すべての謎は、果てしなく続いている

かつて、子どものころ、謎解きをする探偵小説が大好きでした。探偵ホームズに始まり、怪盗ルパンも、明智小五郎も、怪人二十面相も、みんな謎解きがあるから、わくわくして、その世界にひたっていたのです。

やがて、大人になってくると、今度は科学の謎解きに惹かれていきます。なぜ、宇宙は、こんな構造になっているのか。星をみるたびに、不思議でした。そこで講談社ブルーバックスを買いあさり、アインシュタインの理論を学び、超弦理論の登場にわくわくしました。

その一方、人生そのものについての謎解きも、のっぴきならない事態に突入していきました。恋をして破れ、また恋をして。人生とは何か、その影をつかみながらも、謎解きが進まないまま。
気が付いたら、還暦でした。そして、どれほどの謎解きができたのかと振り返ってみると、それぞれの謎は深まるばかりで、決して「解けた」という状態にはありません。

一つだけ、人生というものは、日々、小さな謎解きを繰り返しているうちに、大きな謎はそのままで、不意に終わるときがくるということを、学んだようです。少なくとも、私にできることは、日々、小さな謎解きをして、解けていなくても、一度、追及を止めて、眠りにつくことです。そうすれば、寝ている間に、ひょっとしたら、脳細胞が謎を解くヒントを与えてくれるのです。
名探偵コナンで、毛利探偵は、コナンに強制的に眠らせられてしまい、いつの間にか謎解きを終えているわけですが、現実問題として、体験的には、謎がとけない場合は、寝るに限るのです。寝ている時間に、脳が気を利かして、答えに近づいてくれることもあります。

もっとも、歩くことで謎が解ける場合もあります。これも、私たといたった一つの事例でしかありませんが、歩いているときまは「創造」が進み、寝ている間は「解決」が進みます。ということは、いくら寝ていても「解決」するだけで、新しいものを創造することはできません。何かを作るということは、これまでなかった新しい価値を創造することですから、歩くしかありません。寝ている間に解決できても、何かを作り出しているわけではなかったのです。

というわけで、私は今、謎解きクロスの新展開をするために、せっせと歩かなければなりません。歩けば歩くほど、花粉が目に染みて、鼻を直撃、でも、何とか歩いて、歩いて、新しい何かをつかむために、頭をフル回転させることが求められているのです。
だって、この謎解きクロスは、まだ誰も到達したことがない、世界初のゲームなのですし、私が頑張れば面白いものとしてスタンダードになり、頑張らなければ、誰も知らないまま、その役割を終えていくのです。クロスワードパズルが世界に波及していったときに、寝ながら、課題を解決していって、普及したと考えるには無理があります。やっぱり、とことん歩いて、とことん考えて、ひらめいて、クロスワードは発展したはず。私の謎解きクロスも、そのようにして創造されていくのだと思います。

その前提となる思想(?大げさですが)は、すべての謎は、決して解けて完結ではなく、また新たな謎を生み、永遠に続いていくというものです。謎解きが、途中で終わったら、それは、たまたま。そこは中間地点であり、よくみれば、新たな謎につながっているのです。

たとえば、「深谷宿ミステリーツアー2015」で展開した謎は、2016に引き継がれる。
さらに目黒区「のんびりイベント散歩2015」で展開した謎も、2016に引き継がれる。

今週末、これまで、やりたくても実現しなかった謎解きクロスが、あの地域で、謎解きカフェと融合して、強い企画となって、展開されるかもしれません。

私のチャレンジは、まだまだ続きます。そして街は、新しい謎で満たされていくのです。

みなさんが、自分で解くために。

謎解きクロスは愛の十字架

ふと、思いました。

人生の楽しみ、深さ、よろこびは「愛」という言葉に象徴されています。愛がないところに、人生を置いてしまってはいけません。ただ、私たちの生活が少しずつ「AI」に侵されているような気がします。

それって、愛ではありません。

謎解きは、論理パズルの効用だけではなく。謎解きには「愛」がある。街歩きには「愛」がある。だから、「愛」が伝わるような問題で、謎解きができたらいいなぁと思ったのです。

謎解きクロスは、愛の十字架。

これが、人生の謎を解くキーワード。そして謎解きカフェでは、そんなペンシルパズルに囲まれて、頭も使いながら、愛につつまれているお客さんがいる。

今、企画している「謎解きカフェ」は、早ければ今年のGWにも、あの有名な交差点でデビューするのでは。

みなさん、お楽しみに。

信州須坂 春の 謎解き大作戦!

パズラーのみなさん、お元気ですか?

3月3日は、ひな祭り。信州須坂でも、大がかりな30段に飾られたひな人形が観られるビッグな祭りが行われています。そのイベント会場で、3月5日から、謎解きクロスによる「謎解き大作戦」が実施されます。

とっくに立春をすぎたとはいえ、信州信濃は、まだまだ冬の寒さのなか。でも、日差しには「春」が感じられてきました。信州の大自然のなか、須坂アートパークに飾られるおひなさまと、謎解きクロス。

それは「蔵のまち須坂」のウォーキングに、みなさんを誘います。

詳細は、おってお知らせします。そこでミステリーウォークをして謎解きを完成させてみなさんにはレベルアップされたミステリー小冊子を差し上げます。

タイトルは「恋人たちの事件は 蔵の町なかで起きた!」

もちろん、日本橋の探偵@ホームズ事務所からスタートする、地域活性化のためのミステリー。いつものように謎解きクロス9×9が、容疑者となった須坂の魅力を伝える真犯人にたどりつくヒントを与えてくれる仕掛け。

抽選で当たる賞品もあります。須坂温泉・古城荘「平日限定ランチプラン」ペア券が当たります。でも、須坂観光協会さんのご厚意で成立した企画なので、1組様という希少な賞品。でも、他にも信州須坂ならではの「りんご」や、松代・真田丸関連特別企画展『戦国の絆」ペア招待券を5組10名に!

信州須坂のあとは、深谷宿ミステリーツアーに突入。その後、秋に向けて、目黒区での「のんびりイベント散歩」の企画が始まります。

その館、真夏には「謎解きカフェ」が続々と登場する予定。いずれ。全国のカフェで「謎解きクロス」が楽しめる時代がくると思います。

思えば5年前。

勝浦ビッグひな祭りでは、JTBさんの支援を得て、全国初の「クロスワードパズル」を使った謎解きミステリーウォークが行われ、200名近いみなさんに楽しんでいただきました。

「このミステリーウォーク、めっちゃ楽しい!」

という声に支えられて、研究を重ねて編み出された「謎解きクロス」は、今、普及期を迎えつつあります。

本ホームページで、いずれ毎週のように全国カフェのみなさんからの「生声」が読める日も遠くはありません。

ぜひ、本サイトを通して、夢が実現していくプロセスを共有してください。よき人生のために。幸せな日々のために。

 

 

 

 

週末に、謎解きカフェに行きませんか?

今は、謎解きカフェの存在を、誰も知りません。誰も、というのは大げさですが、ごく限られた、私に近しい人しか、しらないのです。

でも、「謎解きカフェ」を知っている人は、日本の人口の1%くらいの人々に、サービスを提供している人たちです。その彼らが今、いずれ「謎解きカフェ」は全国に広がるだろうとみているのです。

「謎解きクロス」を始めたときには、そのパズルが本当に面白いのか、なかなか判断ができませんでした。正直な話、ひょっとしたら普及はしにくいのではないかという気もしていたのです。そんな私を励ましてくれたのは、いつもユーザーのみなさんでした。「これ、面白い」という声が、私の推進力となってくれました。

とくに「謎解きクロス5×5」は、子どもから高齢者まで受けるということを、直接、目にすることができました。また「謎解きクロス9×9」も、一部のマニアには、たまらない魅力があることもわかりました。だって、西小山で楽しんでくれた人が、わざわざ、問題を求めて深谷まで来てくれたのですから。

その謎解きクロスを使って謎解きをする「謎解きカフェ」ですが、こちらは、まだ日本中に1店舗もないにもかかわらず、「これはいい」という声が寄せられてきました。

米国で、なぜ、レクサスが売れたのか。その大きな要素に「ネーミング」があったということです。ネーミングは、とても大事。「謎解きカフェ」は、間違いなく、受け入れやすい名前です。忘れない名前です。今までなかったのが不思議なくらい身近な名前です。「謎解き」と「カフェ」です。うっかれすると商標がとれないかもしれない言葉なんですが、いけます。

謎解きクロスが、ちゃんと通ったのですから。

というわけで、みなさん(といっても、本稿は何もPRしていませんので、見られているのは、本当にごく少数の方なんですが)しばらく、独占状態をお楽しみください。

そして、来年の今ごろには「謎解きカフェに行きませんか?」という言葉を、あちこちで耳にされること、一緒に願っていてください。

 

なぜ、深谷市を視察しないの?

クロスワードパズルファンのみなさん、ミステリーファンのみなさん、お元気ですか? 週末作家の廣川州伸です。

今回は、ちょっと真面目に、地方創生のキーファクターについて考えてみましょう。理屈は、簡単です。中央で、机上の空論をベースに「地方は、こんな形で再生した事例がある。それを研究したから、真似しなさい」と、地域に根差していないコンサルタントが出した「課題解決策」を、地方が鵜呑みにしてしまうから、ちょっとだけ再生はしても、新たに何かをつくる「創生」まで至らないのです。

それは、見本とした事例に、問題があります。

地方の地域活性化には、全国に通用する事例と、その地域にだけ通用する事例があるわけですが、みんな「その地域で成立した事例」を、視察に行きます。それをそのまま、自分の地域で実現しようとする。

失敗しないほうが、おかしいのです。

もちろん、失敗してもいい。そこから、ちゃんと「おらが地方に応用するには、どうしたらいいか」がわかるような失敗なら。

しかし、中央から大先生が降りてきて、指導するというスキームは、たいてい。地域をかき混ぜるだけで、グラスルーツで地域を支えているみなさんの琴線にはふれません。

すると、どんなことが起こるか。

補助金がほしいから、とりあえず、従うけれども、何の解決にもならないから「早く、一念がすぎないかなぁ」と、みんなでじっと息をひそめる。そんなことが、続いてしまうわけです。

これは、スキームそのものが、間違っているからこそ、起こることです。

では、どうしたらいいか。地域と、10年間以上、一緒に地域活性をしてくれるコンサルタントとパートナーとなり、一緒に「宝物」を発見し、そして創生していくしかない。ポイントは、パートナーシップなんですね。

それができる企業も、コンサルタントも、限られています。

そして、私たちが進めている謎解きクロスによるミステリーウォークは、まさに地域を創生する、トリガーとなるツールだということなんです。

そのことに、なぜ地域の「地方創生」担当者は、気づかないのでしょう。

そんなの、とっくに気づいているよ?

いえいえ気づいていません。その理由は、「深谷宿ミステリーツアー」に、視察する人が、ほとんどいないという現実があるからです。地域を、地域の人々の力で元気にしていく仕掛けであり、しかも、大それた予算を必要としないミステリーウォークの仕掛けは、今、大変重要な視座を与えてくれるはず。

深谷市には、地方自治体のみなさんが視察に来た、遊んで帰れるインフラがほとんどありません。観光地でもないので「深谷視察? ネギをみてどうするんだ」という認識になるのも、仕方ないのかもしれません。

でも、あの渋沢栄一さんの生まれ故郷。何もないはずがないでしょう。

ということで、今年は、深谷宿ミステリーツアーを、本当に地域のためになるものとして深堀し、全国展開できる事例にブラッシュアップしていきます。

ご期待ください。

 

 

謎解きクロス5×5にハイグレード版登場

深谷宿ミステリーツアー2016は、4月9日10日の週末に決定。

そこで展開する「謎解きクロス5×5」について考えながら散歩をしていたら、すごいことを考えてしまいました。

謎解きクロス5×5は、その場でパッ、と「ひらがな1文字」を考える脳トレ問題ですが、それをミステリーウォークに応用したときに「もう少し難しいものはできないの?」という声がありました。

ちょうどいいという人がいる反面、物足りないという人もいる。その場合、私は「物足りない」というレベルに、グレードアップします。そのうえで、ほしい人には「ヒント」を提示すればいいのです。

すると、難しい問題を解いてみたいという人は、ヒントなしでチャレンジするし、自力で溶きたいけれども、難しいという人には、ヒントがあることで、自力解決を達成してもらいます。

ミステリーウォークは、地域活性化のツールなのですから、なるべく多くの人が解けて、しかも難しいというのが理想。

で、それはどんな問題?

4月9日10日の週末に、ぜひ、深谷宿ミステリーツアーにご参加ください。そこで「あっ!」と驚くことになるかと。これまで、謎解きクロス5×5に親しんできたみなさんも「その手があったか!」と、感動していただけると自負しています。

それもこれも、私が黄昏散歩をしているから、発見できたこと。これから、幕張本郷の周辺を「哲学の道」と呼ぼうかなぁ。

信州須坂 なぞ解きイベント

パズラー&ミステリーファンのみなさん、こんばんは。

この春は、二つの謎解きクロス&ミステリーウォークが行われます。

一つは「信州須坂 なぞ解きイベント」で、3月1日から27日までが第一弾として「ひなまつり編」。

そして、4月7日から24日までが第二弾として「さくらまつり編」となっています。

もちろん第三弾として本格風ミステリー小冊子「事件は蔵の町で起きた!」が、3月1日からGW明けまで、信州須坂観光のメッカ「蔵のまち観光交流センター」にて配布されることになります。

この春、信州須坂では、「恋人たちが、謎解きに夢中になる」のです。

そして、信州との縁も深い埼玉の深谷市では、昨年に引き続き「深谷宿ミステリーツアー2016}が開催されます。

今週末、ロケハンをした結果、凄い謎解きについて、本サイトでも公開させてもらう予定。何が凄いかというと、地域活性化では岩手県くらいしか実績のない「イングレス」のミッションを使った、新しい謎解きイベントが展開されることになるからです。

深谷商工会議所のみなさんの熱い思いが、地域を元気にしていきます。

謎解きクロスは、その強力なツールとなって、地域創生に寄与します。おそらく、2020年には、地域で謎解きクロスによる活性化を進めるのが常識になっているはず。

ビッグマウス?

いいじゃないですか。8年前に、赤坂サカスでミステリーウォークをしてから、この展開を夢見てきました。

ぜひ、みなさん、一緒に街を元気にしながら、自分も元気になっちゃいましょう。

 

交差点で考えたこと

交差点で考えた。

この世界は、謎で満ちている。そして、そこに謎があるのなら、解いてみたくなるのが人情である。

謎が解けても、前に進めるとは限らない。ただ、謎解きをしないまま歩くのは心地よくない。

かくして私は考え、謎解きをして歩き始める。

ふたたび、交差点で立ち止まるまで。

夏目漱石の草枕のように蘊蓄のある文章にはならなかったが、今の私の、正直な気持ちである。

おやすみなさい。

春一番が謎を誘う

パズラーのみなさん、お元気ですか?

関東地方、去年は春一番が吹かなかったので、二年ぶりだったとか。そして、春一番が吹いた後は、たいてい冬型の気圧配置となり、寒の戻りがあるということです。

こういう気象の現象は、たいてい当たります。

それでも、謎めいて感じられるのは、その気温差が激しいからでしょうか。かつて、秋のことですが、銚子の犬吠埼で、激しい雷雨に打たれたことがあります。夕方に降り始めたゲリラ雷雨は、小一時間ほど続きましたが、終わった後には、二次はなかったものの、恐ろしいくらいに美しい夕焼けが広がっていました。

そのとき、思ったのです。

この世界は謎で満ちている!

金田一少年の事件簿で「名探偵といわれた、じっちゃんの名にかけて」という決めセリフがあります。

私も、謎解き黒いによるミステリーウォークでは、小冊子が「た、大変だ―!」でスタートするというお約束を作りましたが、いつも適格なアドバイスをくれる元実業之日本社の敏腕編集長Oさんから「これだけは、考えなおして」と言われ続けてきました。

で、ちょっと考えています。

「この世界は、謎で満ちている」

そう呟いてから、事件を解き始める探偵@ホームズの物語。

いずれにせよ。「人生はゲーム」という言葉を超えて、読者のみなさんの琴線にふれる決めセリフを考えなければ。

今年、ブレイクしちゃいますので、今から、その準備です。