2026年現在、全国では地域活性イベントとして「謎解き系」が、ChatGPT君の調べては年間3000地域のペースで企画されているという。
私が地域活性化のミステリーウォークを思い立ったとき、謎解きのコンテンツでは「宝探し」のタカラッシュ、「脱出ゲーム」のSCRAP、それにホテルで宿泊して謎解きをするミステリーツアー、動物園の夜の時間を借り切って謎解きをするエンタテイメントなど。
主催者は10社くらいで、しかも「地域活性」をうたっているイベントは、「まだ、なかった」。それゆえ赤坂サカスで私が「地域活性」ミステリーツアーを実施したのが、その「走り」となっている。
ところが、10年後、謎解きイベントのコンテンツの目的は「地域活性化」に集中している。そして、誰も、廣川州伸に謎解きイベントを依頼する人がいなくなっている。「0→1」の役割を担うコンセプトデザイン専門家の出番は終わった。
しかし、私は、謎解きが地域活性につながることは、実際に自分でミステリーツアーに立ち会って、現場で歩き回ったから、強く確信しているものの、私の「謎解き」と、世間の主流の謎解きには「大きな解離」があることも、わかっていた。
それは「謎解きを競争する」のか、「謎解きを共創するのか」というコンセプトの違いからくる。
私のミステリーウォークは「時間を競う」ことはしない。
のんびり、自分のペースで、街歩きができるのである。ところが、偏差値で育った多くの人々が、謎解きを「制限時間内に謎を解く、共創するゲーム」だと勘違いしている。
かくして、私の「のんびりと散歩しよう」というミステリーウォークは、コロナ禍以降、信州上田で行われるのみとなり、2025年、その最後の砦も、2に館で700人もの参加者がいるのに、オファーがこなくなってしまった。
スマホを使って、ゴールまでの時間を競うのが「受ける」とみられている。
私は、それがあってもいいけれど、アスリートがする謎解きには、正直、あまり興味がない。
西小山で、杖をつきながら、速ければ1時間でまわるミステリーツアーを、のんびり4時間かけて、正解にたどりつくシニア世代。中目黒で、車いすで回っていたら大切な車輪を固定するボルトがなくなっていた。
それを、みんなで探して「発見」したときの、大歓声。彼らの「歓びと自信にみちた笑顔」が、私は、忘れられない。
かくして、古希を迎えた私は「のんびり脳トレ」というコンセプトの下、「自分時間でのんびり脳トレ」のイベントを、東急総合研究所の東浦社長のサポートを得て、「老人@ホームズ」として、広げていくのである。
やっぱり、東急は、すばらしい。板橋区は、まだ「なしのつぶて」なので、当面は東急沿線で謎解きサロンを開催しよう。
