夜の街にもパズル小説®

日本初のパズル小説®作家の廣川州伸です。本日は、事務所にこもって原稿を書いています。一人で「こもる」ことが大好きなので、書くのは苦になりません。だからパズル小説®ではありますが、作家を名乗っています。

夜の街のみなさんが苦労されているのは、とても残念。自粛されているみなさん、ぜひ、もうしばらくは「編み物」「読書」「パズル」で過ごしてください。パズル小説®で過ごしながら、新しい時代の自分の未来を考えてください。

ところで、私には文壇からのお誘いがなく、銀座のクラブも新宿のカールズバーも池袋のキャパクラも無縁なのですが、報道をみる限り、コロナ禍で大変な事態になっています。びっくりするのは、持続可能給付金? 200万円を「もらって」も、家賃や人件費で、数ヶ月、もたないという収益構造です。

私など、もし200万円をポン、といただけたら、それを握りしめて全国の温泉地に行き、パズル小説®のサンプルをくばりながら、たぶん6ヶ月間は、生活できてしまうでしょう。そうこうしているうちに「うちでも、パズル小説®を作ってくれ」とのオファーがきて、みんなでハッピーになれるはず。

その200万円がないもので、行きたい土地にもいけず、苦労しています。そろそろ私も、自分のビジネスモデルを考え直し、ちゃんと利益がでて、堂々と全国行脚ができる人生にチェンジしたいところです。

東京商工会議所さんに借金を申し込んでもいいのですが、まだ、コロナ関係の融資は「窓口の相談予約待ち」で、7月にならないと申請受付の相談ができないとのこと。

ただ、借金するよりも、ひたすら、スポンサー登場を待って、パズル小説という「脱コロナ時代の三種の神器」を満たす奇跡のツールを作り続けるほうが、自分には合っているような気がします。

だって、誰に頼まれたわけでもないのに、こうして、カンヅメになっている自分が、ひたすら、ものづくりをしている自分が、一番、しっくりきているのですから。「編み物」「読書」「パズル」があれば、私の作家人生も幸せです。

2020年6月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

ただ、ひたすらに仕事する

日本初のパズル小説®作家の廣川州伸です。昨日、東京に雨が降りましたが、日曜日は、曇から晴れに。そう、エリカシの「風と共に」で「曇りのち晴れ」というあたりでしょうか。きっと、今日の夕焼けはきれいでしょう。

残念ながら、私は宿題で忙しく、とても散歩に出ているゆとりはありません。今、必死に「無駄なこと」をしておくことが、脱コロナ時代に生きると信じて、私は今、英語の論文と取り組んでいます。

もちろん、英語で論文を書く実力などないのですが、財団から仕事をいただき、アジアの研究者に女性をする、その許諾を審査する仕事で、英文と取り組んでいるのです。読んでも、よくわからないので、翻訳ソフトを活用しながら、まるで謎解きをするように論旨をおいかけていきます。

ただ、その前に「紙の論文」(しかも超長文で、翻訳ソフトにかけるために打ち直すだけで3日間くらいかかってます)と格闘しなければなりません。こういう仕事、てきとうに流しても、何とかごまかせるのでしょうが、私の人生で、このような場面での手抜きはありえません。

思い起こせば、人一倍、手抜きをしないで、よけいなことまで、こだわって仕事をしてきました。結果論でいえば、そうとう、ムダなことを繰り返してきました。もっと効率よく、手抜きをしていれば、稼ぎは3倍くらいになったし、海外旅行も、たくさんいけたはず。

でも、私の人生は、そういうところでは、進んでこなかった。気分の問題とともに、その苦労は、いつか必ず、自分が作家として大成したときに役立つという、なんだか甘ちゃんの希望、ポリシィのようなものがあったのです。こんなに頑張って、無駄なことにも、積極的に取り組んでいるのだから、きっと大成する。

大器晩成なんだと、いいきかせているうちに、還暦をすぎてしまったわけですが、高齢者の仲間入りをする一歩前で、やっと「パズル小説®作家」になれました。そして、その作家は、残念ながら、ぼろもうけをする類の作家ではありません。ピカソではなく、ひょっとしたらゴッホの、うまくいけばセザンヌあたりの作家に近いと思います。

ただ一つ、コロナがあろうがなかろうが、私にとっての生きる姿勢は、そんなに変わりませんでした。脱コロナ時代の三種の神器である「編み物」「読書」「パズル」では、決して手を抜かないという、私の人生。他人からみたら、仕事でも血を抜かず、遊びにも手を抜かないなんて、時間がいくらあっても足りないな、となることでしょう。

