謎解きが地域をワンダーランドにする!

みなさん、こんにちは。いよいよ2015年も、師走に入りました。
今回は、地域活性化と「謎解きクロス」と「ミステリーウォーク」の関係について、まとめておきます。
「謎解きクロス」は、ミステリーウォークを展開するなかで、JTBさんの支援を受けている5年前に、千葉県の黒潮ラインミステリーウォークで始まりました。JTBの大谷さんが
「ぼくは、クロスワードパズルが大好きなんです。問題に、クロスワードパズルを使うことはできませんか?」
と、問うたのです。直観的に「それはいい」と感じた私は、出張(講演)で行った京都の書店でクロスワードの本を買い求め、研究しました。そして、最初にクロスワードを埋める形で問題作成がなされたのが、「勝浦ビッグひな祭りミステリーウォーク」となります。掲示されたヒントを問題用紙に入れると、クロスワードが解けるというものです。若いカップルが「これ、とても面白い!」と、満面の笑顔で語り「もっと他の場所でも、このパズルの問題、やってないのですか?」と聞かれました。いける!と感じた瞬間でした。

次に登場したのが、JR東日本と下田市が共催した「黒船列車ミステリーウォーク」です。何と、あの伊豆急行の特別列車内で、クロスワードによる謎解きをして、黒船列車内に掲示された「黒船&下田物語」から、ヒントをつかんでもらうという趣向。400人ほどの参加者の半数が、65才以上の高齢者。最初は「クロスワードなんて解けない!」と関心もうすかったものの、東京から5時間もかけて下田につく間、だんだん、ヒマをもてあますようになる。そこで「謎解きでもしてみるか」となりました。数人のグループで参加している人が多く、掲示されたパネルの物語を読む人、クロスワードを説く人などにわかれ、教えあう姿もみられました。大盛況。大人気を目の当たりにした私は、いよいよ、「謎解きクロス」の開発に入ります。

「謎解きクロス7×7」が、最初にできました。4年前のことです。
「謎解きクロス5×5」ができたのは、3年前。あまりの効果に、私自身びっくり。
{謎解きクロス9×9」は、たぶん問題制作が無理筋だろうと思っていたのですが、2日間かければできることが判明。それが2年前です。
その結果、ミステリーウォークの「黄金パターン」が出来上がりました。

<1>事前告知(これはクロスワードではなく、新しい「斜め読み」問題です)
<2>当日のミステリーウォーク(謎解きクロス5×5を使って、街歩きを楽しみます)
<3>地域活性化のミステリー小冊子配布(謎解きクロス7×7と9×9で校正されています)

この黄金パターンで、何が実現するのでしょう。

まず、当日の街歩きの参加者が、謎解きと街歩きの両方を楽しむことができます。街歩きをしながら、難しいミステリー小冊子を読むという、伝統的な「深谷宿ミステリーツアー」方式は、ターゲットを限定してしまうという課題がありました。ミステリーファンしか、参加しにくいのです。

そこで、これは西小山で、地域プロデューサーの川崎さんからの提案があって3年前から、そうしていたのですが、「ウォーキングの問題は簡単に」ミステリー小冊子は「もっと難しい問題が解きたい」という、コアなファンの「希望者」(街歩きはしてくれている!)に配布するというパターンです。これが、なかなか好評で、参加者に加須器連れが増えました。

そこで大活躍したのが、ミステリーウォークのヒントポイントのすべてに、その場で考える「謎解きクロス5×5」というパズルを掲示して、ヒントにするという方法です。

この謎解きクロス5×5は、小学校2年生から解くことができ、高齢者も参加できる仕掛け。大人も、男性も女性も、みんなで参加でき、「一問解くと、他の問題を解きたくなる」という特徴があります。だから、街歩きにピッタリなんです。

いずれ、これは「脳トレ」にいいということになるのではないかと、私は、ひそかに期待しています。

このように、「謎解きクロス」と「ミステリーウォーク」は、地域活性化のためのイベントに活用するという明確な指向性を持って、生まれてきました。

ところが、ミステリーウォークと地域活性化だけではなく、「謎解きクロス」には、「脳トレ」のみならず、知的好奇心を満たすニーズが存在しています。これは、間違いなく、巷に溢れているクロスワードパズル本の応用系として、全国に普及するはず。

この謎解きクロスが、全国に普及すれば、地域活性化のためのミステリーウォークも、地域のみなさんが、自分で活用して、自分でプロデュースできるようになるでしょう。

すなわち、地域活性化とミステリーウォークのイベントは、私ではなく、地域プロデューサーが、自ら問題を制作して、進めることができるようになるのです。自立、してしまうのです。

ということは、私は、この地域活性化では、利益を上げることはできません。だって、それぞれの地域が、自分の問題としてとらえ、自分たちでプロデュースして、運営していくのですから。最初、講演に呼んでくれるかもしれませんが、そのあとは、自分たちで、進めることになるでしょう。

実際、浅間温泉ミステリーウォークは、そのような経過をたどりました。

ミステリーウォークの仕掛け自体は、ヒントポイントをつくり、順に回っていただスタンプラリーの変形になります。そこに「ミステリー」が関わってくる。そのミステリー小冊子に価値があり、ここは、地域のみなさんでは難しいかもしれません。しかし、浅間温泉には文章が得意な方がおられ、自分で書くと申し出てくれました。ただ「謎解き」を考えるのが難しいというのです。

確かに、深谷宿ミステリ―ツアーでは、原作者の伊井圭さんは、いつも「問題をつくるまが大変」と悩んでおられました。ときには、3カ月もかけてミステリー小冊子を作っていました。ところが、私の謎解きクロスを使えば、たぶん1ヶ月に短縮できます。

全国に、ミステリー作家は500人もおられます。

謎解きクロスの問題を作って、地域に住んでいるミステリー作家さんに「この言葉を使って、人が死なないミステリーを書いてくれませんか?」とお願いすればいい。

というのも、私がミステリー小冊子を書けるのは、1ヶ月に1冊が限界。すなわち、年間12地域でしか、本格的なミステリーウォークは、できないことになります。

全国には、活性化してほしいという商店街、地域がたくさんあります。すでに、自分たちで何とかしているところは除くとして「どうしていいかわからない」という地域は、500くらいあるとみています。その500の地域の2割、100地域に、この謎解きクロスによるミステリーウォークが導入されれば、日本は、もっと楽しく、元気な地域で満ちるはず。

それには、地域プロデューサーが、最初だけ私を呼んで、講演と作戦会議をして、謎解きクロスの問題作成だけは、私のところに委託して、ミステリー小冊子は、地域を知り尽くしたの地域に住む作家さんに書いてもらうという世界が重要だと思うのです。

これが、私の描いているドリームです。

5年後、東京オリンピックまでに、そのような元気な地域が増えていると、私はコミットしたいと思います。そのときには、その元気な地域100のうちの半分で、謎解きクロス・サイモンズカードが使われていることでしょう。

サイモンズカードとは何か?

もし、ご存知ない方は、下記のサイトをご覧ください。謎解きクロスは、いずれサイモンズカードと連携して、地域活性化の収益構造を変えるとともに、全国も「謎解きクロスファン」のみなさまが、それぞれ、自分の好きな地域の謎解きクロスを解くことで、その地域を応援するという仕掛けに参加することになるのです。

このドリーム、ぜひとも、私とともに追いかけてください。謎解きクロスを普及させるのは、私ではありません。一緒に応援していただける、ファンのみなさまなのですから。

謎解きクロス&ミステリー最大の危機とは?

本日で、11月も終わりです。
明日から、師走。昨年の今ごろは、何をしていたのでしょうか。それを思うと、ちょっと感動を覚えます。そのことを、書いてみましょう。

昨年の今ごろ、謎解きクロスによるミステリーウォークは、ちょっとピンチに見えました。というのも、2008年に記念すべき第1回をした伊豆下田での、7回目のミステリーウォークが決まりません。そればかりか、2009年に、伊豆下田に次いで街ぐるみで謎解きにチャレンジしてくれた東京・西小山で、「来年は、いったん中止にして、原点回帰をしよう」という声があったからです。

地域活性化は、持続的なケアが不可欠。せっかく始めたミステリーウォークなのに、もしも「今年はいいや」という流れができてしまうと、おそらく、来年も「今年は、いいや。やらなくて」となってしまうでしょう。それだけ、地域のみなさんに、負担がかかるイベントなんです。
ミステリーウォークは、おもてなしの「運営」が勝負。どんなに地域の魅力を発掘するような、いいシナリオが描けても、その小冊子を活用するには、イベントの運営が勝負どころ。ところが、その運営を、私は全面的に「地域プロデューサー」に託しています。

伊豆下田では、山田さん。
東京西小山では、川崎さん。

地域プロデューサーなくして、ミステリーウォークはありません。もちろん、地域プロデューサーを支える地域の体制も大変重要です。地域の体制と、サム・マネーがあって、支援してくれる商店街があって、行政がいて、宣伝してくれる地域の鉄道があって、初めて、うまくいくイベントなのです。
ところが、その地域プロデューサーをもってしても、「持続が難しい」状況になっていました。
実際「2015年には、なくなっているかもしれない」
そんな危惧のなかで迎えた師走なのでした。

そして、新年を迎え、いろいろ働きかけてみたものの、結局、2015年3月に予定していた伊豆下田ミステリーウォークは、なし。また、東京西小山でのミステリーツアーの開催も、なし。私にとっては「廣川のプロデュースするミステリーウォークの原点が消える」という、大変な事態に陥っていたのです。

しかも、松本で3年間続いていたミステリーウォークも、契約が切れて、予算がつかないまま、いったん、終わりとなりました。しかし、信州の灯を消さないという気持ちが通じたのか、5年ごしに「下田の次は上田でミステリーウォーク」とのドリームを「しなの鉄道」さんが、かなえてくれることが決まっていましたので、そのフォローをしつつ、須坂市も加えて、信州でも4年連続ミステリーウォークという「未来」は整ってくれました。

また、寒い夜に、三重県四日市市の地域プロデューサーの福田さんと、高円寺会議を開きました。その結果、こうして、ステキな「謎解きクロス」のサイトが誕生したのです。ありがたいことに。

さて、どうするか。伊豆下田と東京西小山で「今年はできない」ということが決まった2015年3月、ミステリーウォークを支援してくださる3名の重鎮を呼び、「不徳の致すところ」と、謝罪。ともかく、あきらめないで、もう一度、みなさんにお願いしてみます、というところで、お開きに。その後、私は深谷商工会議所の村岡さんに連絡をとりました。実は、私の進めているミステリーウォークの原点は、伊豆下田ではありません。伊豆下田は、「成功したミステリーウォーク」の原点ですが、その前に、2003年から続いている深谷宿ミステリーツアーがあり、それこそが「廣川の進める、地域活性化のためのミステリーウォーク」の原点だったのです。

深谷宿ミステリーツアーは、推理作家の伊井圭さんが始めて、2014年までに15回も行われました。ところが、2014年10月に、伊井圭さんが亡くなられ、2015年は宙に浮いた形となっていました。期せずして、伊豆下田と東京西小山の持続がなくなったと同じように、深谷宿ミステリーツアーも、終焉の危機にあったのです。

村岡さんに会いに行くと「彼が、進めてくれる」と、八ツ田さんを紹介していただきました。その結果、電光石火の早業で、2015年4月末には、1日ぽっきりではありますが、第16回深谷宿ミステリーツアーが行われたのでした。

そして、あの伝説の「日吉会議」がなされたのは、雨の降りしきる6月のこと。この様子は「社外秘」でお伝えすることができませんが、東急電鉄グループの取締役であるIさんが、仲間を5人も集めてくれて「何とか、廣川氏のミステリーウォークを応援してくれないか」と、企画会議(ていうか、飲み会)を開いてくれたのです。

そこで、Oさんと、女性のIさんが、二人で目黒区商店街連合会に話を持ち込み「一度、廣川氏の話を聞いてやってくれないか」と直談判。

その後、「のんびりイベント散歩」の企画として結実し、何と伊豆下田も、東京西小山も、ともに2015年にも謎解きクロスによるミステリーウォークが続いた!結果となったのです。

のんびりイベント散歩2015では、たぶん5000名を超えるみなさんが、謎解きクロスによるミステリーウォークを楽しんでくれました。

そして、伊豆下田でも、東京西小山でも、信州でも、ミステリーウォークは続いています。

地域が求める限り、お客様が最高の笑顔で謎解きを楽しんでくださる限り、この謎解きクロスによるミステリーウォークは、続いていきます。

私にできることは、問題をつくることのみ。地域での運営は、地域プロデューサーのみなさんの支援に待つしかありません。ぜひ、地方創生の切り札として、このミステリーウォークを、マスコミのみなさんも、応援していただければと思います。

