言葉を使って、人が死なないミステリーを書いてくれませんか?」とお願いすればいい。

というのも、私がミステリー小冊子を書けるのは、1ヶ月に1冊が限界。すなわち、年間12地域でしか、本格的なミステリーウォークは、できないことになります。

全国には、活性化してほしいという商店街、地域がたくさんあります。すでに、自分たちで何とかしているところは除くとして「どうしていいかわからない」という地域は、500くらいあるとみています。その500の地域の2割、100地域に、この謎解きクロスによるミステリーウォークが導入されれば、日本は、もっと楽しく、元気な地域で満ちるはず。

それには、地域プロデューサーが、最初だけ私を呼んで、講演と作戦会議をして、謎解きクロスの問題作成だけは、私のところに委託して、ミステリー小冊子は、地域を知り尽くしたの地域に住む作家さんに書いてもらうという世界が重要だと思うのです。

これが、私の描いているドリームです。

5年後、東京オリンピックまでに、そのような元気な地域が増えていると、私はコミットしたいと思います。そのときには、その元気な地域100のうちの半分で、謎解きクロス・サイモンズカードが使われていることでしょう。

サイモンズカードとは何か?

もし、ご存知ない方は、下記のサイトをご覧ください。謎解きクロスは、いずれサイモンズカードと連携して、地域活性化の収益構造を変えるとともに、全国も「謎解きクロスファン」のみなさまが、それぞれ、自分の好きな地域の謎解きクロスを解くことで、その地域を応援するという仕掛けに参加することになるのです。

このドリーム、ぜひとも、私とともに追いかけてください。謎解きクロスを普及させるのは、私ではありません。一緒に応援していただける、ファンのみなさまなのですから。

謎解きクロス&ミステリー最大の危機とは?

本日で、11月も終わりです。
明日から、師走。昨年の今ごろは、何をしていたのでしょうか。それを思うと、ちょっと感動を覚えます。そのことを、書いてみましょう。

昨年の今ごろ、謎解きクロスによるミステリーウォークは、ちょっとピンチに見えました。というのも、2008年に記念すべき第1回をした伊豆下田での、7回目のミステリーウォークが決まりません。そればかりか、2009年に、伊豆下田に次いで街ぐるみで謎解きにチャレンジしてくれた東京・西小山で、「来年は、いったん中止にして、原点回帰をしよう」という声があったからです。

地域活性化は、持続的なケアが不可欠。せっかく始めたミステリーウォークなのに、もしも「今年はいいや」という流れができてしまうと、おそらく、来年も「今年は、いいや。やらなくて」となってしまうでしょう。それだけ、地域のみなさんに、負担がかかるイベントなんです。
ミステリーウォークは、おもてなしの「運営」が勝負。どんなに地域の魅力を発掘するような、いいシナリオが描けても、その小冊子を活用するには、イベントの運営が勝負どころ。ところが、その運営を、私は全面的に「地域プロデューサー」に託しています。

伊豆下田では、山田さん。
東京西小山では、川崎さん。

地域プロデューサーなくして、ミステリーウォークはありません。もちろん、地域プロデューサーを支える地域の体制も大変重要です。地域の体制と、サム・マネーがあって、支援してくれる商店街があって、行政がいて、宣伝してくれる地域の鉄道があって、初めて、うまくいくイベントなのです。
ところが、その地域プロデューサーをもってしても、「持続が難しい」状況になっていました。
実際「2015年には、なくなっているかもしれない」
そんな危惧のなかで迎えた師走なのでした。

そして、新年を迎え、いろいろ働きかけてみたものの、結局、2015年3月に予定していた伊豆下田ミステリーウォークは、なし。また、東京西小山でのミステリーツアーの開催も、なし。私にとっては「廣川のプロデュースするミステリーウォークの原点が消える」という、大変な事態に陥っていたのです。

しかも、松本で3年間続いていたミステリーウォークも、契約が切れて、予算がつかないまま、いったん、終わりとなりました。しかし、信州の灯を消さないという気持ちが通じたのか、5年ごしに「下田の次は上田でミステリーウォーク」とのドリームを「しなの鉄道」さんが、かなえてくれることが決まっていましたので、そのフォローをしつつ、須坂市も加えて、信州でも4年連続ミステリーウォークという「未来」は整ってくれました。

また、寒い夜に、三重県四日市市の地域プロデューサーの福田さんと、高円寺会議を開きました。その結果、こうして、ステキな「謎解きクロス」のサイトが誕生したのです。ありがたいことに。

さて、どうするか。伊豆下田と東京西小山で「今年はできない」ということが決まった2015年3月、ミステリーウォークを支援してくださる3名の重鎮を呼び、「不徳の致すところ」と、謝罪。ともかく、あきらめないで、もう一度、みなさんにお願いしてみます、というところで、お開きに。その後、私は深谷商工会議所の村岡さんに連絡をとりました。実は、私の進めているミステリーウォークの原点は、伊豆下田ではありません。伊豆下田は、「成功したミステリーウォーク」の原点ですが、その前に、2003年から続いている深谷宿ミステリーツアーがあり、それこそが「廣川の進める、地域活性化のためのミステリーウォーク」の原点だったのです。

深谷宿ミステリーツアーは、推理作家の伊井圭さんが始めて、2014年までに15回も行われました。ところが、2014年10月に、伊井圭さんが亡くなられ、2015年は宙に浮いた形となっていました。期せずして、伊豆下田と東京西小山の持続がなくなったと同じように、深谷宿ミステリーツアーも、終焉の危機にあったのです。

村岡さんに会いに行くと「彼が、進めてくれる」と、八ツ田さんを紹介していただきました。その結果、電光石火の早業で、2015年4月末には、1日ぽっきりではありますが、第16回深谷宿ミステリーツアーが行われたのでした。

そして、あの伝説の「日吉会議」がなされたのは、雨の降りしきる6月のこと。この様子は「社外秘」でお伝えすることができませんが、東急電鉄グループの取締役であるIさんが、仲間を5人も集めてくれて「何とか、廣川氏のミステリーウォークを応援してくれないか」と、企画会議(ていうか、飲み会)を開いてくれたのです。

そこで、Oさんと、女性のIさんが、二人で目黒区商店街連合会に話を持ち込み「一度、廣川氏の話を聞いてやってくれないか」と直談判。

その後、「のんびりイベント散歩」の企画として結実し、何と伊豆下田も、東京西小山も、ともに2015年にも謎解きクロスによるミステリーウォークが続いた!結果となったのです。

のんびりイベント散歩2015では、たぶん5000名を超えるみなさんが、謎解きクロスによるミステリーウォークを楽しんでくれました。

そして、伊豆下田でも、東京西小山でも、信州でも、ミステリーウォークは続いています。

地域が求める限り、お客様が最高の笑顔で謎解きを楽しんでくださる限り、この謎解きクロスによるミステリーウォークは、続いていきます。

私にできることは、問題をつくることのみ。地域での運営は、地域プロデューサーのみなさんの支援に待つしかありません。ぜひ、地方創生の切り札として、このミステリーウォークを、マスコミのみなさんも、応援していただければと思います。