12年早かった

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正確には、12年前になる。気象の世界では知らない人のいない故・佐々木嘉和先生の著書「竜巻の謎に挑む」(IDP新書)の取材・編集に携わることができた。

そこで、佐々木先生が創出した「気象エントロピー理論」について教わり、「これはスーパーコンピュータ(当時は量子コンピュータはまだ妄想とみられていた)が進化したら大変なことになる)がリアルタイムにビッグデータ解析をするようになったら、気象予測の世界で革命がおきると感動したのをおぼえている。

そして、3月3日。イギリスで、世界をゆるがす論文が発表された。それは、量子力学と一般相対性理論をつなぐ数学的な仕掛けについての論文。量子の世界も、宇宙規模の世界も、いずれも人類にとっては手の届かない「他人事」だが、佐々木先生の気象エントロピー理論は、私たちにとって他人事ではない、竜巻を解明する、地球規模の理論となる。

量子力学、気象、そして宇宙論が今、統一されようとしていることになる。これは、人類の歴史にとっても超重大な瞬間が近づいているということだ。

そこに、私も、かかわっていたのである。何と幸運なことか。

まず、2025年3月3日に何が起きたか、論文のイントラダクションをコピペして、記録しておく。今、Google翻訳して、必死で読み込んでいる。そしたら、24時間、過ぎてしまった。

エントロピーによる重力

ジネストラ・ビアンコーニ教授

Phys. Rev. D 111, 066001 – 2025年3月3日発行

要約

重力は、物質場と形状を結合するエントロピー作用から導き出されます。基本的な考え方は、ローレンツ時空の計量を量子演算子に関連付け、繰り込み可能な有効密度行列の役割を果たし、ディラック・ケーラー形式に従って、物質場を位相的に0形式、1形式、2形式の直接和として記述することです。時空の幾何学はその計量によって定義されますが、物質フィールドは、時空と物質の間の相互作用を幾何学的に記述する物質フィールドによって誘導される計量である代替計量を定義するために使用できます。提案されたエントロピー作用は、時空のメトリックと物質フィールドによって誘発されるメトリックとの間の量子相対エントロピーです。この作用から得られる修正されたアインシュタイン方程式は、低結合の領域で宇宙定数がゼロのアインシュタイン方程式に還元されます。ラグランジュ乗数の集合として機能するG場を導入することにより、提案されたエントロピー作用は、G場にのみ依存する創発的な小さく正の宇宙定数を持つアインシュタイン・ヒルベルト作用に還元されます。得られた修正重力方程式は、メートル法とG場では2次に残ります。この場の理論の標準的な量子化は、量子重力に新たな洞察をもたらす可能性があり、さらなる研究により、G場が暗黒物質に果たす役割が明らかになるかもしれません。

2025年3月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster