謎解きクロスファンのみなさん、こんにちは。
沖縄の国際通り屋台村は、今年2周年。その記念イベントに合わせて、謎解き酒場という仕掛けを、横井村長が進めてくれました。
これは、国際通りなどでA4サイズの問題「謎解きクロス7×7」を配布。ところが、そのままの状態で解ける人は100人に3人ほど。それで「屋台村」に行くと、あちこちの店舗に「ヒント」が掲示してあります。
そのヒントとともに、店主がゆとりがあれば、ちょっとしたコミュニケーションをとってもらい、謎を解いていく仕掛け。
そして、楽しいことに、この謎解き酒場は、沖縄を皮切りに、深谷のふっかちゃん横丁、そして八戸のみろく横丁から、全国屋台村連絡協議会を通して、全国の屋台村に波及していきます。
その問題文を、下記に。
<国際通り屋台村ファンの謎>
沖縄に移り住み、探偵事務所を始めて10年になる。なかなか成り手がない探偵助手も、アルバイトを雇えるようになった。まあ、順調だ。
その夜もバイトの手配をしてから、国際通りの屋台村に向かった。そこでは、沖縄で知り合った仲間が集まり、地域活性化の話し合いが行われていた。
ボクは、20ある店から指定された店の前に立ち、ドアではなく引き戸を引いて内に入る。そこでハッとした。若者に交じって老紳士が座っている。
「あ、師匠! 来てくれたんですね。よく暇がとれましたね」
「来ちゃいけなかったか? 何か支障でもあるのか」
師匠と支障というダジャレも健在だった。彼は古稀を迎え、人生でいえば秋に当たる高齢のはずだが、いつも若々しく、青春を謳歌している。
ボクはまだ子どもだった時に師匠に逢い、探偵稼業だけでなく人生についても教わった。師匠と会わなければ、青春の門を駆け抜けることができなかった。
「私が心不全で動悸が激しくなって入院したとき、見舞いに来てもらった。あのときは、うれしかったよ。これで借りはなし、お相子だね」
「こっちのお返しが足りません。これから一生かけて、恩返しします」
「それより屋台村の村長に聞いたよ。君はもう探偵モドキではなく、数々の難事件を解決した名探偵。これは村長の意見だけに、尊重しないと」
そのダジャレに突っ込む前に、ちょっと奇異に思えるかもしれないが、ボクはうれし泣きをしてしまった。
日々の糧にするため、どんな仕事でも受けてきたが手を抜くことはなかった。この屋台村でも、それぞれの店にそれぞれ魅力がある。それを相手の気持ちを読み解きながら、魅力を発見し、謎解きを続けてきた。
ボクは香辛料の粉をふりかけ、お腹いっぱいまで食べ、泡盛を飲み、互いの絆を確認した。2周年記念イベントのテーマは「うとぅいむち」で決まりだ!
※どうですか? ヒントをみないで解けると、100人に3人の名探偵。
謎解きクロスは、フレームは共通です。ぜひ、コピーしてお楽しみください。