だから、子供のころから、私はいつも時間に追われていたのです。

でも、おそらく、謎解きクロス®とパズル小説®が無事に離陸してブレイクできたら、きっと、みんな驚くはず。「え? こんなにたくさんの作品を書いていたの}と。どうして、なかなかヒットしなかったのか、不思議に思うはず。

そう、NHK朝ドラで、天才作曲家さんがコロンビアレコードで、何度も何度もNGにされたように。その後、何全という曲を作曲したのに、最初は2年間、まったく採用されなかったように。

さあ、英語の宿題に戻りましょう。

2020年6月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

一人芝居の時代へ

日本初のパズル小説®作家の廣川州伸です。しばらく、脱コロナ時代の三種の神器「編み物」「読書」「パズル」について考えていきます。

これまで私たちは、さまざまな制約はあるものの「人間として親密な関係になること」に幸せを求め、他人とのつながりを重視してきました。リモートでつながることも、ないよりはいいのですが、やっぱり人生、直接的な「ふれあい」が、最高の幸せであることに変わりはありません。

それでも、社会が複雑になるにつれて、科学技術、とりわけICTの進化によって、私達は直接ふれあうこと以外の「つながり」を、さまざまな形で発明し、発見し、実現してきました。リアルタイムで自由に話し合うことができるなんて、たった100年前には、まだSFの世界でした。

ところが、ICTとAIの進化が、今、社会を大きく変えつつあります。誰もいない工場でつくられた製品が、誰もいないクルマに乗って運ばれ、ロボットやドローンによって各家庭に届けられる。人との接触を極力減らすようなICTのインテリジェント社会に向かって、私達は進んでいました。

その一方、どうもデジタルだけでは人間は幸せになれないという新実も、浮彫になってきました。決定的なものが、足りない。そこで、昔ながらの直接的なコミュニケーションの魅力が、見直されました。私達は、リアルなふれあいが大好きで、それをICTに代替するわけにはいかなかったのです。

そんなときに、狙いすましたように、コロナ禍が襲い掛かりました。「直接時なCommunicationではなく、リモートでのふれあいを」という時代に大きく舵をきったのです。これは「コラボ」ではありません。「三密」を禁止して、リモートのデジタル・コミュニケーションを進めなければいけなくなったのです。

そんななかで迎えた脱コロナ時代・三種の神器「編み物」「読書」「パズル」は、直接的communicationとは別に、自分ひとりの時間で何ができるか、どんな行動をとればいいか、充実させるツボをとらえたものです。

ミステリーウォークは「みんなで楽しむ」ことができますが、脱コロナ時代・三種の神器は、ひとりで楽しむことを前提としています。だから、テレビやインターネット向きではないんです。実際に。

結論を記しておくと、それは「一人芝居」であり、観客は「自分」です。他者との直接的なCommunicationを前提とはせず、未来に向けた時間の使い方をする「一人芝居」が、これから求められると思うのです。

2020年6月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

正解を探すのではなく

パズル小説®作家の廣川州伸です。今回は、脱コロナ時代の「編み物」「読書」「パズル」の本質について、ちょっと考えてみます。

コロナショックをめぐって、マスコミやネットで大騒ぎをしているみなさんの「真意」がどこにあるのか考えてみる必要があります。そもそも、真意なんて、誰がわかるのか、という疑問は飲み込んで、ちょっと考えてみましょう。

編み物も、読書も、実は「これが正解だ」というものは、本質的に、ありません。編み物で、完成モデルは用意しているかもしれませんが、出来上がった作品に「正解」はありません。だから、楽しいのです。

読書にしても「こう読まなければだめ」というものは、基本的にはない。あるように強制すると、読書がつまらないものとなります。カフカの異邦人も、ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟も、私は「ミステリー小説」として読み、謎解きを優先しました。読書は、そういうものなのです。

どちらかというと、映像作品には、正解が色濃くでていて、本を読んでいるときのような「曖昧性」はありません。本では物語の主人公の姿を自分の思い描く人物に投影できますが、映像では、そうはいきません。なので読書のほうが、映画などよりも正解のなささかげんが、強いのです。

さて、パズル小説®は、どうでしょう。「パズル」そのものには、だいたい正解があります。そのように作るからです。ミステリー小説で暗号がでてきたら、そこに「正解」はあるのです。だいたい。

でも、パズル小説®は、ちょっと違います。それは、ミステリー小説に正解がある、という言い方と似ています。犯人がわかったことを正解とするなら、正解はあるかもしれません。でも、その他に、本なのですから、いろいろな読み方ができます。そこで得られる「体験」については、どれが正解という世界ではありません。こう読まなければルール違反、というわけではないのです。

パズル小説®は、正解がきっちり決まっている読み物ではありません。もっと滋養に、もっと楽しく、場合によっては「別のアプローチ」で、凄い答えがでてくるように、新しい創作を発見できるかもしれません。

アガサ・クリスティが、ミステリー小説のピカソとして、ミステリー小説の可能性を大きく広げたように、パズル小説®は、決まりきった読み方のほかに、楽しい展開がありうるのだと、私は期待しています。

だから、面白いのです。ミステリー小説が大好きな少年が、大きくなって、ミステリー作家になるように、パズル小説®で育った人間が、やがてパズル小説®作家になる。私は、そういう世界を望んでいます。

それが実現したときに、パズル小説®は、私が定義したものよりも、もっと進んだ、とんでもなく面白いゲームになっているかもしれません。そのとき、ひょっとしたら「正解のない世界」があるかもしれないと、ちょっと期待したりして。

2020年6月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

やっぱり、一人も大切

パズル小説®作家の廣川州伸です。(これから、この枕言葉でスタートしたいと思っています。しばらく、テーマとして脱コロナ時代の三種の神器「編み物」「読書」「パズル」について、書いていきます。

この「編み物・読書・パズル」という言葉をニュース原稿でみたとき(そう、スペイン風邪のときに得られた知恵の話)読書とパズルは、いくらでもコメントできるのですが、「編み物」は、どうかというキモしました。正直な話。

しかし、すぐに「あ、そうか」と。要するに、編み物は「手作業」であり「ものづくり」なんです。しかも、根気よく続ければ、いつか役に立つもの(たとえば手袋・マフラー・セーター)ができあがる。それも、自分の気持つがこもった「世界で一つしかない逸品」が仕上がるのです。

手作りの編み物をもらって、「へたくそだなぁ」と評価する人は、少ないはず。きっちり編むなら機械ですればいい。大量生産品をプレゼントすればいい。わざわざ、手作りをするという行為、プロセスが重要なんです。

私の「編み物」にあたるものは、このパズル小説®の企画であり、作品です。こつこつと、やっていくと必ず成果の出るものです。私の友人は、手作りマスクを作りました。バレンタインデーのときのように、手作りのチョコケーキを作った人もいるでしょう。ポイントは「手作り」ということ。ちゃんとコロン対策をしているとわかっている、信用している人のプレゼントは、安心できます。

脱コロナ三種の神器のうち、「読書」も「パズル」も、謎解きクロス®と深くかかわっているわけで、この三種の神器は、いけるとみています。

ところで、今日の冒頭の言葉。「やっぱり、一人も大切」とはどういうことか。本ブログでは、いつもタイトルと内容が完全に一致していない。ちょっと「つなぎ」を自分でかんがえないと、わからないようにしてあります。

今回は、種明かしをしましょう。脱コロナ後に、一番重要な生活様式は「一人の時間の過ごし方」です。みなさん、三密やCommunicationの在り方にばかり目がいっていますが、本当は、一人のときに何をしたらいいのか、そこが問われたのが、頻回のコロナショックだったのです。

みなさんは、一人が好きですか?

2020年6月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

脱コロナ時代・三種の神器「編み物」「読書」パズル」

大変ありがたいことに、コロナショック後も、原稿執筆の依頼を2件、いただくことができました。テーマは、当然「コロナショック」にからみますが、2本の原稿は、いずれも、さりげなくパズル小説®のある生活を推薦しています。

まだ、たった一人の自作自演にすぎませんが、いつか必ず、パズル小説®が、みなさんのライフスタイルの中に組み込まれるようになります。それは、ウィズ・コロナの必然だからです。

ステイホームも、自粛生活も「考える行為」を止めるものではありません。

私達は「編み物(一人でできるモノづくり。手作りマスクもここに入ります)」と「読書(心を鍛え、達成感を得るにはビデオではできません)」そして「パズル(謎解きのない人生はつまらないし、考えない人は生き残れません)」の「脱コロナ三種の神器」が重視される時代がくるからです。

効率的なこと、さっとできること、軽いノリなどの時代は、終わりました。編み物・読書・パズルの「脱コロナ三種の神器」は、ステイホーム時代に輝くための必須コンテンツ。パズル小説®は、そこに効くツールなんです。

2020年5月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

時代を超えて輝くために

2020年が、パズル小説®元年であることは、間違いありません。もっとも、そのことを知っているのは、この文章を読んでくださった、みなさんだけです。一体、何人の人が、目にしてくれるのか~と、本来なら「心配で仕方ない」創設者の私ですが、おごりはないものの、自信だけはちゃんとあります。

何人の方が、パズル小説®願念だと知っているか、ではなく、たとえ一人の人しかめにしていなくても、その人が「存在する」ということ自体が、創設者にとっては大きな励みであり、喜びとなります。というのも、その方には、パズル小説®に係らなければならないひっ迫した理由など、何もないからです。

私が、踏み入れている世界は、不要不急の権化なんです。なければないで、生活に困ることはありません。パズル小説®がなくても、誰も困りません。そういうモノサシで測られるものではない。だからこそ、パズル小説®に気付き、「これからが楽しみだ」と感じていただける人が、貴重な存在なのです。

ありがとう、と、伝えたい。心から。そして私は、秋以降のパズル小説®のブレイクの生き証人となって、時代の波にもまれながらも、しっかり成長し、全国に1000万人となるパズル小説®の読者に向かって、コロナ禍を乗り越えた新たな人生を、楽しんでください。

2020年5月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

その答えを知っていますか?

私は、18歳のときに「こんな自分になりたい」と誓いを立てました。そして40歳でビジネス書を書き、50歳で「週末作家入門」を書きました。そのときはまだ、自分が何者になれるのか、答えを知りませんでした。

還暦を迎えたときは、すでに謎解きクロス®を使ったミステリーウォークを展開していましたが、まだ、自分が何者になれるのか、正直な話、わかっていませんでした。それがわかったのは、2019年1月末日。

散歩をしていて、突然、降ってきました。「私は、パズル小説®をつくる作家になった!」と、心から思えていたのです。そして、それを元講談社の名編集長に伝え、商標登録を申請しました。その結果がきたのは2020年4月1日。

世界がコロナショックでふるえている時でした。

こうしてふり返ってみると、私は、自分がパズル小説®作家になれるということを、知らなかったと実感できます。何とか、商標登録が認められてほしい、という強い思いがあり、夢見ていましたが、100%の自信はなかったのです。

もし、拒絶されたら、どうしよう。その不安のほうが大きかった。その不安に対して、難渋ばいもつ良い気持ちで「大丈夫。拒絶されたら、異議申し立てを続ければいい。いつか必ず、届くだろう」と、何度、自分に言い聞かせたことか。

そして、登録が決まり、登録料を支払って、正式な通知がきてみると、「あ、これからは同道は、日本初のパズル小説®作家です」と、自己紹介できるな、そう考えると、胸が熱くなりました。

パズル小説®を支えている謎解きクロス®については、Amazonの書評で、びっくりするくらい「悪意のある書評」を寄せてくれた人がおられました。その方々は、新しいもの、革新的なものがでてくるときに悪意が芽生えるのでしょう。

本当に、勝手な価値観、自分の小さな物差しで図り、パズル小説®を図り「謎解きでも何でもない。解く値しない、最低」などとコメントされています。品のなさに駅壁しましたが、これから、そういう場にさらされることになります。

燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや

私の方針は、決まっています。自分の小さなモノサシでしかものを観られない人とは、時間がもったいないので、関わりません。SNSではびこる「正義の徒」や「知識人」も、きっとイノベーションに反発することでしょう。

謎解きクロス®も、パズル小説®も、私が勧めることですから、自由に、多様性を認めながら、少しでも社会の役に立てる道を探しつつ、堂々と、展開していくつもりです。

私は、10年後を知っています。答えを知っているつもりで生きていきます。これからも、よろしくお願いいたします。

2020年5月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

パズル小説®の原点⑥

謎解きクロス®は、ミステリーウォークを展開するためのツールとして開発しました。2003年から、深谷宿ミステリーツアーの小冊子原稿を創作していたミステリー作家の故・伊井圭さんは、小説はスムーズに書けるものの、そこに嵌め込む謎の制作に苦労していました。

ミステリーツアー(ウォーク)は、エロ・グロ禁止。誰も死なないミステリーなんです。そこで読者、参加者の興味関心を引き、謎解きにチャレンジしてもらうためには、暗号やパズルのような、客観的な正解がどこかにあって、難しいけれども解けた(完成した)ときに、大きな達成感があるツールが必要でした。

一方、私の場合は、小説の好みでも偏りがあります。細かいディテールには、ほとんど興味がない。そんなことを読んでいる時間があったら(作家の立場では、書いている時間があったら)ストーリーを進めてほしい。多少、リアリティがなくても、ストレートに動いていく物語が好きなんです。

逆に、小説が好きな人は、だいたいディテールにこどわります。そのとき、どんな仕草をしたのか。どんな目をして、どんな空気をかもしだし、手の動きはどうだったのか。それに対して、相手の反応は、どうなのか。そういうことが、きちんと書いてあることで、小説世界を頭のなかに構築できるといいます。

いろんな立場があります。ただ、私には、そもそも現実問題としてディテールにこだわにない日常があるようです。シャツを着るときに、どの色とデザインのシャツなのか。ズボンはどうするか、まったく興味がありません。とある作家さんのホームパーティーに、5年連続、顔出したときのこと。

いつも年末のパーティーで、私は、たくさんあるスーツの中から、いつも濃いパープルのだぼだぼスーツ、シャツは金ラメのストライプが入った黒いYシャツ。ネクタイは赤のラズベリー柄。最後に記念撮影をするのですが、誰かが「これまでの記念撮影の写真」を4枚、持ってきました。

その写真には、だいたい10人から15人くらい写っているのですが、なぜ、写真をもってきたかというと「大発見がある」という。会場はメトロポリタンホテルですが、「4葉の記念写真に共通しているのは何」と彼。みんなで確認していると、誰かが「ん、廣川さん……凄い」と、目をきらきらさせました。

みんな、凄いのはPartyの「皆勤賞」のことだと思っていましたが、実は過去4枚の写真の服装が「まったく同じ」ことに気付いたのです。しかも、その日も、ネクタイも含めて同じなので「よほど貧乏なんだ」「よほどスーツがないのだろう」「きっと勝負服よ」「でも似合う」などという声が飛び交いました。

まあ、パーティーのときはこの服と決めていて、同じかどうかが話題になるとは考えたこともなかったのです。そんなこんなで、いわゆる「小説」を書くのが苦痛。だから、謎解きクロス®はさくさく作れるのですが、そのあと、小説を書くのに苦労しています。伊井圭さんの真逆なのです。

だから、深谷宿ミステリーツアーを全国展開するときに、「私が謎を考えるから、伊井さんが小説を書いてください」なんてことを話し、誰もしなないミステリー小説で、二人で江戸川乱歩賞をとろう、なんてドリームで、終電まで飲み明かしたのです。

2020年5月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster

パズル小説®の原点⑤

繰り返しになりますが、パズル小説®は謎解きクロス®をベースとしたクロスワードのような、実際はジグゾーパズルのような、問題の文章からキーワードをピックアップしてフレームに当てはめるという構造となっています。

そこで必要とされる能力、知力は「日本語の読み書きの基本」があり、「文脈をつかむ力」や「順番に考えていく根気」などが必要です。そして最後に、頭の中でキーワードを整理して当てはめる論理的な力が必要となります。

そして、それらの力を相対的にとらえると、「右脳」と「左脳」とをバランスよく活用することが求められています。文章を読むのが好きであるとともに、考えることが好きな人でなければ、謎解きクロスを解きたいとは思いません。

そう考えていくと、謎解きクロス®は、きっと脳トレにも活用できます。実際、2012年から謎解きクロス®を使ってミステリーウォークを展開してきましたが、高齢者のみなさんも、楽しんで解いてくれることがわかっています。

ただ、すべての人に向けてアプローチするタイプのツールではありません。パズル小説®もそうなんですが、「好きな人は大好き」でも「好きで、楽しみたい人は、そう多くはない」ということも、事実のようです。

ミステリー作家の有栖川有栖さんが、言ってました。ミステリーは、「10人中9人が認めなくても、1人がとっても好きという状況でいい。だから、みんなが読んで楽しめる作品ではなく、1割に向けて書く」ということになります。

クロスワードパズルも、全国民が楽しんでいるわけではありません。パズル小説®も、たぶん1割のファンのために展開されるはず。でも、そこには鉄道ファンもいるし、謎解きファンもいるし、イベント好きもいるでしょう。

そそれでいいというのが、私の原点です。

2020年5月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : wpmaster