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原点の立ち位置
大吉くじは、原点に立ち返って、もう一度、市場戦略を考えてみることにした。早くも、結論が出た。原点は、やはりオリジナリティの発露である「金の鈴付きプレミアムバージョン」なのである。
もともと、大吉くじを制作したいのではなく、誰かの救いになれるような「一言」を届けたいという気持ちからスタートしている大吉くじ。そみが原点であり、すべては「悩んでいる顧客」を救うのが目的。
大吉くじが、立ち直るきっかけとなり、少しでも自己肯定感を高めてほしいという、その一転が重要。それが利益になるかならないかは、市場が決める。私ではない。私は、ひたすら、制作を続ける。
いずれ「役立った」「救われた」という人がでてくる。一人かもしれないし、10人かもしれない。もしも、100人になり、1000人になり、1万人の人の気持ちを支えるツールになったら、利益がでるだろう。
それまでは、ともかく、一人でも多くのみなさんに大吉くじを知ってもらい、そして、楽しんでいただきたい。願わくば、おみくじではなく「お守り」として、大切に持っていてほしい。
それが、私の「立ち位置」となる。

原点回帰の大吉くじ
群馬県の下仁田町で、日本一の大黒様でお祓いをしていただいた大吉くじが、約3000札、配布される。
最初、個別の店舗を支援するプロモーションとして考えて、顧客に喜ばれる金の鈴付きプレミアム大吉くじを「お守り」として配布する方向で考えていた。
ただ、制作しているうちに、ちょっと考え方が変わってきた。というのも、お祓い済の大吉くじは、なかなか、いい出来栄えだから。
これまで定価100円ではなく300円で売るための付加価値として、天の声を聴く「金の鈴ストラップ」を同封することにしていた。
エスカレートして、特別なパッケージに入れたプレミアム大吉くじも制作してみた。ただ、あまりにも高価ということで、PRにはなるものの、お守りとして成立するかは微妙な気がしていたのも事実。
そこで、段階を踏むこととした。
まず、大吉くじのスタンダードを普及させ、大吉くじの認知度を高める。
定着したうえで、プレミアム大吉くじを販売する。
そこで、改めて「コンテンツ」の充実を図ることとした。すなわち、これからはスタンダード大吉くじは、どんどん制作するが、そのコンテンツとして大吉WAKA集の制作を本格化させることとなる。
うん。いける戦略だ。

不条理を逆手にとる
今、大吉くじの制作を進めているが、ときどき疲れてしまう。こころの中で、本当に、どこかで役立つ日がくるのか、などと弱気にもなる。
そんなときは、大吉くじをひいて、輝いている人の顔を思い出す。「うさんくさい」という顔は、忘れる。ひたすら、楽しんでくれている人の顔だけを、思い浮かべる。
それでも、今現在、私の事務所には3000札ものプレミアム大吉くじが保管されている。在庫がないとAmazonでは販売できないので、試行錯誤を5000札繰り返し、2000札はサンプルとして配布したので、残っているものとなる。
投資額は、約100万円。コンサルタントとしてのタイムチャージは、約1500万円。このまま、また急性大動脈解離が再発して入院したら、すべてが泡となる。
人間、弱いもので、努力をしていると「報われる」ような気がしてくる。そして、努力が報われていない現実を前にすると、不条理だと考えてしまう。
でも、すべては、自分の甘い見通し。これでアウトなら、投資額は、どうでもいいのです。ただ、ひたすら、大吉くじの可能性を信じて制作していた経験は、私をわくわくさせ、心を浄化してくれた。それでいい。それでいい。
私は、凶、これから1400札を折る。昨日は、真夜中の3時まで作り続けた。ちょっと、疲れてしまったが、まだ止めるわけにはいかない。身体が壊れないように、注意しながら、制作する。
だって、こんなバカなこと、世界のどこを探しても、廣川州伸しかやっていないのだから。世界になかったものをつくり出し、世に出すということは、そういうことなんだから。

