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ひたすら、ただ、ひたすら
2024年11月2日、下仁田町で「フェスティバル」が開かれる。そこで、参加者に配布する大吉くじを、今、作っているところ。実は、誰に頼まれたわけでもない。自分の判断で、制作している。
ということは、もちろに無償の行動となる。コンサルタントの立場からすると、絶対に、やってはいけないことを続けている。でも、私は知っている。古今東西、このような、ひたすら攻める姿勢が、ゼロからイチを生んできた。
誰も、みたことがない大吉くじプロジェクト。推進者、制作者は、発案者である私である。だから、私は、ひたすら、作り続ける。だって、きっと「待っていてくれる」から。
昨夜も、古民家カフェ「めぐる」のスタッフから「大吉くじ、とっても好評なんです」と、ほめていただいた。それ以上も歓びは、ない。それで十分。待っている人がいるのに、「お金にならない」という理由で、止めることはできない。
それが、私が選んだ、コンセプトデザインという世界なんです。
誰も、みたことがなかった商品・サービスを生み出す。これまでは、商標登録や特許の押さえがなかったから「ただ働き」で終わっていた。
2005年からミステリーツアーに係り、2008年から、自らはじめ、2013年には「謎解きクロス」を発案し、パズル小説、大吉くじ、大吉ビンゴと進んできた。そして、全国では、年間1000回、ミステリーウォークが行われている。
初期に参入したパイオニアの一人として、本来は「利益」を得てもいいかもしれない。しかし「地域活性」を目的にした謎解きで、利益を得ることは、2008年当初から考えていなかった。
赤字にならなければいい。
最期は、私は本を書く。それがベストセラーになれば、それまでの20年間の苦労は、すべて回収されることになる。もうすぐ、そんな時代がくるはず。
だから、ひたすら、ただひたすら、私は今日も、大吉くじを折るのです。

スマホのSNS断ち
コロナ禍となり、SNSとの距離をとるようにしていたが、CampfireのCommunityで、双方向ツールが必要となり、ふたたびFBとTwitter(X)をチェックするようになった。しかし、どうも、頭の調子がよくない。
そんなとき、SNSを1日何回もチェックしてしまうからだと、9月の情報デトックス週間で気づかされた。「スマホ脳」を読んで警戒はしていたが、ビデオが主流になったことで、またFBも面白いと思うようになってしまった。
しかし、ほんの30秒から数分の動画が、なかなか新鮮で、次から次へと、贈らせてくる。やっぱり、ついつい、癖になる。気になってしまう。気が付きと、通勤時間のほとんどを、スマホの画面を見て過ごしていた。
そして、脳が疲弊して、大切な仕事が、なかなか進んでいかなかった。反省。もっともっと、いい仕事がしたいし、大吉くじプロジェクトも、どんどん動かしたい。だから、ちゃんと時間をとるために、スマホのSNSはやめることにした。
FBを止めるわけではない。スマホで観るのを、辞める。ちゃんと時間をつくって、パソコンでチェックはしていく。一日、一回。せいぜい、そのくらいのペースでチェックすれば、あとは、ふれないでおく。
きっと、仕事が、ちゃんとまわるようになるだろう。スマホで仕事を支えようというのが、ちょっと怠慢だったかもしれない。何とかとスマホは、使いよう。パソコンも、AIも、結局は「使いよう」なのである。

昇り龍
大吉くじに活用する「昇り龍」の写真を作成しました。

一応、SNSにも林道していてアップされているはずですが、実は、私の場合、SNSは、ほんの数人のリアルな友人にしか届いていません。スマホの弊害の多くがSNSの弊害と重なるため、スロットマシーンのような機能があるSNSは、だんだん敬遠してきたからです。
※突然、ですますに戻っているのは、ちょっと「公共」を意識したから。やはり、不快な思いをさける気持ちか。
しかし、新たにSNSを始める人は、SNSの魔力にひかれ、ついつい、のめり込んでいくようです。私の場合は、1996年にミクシィからSNSに入っているのですが、その前に、ガラケーのマッチングアプリでオフ会にも参加し、リアルなデートをしたことも、一度だけあります。
もう、名前も忘れてしまいましたが、一緒にクルマで館山に行きました。海を観て、食事して、夕方、最寄りのJR駅まで送って、別れました。お互い、本名も知らないし、それが当たり前の「匿名関係」の走りでした。たぶん。
あれから、30年近くたち、私は大吉くじを世に出しました。これは、よくよく考えると、アンチスマホの一つ。だから、大吉くじは「スマホのアプリ」には、しません。だって、アンチなのですから。
ということで、昇り龍。
大吉くじは、一人ひとりの気持ちに、届くようにと、龍のように天空に舞い上がるように、との願いを込めています。
天まで、とどくといいなぁ。
さ、人儲けしよう
九死に一生を得て、わかったことのひとつ。金儲けや名誉や煩悩をみたす行為は、ずいぶんと次元が低いなぁということ。生きていることそのものが奇跡なのだから、生きているいちにしておきたいことは何だったのか。それは「出逢い」が、一番、重要だということ。
何前回と見た、キラキラした夢のなかで、そこにいたのは、すべて人。心のある人。懐かしい人。大切な人。また逢いたい人。映像は、一つもなかった。死を前にして人生を振り返る時、テレビの画像は、一つもでてこなかった。あるのは、リアルな体験のみ。
小説世界も、実は、なかった。ただ、浪人時代に、大好きな先輩と行った初デート、コッキーポップのコンサートで観たNSPの「さようなら」「夕暮れ時は淋しそう」「汗」などは、鮮やかによみがえった。人と、人にまつわる体験、それが私の人生の、すべてだった。
そして、危ないところで生き残った私が、しなければいけないことは、金儲けをして豪華客船で世界遺産を巡る旅、ではなく、一人で旅に出て、ひなびた温泉宿に泊まって、大好きな絵を描いて、大吉くじを配布する。そういう世界なんだと思っている。
なぜ?
いまわの際に、そういう世界を想い出すから。一度、あるブロックほーめを見てしまった私は、やっぱり人儲けしか、大切なことはないと実感している。WNI創業者の石橋さんが、いつも教えてくれた。廣川さん、やっぱり、仕事も人生も、人儲けが大切だよね。
だよね。
石橋さんは、いつも励ましてくれた。「この企画、いいね。俺たちならできる」そう、俺たちなら、できる。そう言えるサポーターのみなさんとともに、新しい出逢いを求めて、大吉くじは、ますます拡大していくことだろう。
うん。下仁田町との出逢いは、他の街の人々との出逢いともつながっている。中之嶽神社は、縁結びの神様と知り合いになれる場かもしれない。神社本庁の怒りを買わないように、ひっそりと、控えめに、一人ひとりのみなさんとの出逢いを大切にして、人儲けしよう。

プロジェクトD
ドジャーズとヤンキースの世界頂上決戦を観ようと、テレビを点けたら、NHKで新プロジェクトXをやっていた。ヤマハの殿堂アシスト自転車の話。
引き込まれた。30年前の話。
特許を取らず、広く開放し、制作ではブリヂストンのチカラを借り、大ヒットするも、10年間、赤字が続いたという。
私は、大吉くじと重ね合わせた。
商標登録はしてあるものの、特許申請は、まだ手続きしていない。なんか、必要がない気がしてきた。
下仁田町からスタートし、全国で、マネしたいところがあれば、どんどん「地域独自の大吉くじ」を進めればいいのではないか。
日本一の大黒様のある場所には、年間30万人が訪れる。その人々が、下仁田町に流れる。その人々がみな、大吉くじを引いて、幸せ勘、自己肯定感をもって帰っていく。
まず、それでいいのでは?
全国で、その土地に合った大吉くじが生まれる。それが、悩める人々の救いになる瞬間が、きっとあるだろう。それ以上、私に何か望むことがあるのだろうか。
私は、大吉くじプロジェクトの創設者として、名を残し、本を書くことで、収益を得ることになる。
それがいい。きっと。
ヤマハのプロジェクトが、教えてくれた。
