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さ、人儲けしよう
九死に一生を得て、わかったことのひとつ。金儲けや名誉や煩悩をみたす行為は、ずいぶんと次元が低いなぁということ。生きていることそのものが奇跡なのだから、生きているいちにしておきたいことは何だったのか。それは「出逢い」が、一番、重要だということ。
何前回と見た、キラキラした夢のなかで、そこにいたのは、すべて人。心のある人。懐かしい人。大切な人。また逢いたい人。映像は、一つもなかった。死を前にして人生を振り返る時、テレビの画像は、一つもでてこなかった。あるのは、リアルな体験のみ。
小説世界も、実は、なかった。ただ、浪人時代に、大好きな先輩と行った初デート、コッキーポップのコンサートで観たNSPの「さようなら」「夕暮れ時は淋しそう」「汗」などは、鮮やかによみがえった。人と、人にまつわる体験、それが私の人生の、すべてだった。
そして、危ないところで生き残った私が、しなければいけないことは、金儲けをして豪華客船で世界遺産を巡る旅、ではなく、一人で旅に出て、ひなびた温泉宿に泊まって、大好きな絵を描いて、大吉くじを配布する。そういう世界なんだと思っている。
なぜ?
いまわの際に、そういう世界を想い出すから。一度、あるブロックほーめを見てしまった私は、やっぱり人儲けしか、大切なことはないと実感している。WNI創業者の石橋さんが、いつも教えてくれた。廣川さん、やっぱり、仕事も人生も、人儲けが大切だよね。
だよね。
石橋さんは、いつも励ましてくれた。「この企画、いいね。俺たちならできる」そう、俺たちなら、できる。そう言えるサポーターのみなさんとともに、新しい出逢いを求めて、大吉くじは、ますます拡大していくことだろう。
うん。下仁田町との出逢いは、他の街の人々との出逢いともつながっている。中之嶽神社は、縁結びの神様と知り合いになれる場かもしれない。神社本庁の怒りを買わないように、ひっそりと、控えめに、一人ひとりのみなさんとの出逢いを大切にして、人儲けしよう。

プロジェクトD
ドジャーズとヤンキースの世界頂上決戦を観ようと、テレビを点けたら、NHKで新プロジェクトXをやっていた。ヤマハの殿堂アシスト自転車の話。
引き込まれた。30年前の話。
特許を取らず、広く開放し、制作ではブリヂストンのチカラを借り、大ヒットするも、10年間、赤字が続いたという。
私は、大吉くじと重ね合わせた。
商標登録はしてあるものの、特許申請は、まだ手続きしていない。なんか、必要がない気がしてきた。
下仁田町からスタートし、全国で、マネしたいところがあれば、どんどん「地域独自の大吉くじ」を進めればいいのではないか。
日本一の大黒様のある場所には、年間30万人が訪れる。その人々が、下仁田町に流れる。その人々がみな、大吉くじを引いて、幸せ勘、自己肯定感をもって帰っていく。
まず、それでいいのでは?
全国で、その土地に合った大吉くじが生まれる。それが、悩める人々の救いになる瞬間が、きっとあるだろう。それ以上、私に何か望むことがあるのだろうか。
私は、大吉くじプロジェクトの創設者として、名を残し、本を書くことで、収益を得ることになる。
それがいい。きっと。
ヤマハのプロジェクトが、教えてくれた。

原点の立ち位置
大吉くじは、原点に立ち返って、もう一度、市場戦略を考えてみることにした。早くも、結論が出た。原点は、やはりオリジナリティの発露である「金の鈴付きプレミアムバージョン」なのである。
もともと、大吉くじを制作したいのではなく、誰かの救いになれるような「一言」を届けたいという気持ちからスタートしている大吉くじ。そみが原点であり、すべては「悩んでいる顧客」を救うのが目的。
大吉くじが、立ち直るきっかけとなり、少しでも自己肯定感を高めてほしいという、その一転が重要。それが利益になるかならないかは、市場が決める。私ではない。私は、ひたすら、制作を続ける。
いずれ「役立った」「救われた」という人がでてくる。一人かもしれないし、10人かもしれない。もしも、100人になり、1000人になり、1万人の人の気持ちを支えるツールになったら、利益がでるだろう。
それまでは、ともかく、一人でも多くのみなさんに大吉くじを知ってもらい、そして、楽しんでいただきたい。願わくば、おみくじではなく「お守り」として、大切に持っていてほしい。
それが、私の「立ち位置」となる。

原点回帰の大吉くじ
群馬県の下仁田町で、日本一の大黒様でお祓いをしていただいた大吉くじが、約3000札、配布される。
最初、個別の店舗を支援するプロモーションとして考えて、顧客に喜ばれる金の鈴付きプレミアム大吉くじを「お守り」として配布する方向で考えていた。
ただ、制作しているうちに、ちょっと考え方が変わってきた。というのも、お祓い済の大吉くじは、なかなか、いい出来栄えだから。
これまで定価100円ではなく300円で売るための付加価値として、天の声を聴く「金の鈴ストラップ」を同封することにしていた。
エスカレートして、特別なパッケージに入れたプレミアム大吉くじも制作してみた。ただ、あまりにも高価ということで、PRにはなるものの、お守りとして成立するかは微妙な気がしていたのも事実。
そこで、段階を踏むこととした。
まず、大吉くじのスタンダードを普及させ、大吉くじの認知度を高める。
定着したうえで、プレミアム大吉くじを販売する。
そこで、改めて「コンテンツ」の充実を図ることとした。すなわち、これからはスタンダード大吉くじは、どんどん制作するが、そのコンテンツとして大吉WAKA集の制作を本格化させることとなる。
うん。いける戦略だ。

不条理を逆手にとる
今、大吉くじの制作を進めているが、ときどき疲れてしまう。こころの中で、本当に、どこかで役立つ日がくるのか、などと弱気にもなる。
そんなときは、大吉くじをひいて、輝いている人の顔を思い出す。「うさんくさい」という顔は、忘れる。ひたすら、楽しんでくれている人の顔だけを、思い浮かべる。
それでも、今現在、私の事務所には3000札ものプレミアム大吉くじが保管されている。在庫がないとAmazonでは販売できないので、試行錯誤を5000札繰り返し、2000札はサンプルとして配布したので、残っているものとなる。
投資額は、約100万円。コンサルタントとしてのタイムチャージは、約1500万円。このまま、また急性大動脈解離が再発して入院したら、すべてが泡となる。
人間、弱いもので、努力をしていると「報われる」ような気がしてくる。そして、努力が報われていない現実を前にすると、不条理だと考えてしまう。
でも、すべては、自分の甘い見通し。これでアウトなら、投資額は、どうでもいいのです。ただ、ひたすら、大吉くじの可能性を信じて制作していた経験は、私をわくわくさせ、心を浄化してくれた。それでいい。それでいい。
私は、凶、これから1400札を折る。昨日は、真夜中の3時まで作り続けた。ちょっと、疲れてしまったが、まだ止めるわけにはいかない。身体が壊れないように、注意しながら、制作する。
だって、こんなバカなこと、世界のどこを探しても、廣川州伸しかやっていないのだから。世界になかったものをつくり出し、世に出すということは、そういうことなんだから。