みんなで幸せになろう
そんなことは、ありえない、と、実はみんな、感じています。みんな、なんて不可能だ、社会は、ゼロサムゲームなのだから。誰かが幸せになれば、その裏では、誰かが不幸になっている。
だから、幸せになるために、みんな、競争している。勝ち組と、負け組がある。みんな大吉なんて幻想は、負け組の妄想にすぎない。そんな声は、さんざん、聞いてきました。
でも、私は、気づいたのです。社会は、ゼロサムゲームだけれど、世界は、そうなっていなす。共生できなければ、生物は、滅びてしまう。人間社会、動物の利己的な社会では、確かにゼロサムゲーム。
でも、世界の構造は、共生できるように、できている。それを実現できないのは「共創」という観念が、理解できないから。そもも、仕方ない。だって、昭和の時代には、ずっと共創にあけくれていたのだから。
大吉くじは、現在、2割の人にしか、支持されていない新聞やです。そけを牽引してくれる、サポートしてくれるみなさんは、たぶん5%。いや、もっと少ないかもしれません。いわゆる「誤差」であり、ジャンクであり、イノベーター。
でも、時代を作るのは、そういう人々です。そして、必ず、みんなが幸せになれる方法が、あるはず。大吉くじは、その細い道をいくための「お守り」です。そして私は、月曜日までに、4000札の大吉くじを折るのです。
病み上がりではありますが、徹夜も辞さない覚悟で、みんなの幸せを祈念しながら印刷し、大吉くじを折っています。その私の行動を支えているのは「こんなことをしているのは世界でただ一人」という感覚。
正直、とっても楽しい時間なんです。

報われる明日
昨日、下仁田町に行き、あの有名な、年間30万人が訪れる「日本一の大黒様」が鎮座する「N嶽神社」に伺った。もちろん、商工会の白石局長が事前に根回しをしてくれていたのだが、その日、私も同行して挨拶に行くことは、まったく決めていなかった。
ただ、大吉くじの「見本」ができていたので、2800札の印刷にかける前に、デザインを含めて、確認しておきたかった。それで局長に見せたのだが「いいねぇ」「でしょう」「凄くいい」凄くいいでしょう」と、ありがとうのコダマの後、「今から、店に行こう」と。
私は、5~6年ぶりの参拝になる。N獄神社をベースにパズル小説を各話で伺って以来。宮司は、私を覚えていてくれて、話しはとんとん進んだ。大吉くじは、N獄神社でお祓いをしてもらったうえで、下仁田町に配布されることになった。うれしい。
そして、その事実を高らかに、固有名詞でうたってしまうと神社庁から叱られることになるので(だから私も神社にはアプローチできなかった)、ややあいまいな形で「お祓いされている」という事実だけを記す形に変更することになった。
その代わり、ビジュアルとして「日本一の大黒様」を大吉くじに活用していいという。しかも、局長に無理押ししていた「下仁田だけではなく、他の場所の大吉くじもおはらいしてもらって、記していい?」とお願いしていただいた。
地域のみなさんが元気になれる大吉くじなら「OK」とのこと。別に契約書はなく、互いの信頼に基づく決定ではあるものの、九死に一生を得て、何も怖いものがなくなってしまった私は、N獄神社と心中する覚悟で、全国展開に、改めて乗り出すことを決めた。
白石局長とは、下仁田駅30秒にある茶々というパブに行き、彼はクルマの炎天で、私は大病の後遺症で、ノンアルビールで乾杯をした。美味しかった。局長はミートソース、私はナポリタンを食べ、今後の大吉プロジェクト展開について夢語を交わした。
来週は、いよいよ、おはらい。それまでに、2800札の大吉くじを制作する。そのうち、1400はプレミアム大吉くじなので神の意向を知るための金の鈴がつくことになる。そんなにあったかなぁ。ということで、改めてAmazonで1000個の鈴セットを購入。
この先行投資も、いつか、幸せな笑顔の数で回収されることを、私は知っている。2800札のうち、たぶん数%だろうが、よろこんでくれる人がいる。その人のために、私は、自分の手で、大吉くじを折り続ける。
