パズル小説®の未来図⑦

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パズル小説は、ネットで入手するだけではなく、クロスワードパズルと同様に、書店でも、また地域に根差しているコンビニでも購入できることになります。これって、誰もが考え、「そうだ、コンビニで売ろう」と調べてみるのですが、ハードルが高く、実現するケースはごく少数。というのもコンビニは全国5万店舗もあるようですが、店頭に並んで2週間で売れなければ消えてしまうから。

そのことがわかっているから、私は未来図にコンビニで売れるようになっている状態を取り上げました。そのとき、コンビニはどうなっているか、そこが、この未来図のポイント。コンビニは、ますます地域住民との関係を強めています。全国、どこにでもあるコンビニだからこそ、地域活性に貢献できることを模索しているわけですが、その切り札に、パズル小説®がなりうるとみています。

コンビニで、地域の特長を知る。情報を入手するというと「そんなことはネットでできるから、コンビニは関係ない」と思われるかもしれません。ここで考えたいのは、「コンビニはリアルな店舗だ」ということです。そこがネットショップとの大きな差。私は、10年後のコンビニはサービス業になるとみています。え? とっくにサービス業? いえいえ、接客業に近いサービス業になるのです。

あいててよかったという利便性で全国ネットワークを構築したコンビニですが、そろそろ飽和状態。そこで必要なのは「何かを買いに行く」コンビニではなく、「誰かに逢いに行く」コンビニです。店員Aがいるコンビニではなく、店員の佐藤さんがいるコンビニになるのです。そこでは、コロナショックで見直された「一対一のコミュニケーション」が行われます。

コロナショック後、コンビニは無人化し、ロボットが販売していると予測するコンサルさんがたくさんいますが、みんな、本質を取り違えています。アフターコロナでは、コロナショックで「恋しい」と思ったもの、逆三密というライブ感覚の価値が、ものすごく高まります。そこに貴重な体験として「サービスに見合った対価」を支払うようになるのです。

私は、5年ほど前から講演で「マックで、スマイルサービスを頼むと100円とれる」ことが実現すると、言ってきました。どういうことかというと、現在、スマイルを頼んでも「0円」ですが、5年後には、気に入った販売スタッフに「それから、スマイル」と注文すると100円が上乗せになり、15分に1回くらいある「シャッターチャンス」に、自分の座席まできてくれます。

そこで、かわいくスマイルした彼女ないしイケメン彼氏と、スマホショットを撮ることができます。その代金が、一人一回100円なのです。このサービスの延長に、地域活性につながる、そのコンビニだけでしか体験できないサービスメニューが登場しますが、その一つにパズル小説®が加わるでしょう。パズル小説®のヒントが、コンビニで入手できるのはいうまでもありません。

コンビニの立場でいえば、地域住民への浸透度をあげる、顧客サービスで客単価を挙げる、利用頻度を上げる、他チェーン店との差別化……あらゆるマーケティング要素を勘案すると、パズル小説®は優秀な販促ツールになるとわかってきます。コンビニの経営者が、チェーン本部の経営陣が、こんな優れたツールを見逃すはずはありません。彼ら自身、パズル小説®のファンなのですから。

早ければ2022年、遅くとも2026年には一部のチェーン店でトライアルが始まり、2030年には、コンビニでパズル小説®が置かれ(有料にしても100円くらい)地域活性に役立っているのです。楽しみでしょう?

2020年5月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster