日曜版にも、パズル小説®

かつて、朝日新聞千葉版に「天声地語」というお天気コラムがあり、4年間、100回の連載で、幕を閉じました。朝日新聞千葉総局の小原支店長(当時)が、世界一の民間気象気象会社WNIに企画を持ち込んだものです。この100回の連載は、おかげさまで(というのはWNIの支援するサポーターのみなさんが多数のアンケートに協力してくれていたので、天気の専門家の意見だけではなく、千葉県在住のみなさんの声もたくさん紹介できたので)大好評でした。

朝日新聞で100回の連載を、一つのクオリティの低下もなく、乗り切れたことは、私の作家魂を鍛えてくれました。連載を持ち、その使命をまっとうすることができて初めて、商業作家といえるのです。天声地語の、との一編をとっても、それぞれコンセプトは明確で、読み応えもある、なかなか素敵なコラムでした。自画自賛なんですが、100回も続いたことが、それを証明しています。

もちろん、本家の天声人語と同じように、データ提供はWNIとなっていますが、執筆者については何も書いてません。しかし、朝子新聞千葉版は、局長がじかに原稿を読み、デスクとしてチェックし、朝日新聞の言葉遣いに直せるところは統一して、原稿に仕上げてくれます。9割は、ほとんどそのままスルー。残りは、まるまるテーマをチェンジしたことが数回、ごそっと書き換えたのも数回ありました。というのも、データの解釈が、なかなか微妙だつたりしたからです。

それはともかく、4年間の経験を積んだ私は、準備万端。いつでも「パズル小説®の連載」ができる体制にあります。一番ありがたいのは、エリアはどこでもいいのですが、全国版れ、それも日曜版で考えると「47都道府県」をめぐる「パズル小説®の連載」を、一年間かけて進めることができます。いきがかり上、朝日新聞で企画してくれると進めやすいのですが、どなたか、企画を通していただけませんか?

よろしくお願いいたします。

2020年4月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

週末にはパズル小説®を解こう

そうなることが、私の、ささやかな夢なんです。全国で、私の創作したパズル小説®を、楽しみながら「うーん、難しい」なんていいながら、でも「解けたらにっこりしてくれる」人が、どこかにいる。そういう世界に生きることができたら、何と素晴らしい人生だろうと、しっかりと夢として意識したのは、おそらく18歳の誕生日。

ガロアにもアインシュタインにもなれなかった私は、それでも生きる意味があるのかと思って、暗い穴の底で、孤独につつまれていたわけですが、そこに光を指してくれたのが、ドストエフスキーでした。あ、小説を書いて生きればいいんだ。まだ、世界にはやりたいことがあった、と思えた18歳の私。

何と、あれから46年。なんという歳月なのでしょう。うっかりすると、生まれた子どもが家庭を持って、コロナに侵されて亡くなってしまうくらいの歳月です。何か、自分のつくったもので、世界を楽しくしたい。「あ、生きていても、いいんだ。人生、捨てたものではないなぁ」などと、感じながら、生きることをあきらめない。そんな人が、一人でもいたら、作家は勇気を持てるのです。

というわけで、週末は、一つ、謎解きクロス®によるパズル小説®をつくります。今、日本のなかにあって、パズル小説を書いている人は、間違いなく、廣川州伸以外には、いません。たとえばガロアが、群論という新しい数学の枠組みを開発し、それで未解決の問題を解いていたときには、その手法を使っていたのは、ガロア一人。アインシュタインが一般相対性理論を考えていたときに、光の進路が重力で曲がる世界を描いていたのは、世界に、彼一人でした。

謎解きクロス®が、どこまで進化し、どこまで普及するかはわかりませんが、少なくとも伊豆下田で、東京西小山で、渋谷近辺で、信州上田、須坂、福島の喜多方や、そして群馬の下仁田で、パズル小説®が受け入れられて、小冊子として一般のみなさんの手元にわたったという事実は、本当に、心を強くしてくれます。

私は、ようやくパズル小説®作家になりました。毎日、自分で自分をほめてあげている状態ですが、この初心を忘れず、いつまでも、少しでもみなさんに楽しんでいただけるパズル小説®を生み出すため、日夜、執筆をつづけます。

2020年4月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

毎日、パズル小説®

毎日、毎日、パズル小説®というキーワードを、ここで提示し続けると、いったい、何日でGoogle検索に登場するのでしょうか。こういうことは、日々の努力と持続性が大切。しつこく、しつこく、露出していきます。だって、他の誰も、我が子である「パズル小説®」を、世に出そうとは思っていないのですから。

やっぱり、家族は、きっと大きくなると信じて、書き続けましょう。ちなみに、あの本格ミステリ作家の有栖川有栖さんが、パズル小説®を解くのを楽しみにしていると、ハガキをくれました。大阪から。いい人ですね。早く、大阪に行って一杯、呑みたいなぁ。

これは沖縄の屋台村、横井店長。有栖川先生とは、関係ありません

というあたりで、本日も、パズル小説®でした。思い起こせば、謎解きクロス®も、最初は何にもひっかかりませんでした。今では200万という数字になります。すごい。でも、6年も書き続けているのですから、まあ、そんなところでしょうか。

2020年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

パズル小説の登録番号 :第6241385号

緊急事態宣言のさなか、パズル小説®の商標登録番号が公表されていることがわかりました。みなさんのご支援のたまものと、感謝しています。

謎解きクロス®は第5682195号でしたが、パズル小説は第6241385号となっています。なにやら、きなくさい時代になりつつありますが、これからもパズル小説®作家の道を、とりあえず一人で、粛々と歩いてまいりますので、引き続き、応援してやってください。

2020年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

パズル小説®作家は、本格ミステリ作家になれるか?

有栖川有栖さんが「本格ミステリ作家クラブ」を設立したのは20年前のこと。本格ミステリとは何かを議論し、本格ミステリ小説の文学賞を設けて、出版業界のポジショニングを確立するため。その有栖川有栖さんに、私は「パズル小説®」を送り、また「大人のための寓話50選」という近著も謹呈させていただきました。その御礼のハガキには「こういう、憂鬱な時期に、いい楽しみになる」と、喜んでいただいたことから、昨日のコピペとなったのです。

これからの私の課題は、まだ廣川州伸しか書いている作家がいないパズル小説®の世界を、多くの作家が集まって、地域活性のために、いろいろな仕掛けを考え、全国でパズル小説の配布が行われるようにすること。たぶん、これには10年くらいかかります。私のライフワークになりますが、このような「創始者」になることが夢であった私にとって、素晴らしい結果を生み出してくれるものと信じています。

深谷淑ミステリーツアーも楽しみです

その途中で、優れたパズル小説®が生まれて、たぶん「そして誰も死ななかった」が、そのエポックメイキングの作品になると思うのですが、パズル小説®作家は、本格ミステリ作家クラブの正会員になっていることでしょう。

楽しみです。

2020年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

パズル小説®作家は、本格ミステリ作家になれるか

本日は、コピペさせていただきます。著作権法に違反しそうなほど、そのものずばり。評論なしの全文引用。でも、有栖川有栖さんの文章を勝手に変えることもご法度ですし、ここは、原をくくって違反に踏み込みましょう。

さらなるジャンル的発展を目指した船出に祝福の風を
                  有栖川有栖


 欧米の古今のミステリ事情に詳しい森英俊氏とご一緒した折、かねてより疑問に思っていたことを尋ねてみた。
「近年、イギリスでも本格ミステリが人気だそうですけれど、あちらでは本格もののことを何と呼ぶんですか?」
 パズラーという言葉を知っていたが、私はそれを日本人以外が使うのを読んだり聞いたりした記憶がない。この素朴な質問に、森氏は即座に答えてくださった。
「イギリスでは、クラシカル・フーダニットと言っています」
 なるほど、と思った。古典的犯人探しでは本格ミステリの一部しか指していないようではあるにせよ、日本で定着している本格という抽象的な呼称よりはイメージがはっきりしている。しかし、クラシカル・フーダニットの中身は、本格ミステリと完全に合致しているのでもあるまい。はたしてどこまで同じで、どこから差異が生じるのだろうか?
 いや、その前に。そもそも日本で言う本格ミステリとはどういう小説のことを指しているのか? その答えは、ミステリファンの数だけ存在するはずだ。名探偵と名犯人の知的闘争を描いた謎解きの物語であるとか、犯罪が論理的に解明されるプロセスを愉しむ物語であるとか、何らかの形のトリックが仕掛けられた物語であるとか。本格ミステリの雰囲気を持った小説が本格ミステリである、という同語反復的な見方さえありそうで、万人が納得する定義づけは難しい。
 それでも確かなのは――本格ミステリがある、ということ。「本格ものは古いタイプの小説で、それに拘ることはミステリの可能性に背を向けることだ」とか「本格は煮詰まりきっていて、そこには未来がない」と否定的な論を唱える声は幾度も耳にしたけれど、本格ミステリの存在を打ち消せた者はいない。
 現代のわが国のミステリ・シーンは非常な活況を呈し、様々なタイプの作品が百花繚乱である。存亡の危機に立っているかのごとく見られた時期がある本格ものも復活を遂げ、オールドファンの渇を癒すだけでなく、新しい読者を多数獲得することに成功した。セールス面のみならず、広義のミステリ作品が文学賞を受賞することも珍しいことではなくなり、ミステリに対する読者の注目度はかつてないほど高くなっていると言えよう。
 これを好天・順風ととらえ、私たちは本格ミステリ作家クラブ(準備会)を発足させ、船出することにした。作家が孤独を紛らわすためにより狭く群れるのではない。本格ミステリと呼ぶべき小説の、さらなるジャンル的発展を目指した結集である。具体的な目的は、本格ミステリ大賞(仮称)を創設し、年間の最優秀作品を表彰すること。既存の文学賞が乱立する中においても、本格ミステリとしての評価を第一義にした賞の制定には大きな意味があると信じる。ここに本格ミステリと呼ぶべきものがあるのだから。そして、私たちは、そのような賞を設置・運営することによって、本格ミステリ全体のクオリティが向上を果たし、その作品がより広範な読者と出会えるようになることを期待する。
 幸いにも、十七人の発起人の呼びかけに望外に多くの方々が参加の意思を表明してくださり、別掲のとおり錚々たる顔ぶれが揃った。機は熟していたのだ。もちろん、現時点で準備会が声をかけられずにいる方もいるし、これから本格ミステリの筆を執る未知の書き手の名は名簿にない。まだ、始まりが始まろうとしているところだ。だから、私たちは本格ミステリの現在・過去・未来を探す旅をともにする仲間のより多くの参加を希いつつ、錨を上げて港を出ることにする。
 本格ミステリを愛するすべての方へ。どうかこの船の終わりのない航海を見守っていていただきたい。そして、祝福と恵みの風を送られんことを。

《参考》
本格ミステリ作家クラブ、設立時の発起人
•我孫子武丸
•綾辻行人
•鮎川哲也
•泡坂妻夫
•有栖川有栖
•折原 一
•笠井 潔
•北村 薫
•京極夏彦
•竹本健治
•二階堂黎人
•西澤保彦
•貫井徳郎
•法月綸太郎
•皆川博子
•山口雅也
•山田正紀

2020年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

ハラリの謎解きが凄い

ホモ・サピエンス史を書いたハラリさんが、こんなすごいことを教えてくれました。シンプルだけれども、この手の「国家詐欺」には中止したいものです。

人は「プライバシー」と「健康」のどちらが重要かと問われれば、普通は「健康」を選ぶ。だが、こんな選択を迫ること自体が間違っている。私たちは、自分のプライバシーを守ると同時に健康も維持できるし、そうすべきだ。(Yuval Noah Harari)

二者択一を迫るのは、権力を握りたい人の手段の一つ。どっちかと問われれば、どちらも地獄の選択だとしても、選んでしまう。でも、選ばないで、逃げてもいいし、逆に療法を取り入れてもいい。よく「美人の心はブスだ」という人がいる。そんなことはない。美人であることと、心が不細工であることは、因果関係があるはずがない。ところが、わかりやすい問いかけなので、だまされてしまう。二社択一がでてきたら、物差しの構造を考えるべきだ。

ハラリ氏の言葉は、いつも、象徴がうまい。うっかり「プライバシー」と「健康」が因果関係でつながっているように勘違いしてしまう。同じような質問は、他にもたくさんあるだろう。

2020年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

パズル小説®作家の夢

2020年度が始まりました。昔は、この日を「エイブリールフール」だとして、あちこちで、みなさんウソをつきまくっていましたが、ネットやSNSが全盛の今、フェイクニュースもあたりまえすぎて、インパクトがありません。何をいっても、どうせネットの99%は偽りの情報なんだから、となってしまいます。

そこで、夢の話をしましょう。2008年9月に赤坂咲かすでミステリーウォークのトライアルを始め、2008年10月に伊豆下田で第1回ミステリーツアーを開催したときには、全国でミステリーツアーを実施し、疲弊している地方都市を元気づけ、活性化することが夢でした。また、2014年に謎解きクロス®を開発したときは、これでミステリーウォークによる地域活性化が拍車をかけると思い、やはり同じように全国展開を夢見ていました。

