社会が自粛に向かい、外出もままならなくなった私は、夜中まで、調子に乗って、事務所で仕事。朝、起きる必要がないので、寝床の中で、うつらうつらしていると、何度も、何度も夢を見ます。その一つに、A首相が登場しました。何かのパーティーなのか、いくつか円卓があるレストランで、私のところに、A首相がやってきました。
「ご挨拶が遅れまして。Aです」
確かに、そこには内閣総理大臣と書いてありました。すごい。しかも、こちらから挨拶に行く前に、S官房長官に促されたのか、自分から立ち上がって、こちらに来られました。私は恐縮しながらも、「とうとう、こうして名刺交換ができるようになったか」などと、にこにこしているなかで、目が覚めました。
本当に、お気楽な私。そして、こういう時期だから、という言葉で、すべての行動を正当化しつつ、いずれ資金が足りなくなるなぁ。早く、公園が復活しないかなぁ。本を書くにしても、企画の打ち合わせを済ませないと、出版社も私に投資してくれないだろうし、なんていう不安よりも、これから大きな変化の時代がやってくると、冒険にいく前の人のように、わくわくしている自分もいます。
本当に、申し訳なかったのですが、東日本大震災のとき、被害に遭われたみなさんのことを心配するよりも、これからすごい時代がくるという、わくわく感が勝った私。だから、多くの仲間たちが、現地に行ってボランティアを始めるなかで、私は、1か月くらい、東北には近寄れませんでした。
だって、あまりにも楽観的に、にこにこしている私が来ても、迷惑でしょうから。今もまた、そういう時期に近づいているのかもしれません。
みなさん、お大事に。