実は、毎晩、YouTubeで「最新宇宙論」の解説動画を観ながら眠りにつく。人間にとって、宇宙のことを考えることは、自分のことを考えることになるから、面白い。
55年前、私は自分の生きている世界について、探究したいと思っていた。そして宇宙論を読み解くカギは「数学」にあると気付き、一生懸命、勉強もした。
しかし、私の頭は、残念ながら数学の才能がなかった。理系の勉強をやめて、絵画と文学の分野にシフト。そこなら、頭のよくなかった自分でも、何とか創造できるとふんでいた。
20歳から10年間、文学と絵画制作に没頭したものの、とうとう作家として活躍する場がみつからず、ビジネス社会に身を投じた。そして50歳のときに「週末作家入門」で、再び、文化人に戻った。
そんな私は、その後、20年間、週末作家となって、仕事と創作の二足のわらじでがんばってきたが、来年から、パズル小説作家として、旅して、絵を描き、それを売って生活しようと思っている。
そんな私の「趣味」は、宇宙論だ。
これから、宇宙論が面白い。超弦理論も、まだまだ、課題はつきない。そこにAIの進化が刺激となって、新しい宇宙論が生まれることだろう。そのなかの一つくらい、的を射た理論があるはずだ。
面白くなってきた。
人間の空想した宇宙論を、AIが、エビデンスをとる方法を考え、人間では絶対に解けない「9次元の行列方程式」を解き、おまけに、何らかの法則も見出すに違いない。
面白くなってきた。毎晩、宇宙論が楽しくて眠れない。