中目黒でも大好評の謎解きクロス

2015年11月28日。
東急電鉄の中目黒駅にて「のんびりイベント散歩2015」の第6回目にあたる謎解きクロスによるミステリーウォークが開かれました。
第5回祐天寺は「のんびりイベント散歩」としては試練の雨天のなかで行われました。それにもかかわらず、地域の商店街のみなさんの手厚い支援とホスピタリティの下で、産業能率大学学生さんの探偵姿もあり、何と400名を超える参加を得ていました。
ちょっと心配もしていた天候ですが、28日の中目黒は、最後の秋晴れというくらいの、スカッとした快晴。子どもさんからお年寄り、そして今回は、さすがバリアフリーの街・中目黒。車いすで謎解きクロスにチャレンジし、無事、ゴールされた男性もおられました。
今回は、その男性にスポットをあててご報告します。

天気は最高。ですから、電動車椅子でも、街の移動は、気持ちいいはず。

まず、産業能率大学の女子学生がサポートして、駅ビルの中に誘導。エスカレーターではないので、ちょっと時間はかかりましたが、3階の、ヒントポイントのある店にたどり着きました。
ところが、謎解きクロスが、解けません。
「え? ここにひらがな? え?」
この謎解きクロスは、教え合っていいというルール。探偵さんは、ヒントを出します。最初のヒントで、謎がますます深まった参加者。
ところが、二番目のヒントが秀逸で、たまたま、合流した他の参加者からも「ああ、そのヒントはいいわねぇ」と拍手がわきました。

そんなこんなで、バリアフリーの街を、電動車いすで移動すること30分。
事件は、起きました。何と、電動車いすのシャフトを支えているボルトが取れて、車輪が外れてしまったのです。ふだんは、なかなか移動しない場所も、果敢に移動された結果かもしれません。

探偵から報告を受けた地元商店街のスタッフの3人が加わり、探偵とともに、電動車いすの通った軌跡をたどります。
私も、街で探しているシーンに遭遇。一緒にボルトを探し始めました。

実は、私は3年前の西小山ミステリーツアーで、ベビーカーで寝ている子どもを押してゴールしたお母さんから「靴の落し物はないですか」と聞かれ、探しに出た経験があります。ベビーカーの子どもの足には、片方の靴しかありません。どうも、想い出のつまった、大切なクツらしい。

学生さんたちは、「コースを回ってみたんですが、落ちていませんでした」と落胆していた。でも、「そこであきらめたら探偵@ホームズの名がすたる」と、ニコマ通りを探しました。学生さんは、路上を探しました。
でも、それでみつからないということは、「きっと、すでに誰かが拾って、路側のどこか目立つ場所に、ポンと老いてくれているかも」と考えて、路上ではなく路肩を探して歩くと「あった!」

ベビーカーを押すお母さん。まるで軌跡をみたような驚き。
「どうして、見つかったんですか」
「だって、ぼくがミステリーツアーの本を書いているのですから」
「え? この作者はあなた? 本当だ。この写真の人だ! 本当の探偵さんだったんですね!」
お母さんは、このことを、一生忘れないといってました。たかが、クツの一つなんですが、愛着のある遺失物がでてくるということは、奇跡の瞬間でもあったのです。

そんなことを想い出しながら、ボルトがみつかればいいなぁと思っていたら、橋の上で「あった!}の叫び声。見つかったのです。あわてて、電動車いすの持ち主のところに走って届けようとするスタッフと探偵を、おしとどめてパチリ。

みんな、ほっとした顔で写ってくれました。

(すみません。私、まだこのブログに写真をアップするスキルが身についていないので、こんなところで)

その後も、他にも紛失した部品がわかったり、いろいろな事件を乗り越えながら、最後の山場にたどりついたときのことです。

私は、ヒントポイントになってくれたイタリアン・レストラン(バール)のテラス席で、ランチのコースとグラスビールをいただきながら、ヒントの謎解きクロスを解く参加者の動きを眺めていました。
私の楽しみは、真昼間から、ヒントポイントの前に立って、謎解きクロスを解く人々の表情を眺めること。大人ができない問題を子どもが解き、子どもが解けない問題に大人が勝手にヒントを考えて「わかるかな?」と語っているなど、そこにはコミュニケーションドラマがあります。

