ひたむきに

自分で自分をほめてあげたいときは、ひたむきだなぁと感じているとき。

やっぱり、私は職人なのである。誰に言われるわけでも、それをしたから大儲けできるわけでもない。そもそも、誰からも感謝されないのかもしれない。

それでも、私は、ひたむきな人が好きだ。自分も、そうありたいと願っている。だから、10000札の大吉くじを折ろうと思う。

生きているなら、10000枚のハガキ絵を描いて、1点5000円で販売したい。

生きるということは、つらいことも多々あるけれども、ひたむきに取り組めるものがあれば、じわじわと、よろこびがわいてくる。

意外と、いい人生だったと今は感じている。それでいいのだと、感じている。

2024年10月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

10000枚、描きたい

私は、たぶん、大吉くじを10000札、折りました。半分は、トライアルで消費され、残ったなかの2000札は、「ちょっと、どうかなぁ」と思うところがあり、断捨離しました。

それでも、プロセスとしてみると、誰も「待ってくれていない」状況で、九死に一生を得たからと言って(それまでは2000札くらいでした)一気に制作してしまったのは、何なのでしょうか。

たとえば、折り鶴。10羽を折っても、何も始まりません。100羽でも、「変わり者」。しかし、千羽折れば、祈りが通じます。それを10年繰り返すと、何者かになっています。

私の絵は、まだ社会のステータスにはなっていません。自分で「これはいい」と感じているだけです。それが市場価値をもつかどうか、マーケティングしようとは思っていません。

市場価値は、どうでもいいのです。それは、市場が決めてくれればいい。市場にとっては、私が生きていようが、死んでいようが、あまり関係ありません。

でも、もし1000枚描いたら、個展を自分で開きます。そして、人生の目標を10000枚に定め、毎月100枚、年間で1000枚、そして10年間で10000枚、描きます。

それを無料配布ではなく、1点5000円で販売します。もし市場価値があれば、5000万円の売上です。原価は半分。10年間での粗利は2500万円。全部売れたら、世界旅行に行くでしょう。

世界遺産を、1年かけて、めぐるのが私の夢。ちょっと、小さいかなぁ。生きていたら、必ず実現します。

あと10年、生きていたら。

1980年の自画像

2024年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

どこかで誰かが

この秋、大吉くじプロジェクトでは、大吉くじを3000札ほど制作することになります。けっこうな数です。

100部の制作に5時間として、150時間。一日6時間が限度なので、25日かかります。まあ、午後から夜にかけて、コツコツと続けることになります。でも、嫌いじゃないんです。

なんか、自分が「職人」になった気分。そして、いろいろなことを考えながら、一つひとつ、「この大吉くじを引いて、だれかが 、ちょっとでも幸せになってくれたらいいな」とか。

「ひょっとしたら人生の大切なコンセプトを感じる人もいるかもしれない」「誰かの心を、いやすかもしれない」と想像しながら、ひたすら、折り続けるのです。

この「どこかで誰かの役に立つ」という想像力こそ、創作の原動力。とはいえ、実際に「役立ったよ」と言われると、それまでの苦労がふっとんでしまいます。

私には、現在30名ほどの大切なサポーターがいるのですが、そのうちの一人から「ハガキ絵が届いた。この海の青色が好き。早速、部屋に飾ります」とのこと。

まじ、涙。うれしくて。たった一人でも、自分の作品を認めてくれて、しかも飾ってくれるサポーターがいることは、本当に、心を支えてくれるのです。

きっとどこかに、まだ、心なごませてくれる、まだ見ぬ友人、サポーターがいると思うだけで、創作意欲がわいてきます。

で、彼は今、具象画よりも抽象画に惹かれるとのこと。はっとしました。私は、結局、ハガキ絵で抽象画を描いているのだということです。

私には、幸いなことにピカソやルオー、スーチーヌ、マティス、セザンヌ、佐伯祐三、荻須高徳、ふれねーやスティールなどの画家の絵を感じとる感性が備わっています。

ならば、ハガキ絵なら、自分でも描けるのかもしれない。そう思えてきたのです。はい。できない。わかるということは、描けるということです。はい。

高校生のとき、池袋の東武百貨店で開催されて展示即売会に、ルオーの水彩画、ハガキ大の水彩画がありました。裸婦を描いたもので「5,000」と値札がありました。

私は、すぐに自宅に戻って5000円をかき集め、東武百貨店に行きました。そしてスタッフに「これをください」といったのですが、「え 君には無理でしょう」と。

500万円だったのですね。単位が1000円。意気消沈した高校生は、そのときに誓いました。将来、ハガキ大の作品を描いて5000円で売れる人間になるぞ、と。

それが、半世紀たって実現しようとしています。感無量です。どこかで、私の作品に共感し、5000円を払って自宅に持ち帰る人がいる、私は、そう信じています。

だって半世紀前の私が、そうだったのですから。

2024年10月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster