今年は、イノベーションのジレンマに陥った「常識的な人々」が沈み始め、まだクオリティはなくとも独創的で異質な、いわゆる「超常識の人々」が台頭してきます。
それは、静かに置きますので、気づく人は少ないかもしれません。だから、新年にあたり、あえて書かせていただきます。
謎解きクロスは、5年前にスタートし、少しずつ浸透して、ようやく渋谷謎解き街歩きというメジャーな場に登場しました。
これは超常識的なペンシルパズル。今年は、その真の姿が、みなさまの前に広がることでしょう。
本年も、よろしくお願いいたします。
□2019年新年に想う「異質であること」
数年前から、世界は激動の時代に入っています。そこで求められているのは、異質な事を排除しない社会ではないでしょうか。
変化の時代には『異質であること』が、重要な意味を持ってきます。
これは本質的な変化なので、あらゆる場面で『異質であること』を掘り下げておく必要があります。原型をつくり、それを複製して配布する世界は終わっているのです。
あらゆる場面で、均質であることより異質であることに注意を払う……具体的には、どうすればいいのでしょう。私は、シンプルに考えています。人との出逢いに限らず、あらゆる場面で『一期一会』を感じれば、自然に異質であることに目が行きます。
人との出逢いだけではなく、自然でも出来事でも、もっというと2019年の元旦も、一期一会に他なりません。たとえば青い空に浮かぶ白い雲は、古今東西、決して同じ形がありませんから、間違いなく一期一会。
生きることは、新しい出来事に出逢うこと。目の前にあるのは昨日と同じ出来事ではありません。均質に見えて、それは異質。だったら最初から、みんなと同じように考え同じ行動をとるより、自分で感じ考え、納得のいく道を歩いていく人生がいい。
そうやって世界を眺めてみると、実は均質なものなど、世界には一つもないことがわかります。同じものなど、もともと『一つもなかった』のです。同じように見えたのは『デジタル化』した『サイバー空間』では、いくらでも均質なものができるという、特殊な事情によったのです。
2019年は、均質を求めてはいけません。異質なものに目を向けることで、大量に作られた『均質=高品質』という幻想を打ち破ることができるのです。人材も同じこと。これまで人と違うという理由で弾かれていた個性が、改めて注目されることになります。
ビジネスでも異質な人が異質なコトを発見し、イノベーションを起こします。異質であることが大きな価値を生む時代は、すぐそこまできています。
ご多幸、心より祈念いたします。本年も、よろしくお願い申し上げます。
2019年元旦
合資会社コンセプトデザイン研究所代表 廣川州伸