謎解きクロスの世界が、どこまで拡張するのか。
それは、間違いなく、どれだけの読者のみなさんが、ファンになってくれるかにかかっています。
ただ「まったく新しい仕組み」が受け入れられるには、それなりの歳月が必要となります。謎解きクロスは、経験上、10人のうち2割ほどが興味を示してくれます。あとの8人は「愛想笑い」でしかありません。
でも、それでいいのです。
みんなが、謎解きクロスを楽しむ世界は、みていません。
1割でもいいのです。まずは興味。そのなかで、たぶん熱烈なファンは、さらに2割。ということは、4%がターゲット。少ないようですが、ターゲットの母集団が8000万人だとしたら、320万人が謎解きクロスのファンになる可能性があります。
まあ、300万人としましょう。
そのみなさんに、どのようにリーチするか。
で、私としては、「謎解きクロス入門」や「そして、誰も死ななかった」というミステリー小説は、その300万人が「待っていてくれる」と信じて、創作活動をしていることになります。
だって、本は100万部が目標ですから、なんだか、いけそうな気がします。
という、とらぬ狸の皮算用が、誰にも頼まれていないのに、ミステリー小説を書いているという不思議な生活を支えているのです。
いずれ、300万人のみなさまに、作品がいきわたる日々を夢見て。