そこに、探偵役の学生さん二人とともに、電動車いすの男性がやってきました。最初は、2通りのヒントがなければ解けなかった謎解きクロス5×5も、15問目となったいまは、ほぼ「秒殺」で「ら、だ!」と、笑顔が弾けます。

そうなんです。

中目黒商店街のまとめ役であるKさんが、こんなことを言ってくれました。

「先生の謎解きクロス。全国の商店街で、流行ると思いますよ。一問、解けると、次の問題を知りたくなる。だから、途中で、全体の17文字の答えがわかってしまっても、みなさん、次の問題が楽しみで、結局は、全部のコースを歩いてくれる。その点は、スタンプラリーと同じ効果がありますし、しかも、楽しい。達成感が、ハンパじゃないなぁ」

ありがとうございます。

12月5日。駒場東大前で、のんびりイベント散歩2015は、終了となります。謎解きに興味がある方はもちろん、地域活性化に感心があるみなさん。5年後、東京オリンピックの年には、全国の商店街のうちで100カ所以上、この謎解きクロス5×5によるミステリーウォークが行われています。きっと。

その原型となった、ブレイク前夜を演出してくれた「のんびりイベント散歩」なのですから、伝説として知るのではなく、5年後の伝説の始まったスタートとして、伝説を「体験」してはいかがでしょうか。

歴史は、みんさなの手で、つくられていくのですから。

のんびりイベント散歩の謎解きクロスが凄い!

謎解きファンのみなさん、こんにちは。

10月25日、東京の西小山および学芸大学からスタートした「のんびりイベント散歩」ですが、11月28日には中目黒、そして12月5には駒場東大前にて、いわゆる大団円を迎えることになります。

すでに5回行われ、参加者は推定3300名。このペースなら、5000名を超えるみなさんが、謎解きクロスによるミステリーウォークを楽しみ、謎解きクロスによるミステリー小冊子を解くことに。

既報のように11月7日には信州上田で、しなの鉄道さんによるミステリーウォークが行われ、11月8日には伊豆下田。これはもう、ブレイク前夜を通り過ぎているのかもしりません。

連休明けの明日は、3月に須坂市で行われる謎解きクロス&ミステリーウォークの企画打ち合わせ。さらに、本サイトを制作してくれている福田さんは、別件で大きなチャンスをゲットしようとしています。

そろそろ12月。来年のことを書きましょう。来年、謎解くクロスはどうなっているのか。

・ふっかちゃんを生んだ深谷宿ミステリーツアー。
・目黒七福人を生んだ目黒商連さんは「少なくとも5年は続けて」と、うれしい展開。引き続き、10000人規模のイベント参加者を実現します。
・都市型の謎解きクロス&ミステリーウォークでは、書店の有隣堂さんが、典型的な謎解きパターンを企画してくれるはず。
・しなの鉄道でも、NHK大河ドラマ「真田丸」で盛り上がる上田市を中心に、新たな展開を企画してくれます。
・東北はもとより、東日本では北海道も視野に入れています。
・そして来年、いよいよは西日本に進出することでしょう。
・残念ながら、来年は九州で謎解きというわけにはいきませんが、きっと再来年には、福岡と鹿児島、そして8年越しの沖縄もありかな。

以上の展開を支える、大きな動きが、実はあります。

それは、来年のお楽しみ。何よりも、「のんびりイベント散歩」の5000人規模の参加という事実が、これから

ゴールです。おつかれさまでした。

10カ所の謎解きを行って、ゴールです。既にたくさんの方がゴールされています。
みなさん、おつかれさまでした。
問題用紙配布は15時まで、ゴールの時間は16時までです。
天候は曇りですが薄日も差しています。気温は17度です。
image

ぞくぞくとゴールです。
ゴールでは赤備えで身を整えた駅長がお迎えしています。
image

image

image

都立大学&大岡山でミステリーウォーク

2015年10月31日。都立大学で、「のんびり散歩」が開かれました。
その翌日。
2015年11月1日。大岡山で、「のんびり散歩」が開かれました。

どちらも、とっても盛況で、これからの目黒区イベントの方向性を示唆する貴重な2日間となったのです。その様子は、写真でお店できるようになったら、わかりやすいのですが、それは申し越しお待ちください。
今回のブログでは、「都立大学」と「大岡山」と、私、廣川州伸との関係性についての謎解きを少々。

私は、1955年9月生まれなんですが、都立大学駅にある都立大に通っていました。
長男は、1984年9月生まれなんですが、大岡山駅にある東工大に通っていました。
ちなみに、私は、たった2回ではありますが、長男が通っていた東工大の大学院に招かれて、講義をしたことがあります。

ただ、それだけなんですが、歩きながら、考えていました。都立大に通っていたころの自分は、今の自分を、想像できていただろうか。

もちろん「否」です。

大岡山を歩きながら、考えていました。長男は、父がこうして大岡山でミステリーウォークをしているなんて、想像できただろうか、と。

未来というものは、どこにあるのでしょうか。

私たちは、明日何が起こるかという「謎」を前にして、いつもあれこれと思いを巡らせるわけですが、いつも、明日はやってきて、通り過ぎていきます。あの2011年3月11日ですら、前日には、何の予感もなく、ゆれているときにも、まさか津波がやってくるなどとは、つゆ知らず。本当に、想像力のない状態で、ゆれがおさまるのを待っていただけ。

私たちは、未来の出来事に、どこまで関与できるのでしょうか。

街歩きは、そんなことを考えさせる、イベントなんです。歩くことで、過去と未来が、記憶と夢が、つながるような気がします。

明日の夜は、上田です。

プロローグの謎-№2

謎得クロスには、たくさんの「伝説」があります。

その一つが「プロローグが、いつも同じ」ことなんです。それでは芸がない?

もちろん、あえて、しています。いうなれば「ブランド」戦略の一環で。

今年の「のんびりイベント散歩」は、善かいに開示しました。そこで、去年の「西小山」では、どのような書き出しになっていたのか。

ご紹介しましょう。

プロローグ

 

ある晴れた日の昼下がり。

「大変だ! 池野所長、起きてください!」

という叫び声が上がった。

そこは東京の日本橋にある雑居ビルの一室。玄関には『探偵@ホームズ』という看板がかかっている、小さな事務所である。

もっとも探偵といっても、その事務所では、殺人などの凶悪事件や、夫婦ゲンカなどのややこしい出来事を調べることはしない。彼らの専門は文化や歴史、自然、人間の魅力が失われたという難事件を解決することだ。

「池野所長、起きてください!」

困った顔で、アルバイト探偵の大嶋君は、池野所長の身体をゆすり始めた。

「むにゅ、むにゅ。ああ、よく寝た」

所長が目覚めると、大嶋君はすかさずたたみかけた。うっかりしていると、また寝てしまいそうだ。

「早く起きてください。いま、電話がありました」

「電話? 誰から」

「西小山六人衆の一人、川崎さんです」

西小山六人衆というのは、西小山ミステリーツアーを通して街を元気にしようという志に燃えている人たちで加藤雅明、川崎義雄、佐野誠一、先崎弘健、堀内義雄、吉田洋造という豪華メンバー。彼らは『とくらく』という東急電鉄・沿線案内サイトに紹介されている。

「あれ? 川崎さんなら、確かブランド品の買い付けにイタリアに行っているのでは」

「はい。確かに国際電話でした。いまは、東南アジアに潜伏しているようです」

「せんぷく? 一体なぜ。川崎さん、悪いことをするような人には見えなかったが」

「あ、潜伏というのは言葉のアヤで」

「君の日本語は怪しいなぁ。それで電話はどこから」

「香港、シンガポール、インドネシアかな。川崎さんは気が短かくて、逆探知に失敗しました」

そのとき事務所にいた三毛猫がニャンと鳴いた。

(それって、きっと聞き忘れただけなんだニャン)

「ま、前置き【タテ1】はこれくらいにして。川崎さんの用事は何だったの」

「それが、解答@ルパンから挑戦状が送られてきたのでメールを見てほしいとだけ言って切れたんです」

「川崎さんのメール……どれどれ。これか。池野所長、お久しぶりです……。あ、これが挑戦状か」

 

※以下、謎は深まっていきます。

どんどん、紹介しますね。次回、お楽しみに!