ところが、私の身体は、ひとつしかありません。さまざまな事情があり、謎解きクロス®の方向性を「イベントのツール」から、自立した「ミステリー小説のひとつのジャンル」として独立させ、私は「作家」に向かいほうがいいと判断。謎解きクロスによるミステリー小説を販売し、そのテーマについて、地域活性を掲げて、地域の謎解き、魅力を謎解きにしていくことを考えるようになりました。ここで私は、ミステリーウォークの企画運営者として全国を元気にするのではなく、それは地域のプロデューサーにお任せして、ツールだけを創作する作家になることを夢としました。

2018年の秋から、私は謎解きクロス®を使ったミステリー小説を配布することで、地域の魅力をクローズアップし、活性化につなげるというコンテキストをつくり、小冊子作製を単独で実現することを目指しました。電子書籍版の「謎解きクロス」を、ごきげんビジネス出版の伊藤編集長につくってもらい、パズル小説®の普及に努めたのが2019年のこと。その集大成として、群馬県の下仁田町では「観光地編」「中心地編」という二種類のパズル小説®をつくり、ポスターまで作成してアピールしました。

そして、2020年3月15日。いよいよ「パズル小説®」の商標登録が終わり、私は独自の道を、堂々と歩いていく「作家」となりました。かつて高村光太郎が「道程」という詩で「ぼくの前に道はない。ぼくの後ろに道はできる」とうたった世界に、ようやく進むことになったのです。今、私の夢は、パズル小説®を、ミステリー小説のひとつとして、日本推理作家協会に認めていただくこと。来年の日本推理作家協会の新年会には、堂々と、真正面から参加することです。

小さな夢? いえいえ、8歳で毎日新聞の「小さな目」に「ラッパ」という詩が載ってから、13歳で小さな親切運動で全国初、中学1年生で兵庫が入選して1万円をもらい、渋沢栄一の息子である渋沢秀雄さんから直筆の手紙をいただいたときからの、18歳で「梅の花の咲くころ」という原稿用紙50枚の小説を書き、文化祭で50部限定で自費出版したころからの、あるいは都立大を休学して小説を書き、すばる文芸賞の一次通過者となったころからの、長い歴史のある夢です。

45歳でビジネス作家、50歳にして週末作家となり、還暦のころに謎解きクロス®を発案し、64歳の今、ようやくパズル小説®作家となった私は、数年後、必ず日本推理作家協会の会員として、全国地域の魅力をパズル小説®で紹介し、100万人のどくしゃにむけて、パズル小説®の大作「そして誰も死ななかった」で、日本推理作家協会特別賞をもらっていることでしょう。

これからも、ご支援のほど、よろしくお願いします。

2020年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

パズル小説®は謎解きクロス

なかなか、Googleの検索で「パズル小説®」がひっかかるのは、大変みたい。でも、他の誰でもない、創設者、本家、家本である私がアップしなければ、誰も、恥ずる小説について語れる人はいないのです。世に出すためには、私が、相応の努力をしておかなければなりません。

世の中に認められている人物や商品は、ただ是電したり、PRしたという理由で、そうなっているのではありません。いくらコストをかけても、なかなかヒットしないこともあります。それは、花粉症の発症のようなものだと私はイメージしています。閾値があり、それを超えなくては、人々の心までとどきません。

今、いくら私が「パズル小説®」について記しても、コストをかけてアピールするようには、パっと普及していきません。それでも、誰にいわれるわけでもなく、誰もみてないところで、こうして私は、書き続けています。パズル小説の現物も、つくり続けています。これは、いつか必ず、閾値を超え、みなさんの心にも届くようになると、私は信じているのです。

まだ、その時期ではないのでしょう。しかし、一度閾値を超えたら、読者のみなさんは、このブログも「過去にさかのぼる」ことができますので、いろいろ試してくれるはず。そして、わかってくることがあります。実はねパズル小説が生まれるには「謎解きクロス」の誕生があったこと。そして謎解きクロスが生まれるには「ミステリーウォーク」のイベントがあったこと。そして、どれにも共通している廣川州伸は、もう40年も前から、パズル小説のような価値創造をして、新しい小説を書いて「誰も知らなかった世界」をつくろうとしていたこと。

みなさん、これからも、よろしくお願いします。


2020年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster