辰巳出版から発刊された「仕事に効く人生に役立つ 大人のための「寓話」50選」には、謎解きクロスの問題が5問、挿入されています。ぜひ、ごらんください。
ここでは、掲載した問題の「文章」のみもご紹介します。
■第1章・扉(表)
■コラム(謎解きクロス)①
■顔がサイコー
実りの秋になるころ、商店街にはさまざまな糧が並んで賑やかになる。
商店会長の父も、70歳の古希を迎えた。昔の仲間からは「そろそろ息子に仕事をゆずればいい」と言われている。たぶんその話……父から居酒屋に呼び出された。家ではビールモドキしか飲めない父はうれし泣き。逆に私は笑う門には福来ると笑っていた。
父は今、秋祭りの話し合いを進めていたが、いい案がなかった。ジャンケン大会をしても相子の場合はどうするかなど、細かいところで異論が出てくる。
結局、奇異に映るのかもしれないが「謎解き」をすることになった。それぞれの店舗のドアや引戸にヒントを貼って街歩きをしながら、絆を確認する。最近は商店会員の成り手も少ないので、若い人が参加できるイベントにしたいというのが動機だ。
私は、友人のパズル小説家を手配して謎解きを企画。暇をもてあましていた父は、どこかから探偵ホームズのコスチュームを借り、商店街を歩いた。
お腹に子どもがいた嫁は顔に白い粉を塗ってヒゲを書き、エルキュール・ポアロになりすますと、若いお客様を相手に探偵役を謳歌していた。
※問題編を読み、キーワード(書体がゴシック)となる言葉を平仮名にして、次ページにある記入欄のマス目を埋めてください。そのピースは、名詞とは限りません。